2025.4.15
きょうは、ファッションのサブスクビジネス、その最新事情に注目!
ここ数日、すっかり温かくなってきたので、衣替えもしつつ、
春物の洋服を買い足している方も多いかもしれません。
ただ、ファッションは買うだけじゃなく、レンタルの利用も
今は大きな選択肢の1つになっているんです。
そこで今回は、ファッションのサブスクビジネスの
今とこれからに迫ります。
お話を伺うのは、女性向けファッションのレンタルサービス
「エアークローゼット」代表取締役社長 兼 CEOの
天沼聰さんです。
実は、4年前にもご出演いただいたんですが、
その時はコロナ禍で、状況も変わってきているということで、
お話いろいろお聞かせください!
Q.まずは、あらためてエアークローゼットがどんなサービスか、
簡単に教えていただけますか?
→エアークローゼットは、
月額制の女性向けファッションレンタルサービスです。
登録していただくと、プロのスタイリストが
事前に登録された情報をもとに、
お客様に合わせたコーディネートを3着または5着、
ご自宅にお届けします。
気に入ったアイテムは購入も可能ですし、
そうでないものは返却いただくことで、
また新しいコーディネートが届く、という仕組みになっています。
Q.前回のご出演が4年前、
しかもコロナ禍だったということもありますが、
その頃から比べて、ファッションのレンタルやサブスクに対する
理解度は、広がっていると感じますか?
→コロナ禍では「トップスだけレンタルしたい」
といったニーズもありましたが、今はだいぶ状況が変わっています。
10年前にサービスを始めた当時は「サブスク」という言葉自体が
あまり浸透していませんでした。
しかし今は、エンタメや食品などでもサブスクが当たり前になってきて、ファッションのサブスクにも理解が広がってきたと感じています。
ファストファッションの選択肢が増える一方で、
「何を着ればいいか分からない」「選ぶ時間がない」
という声も多く聞きます。
エアークローゼットは
スタイリストがパーソナルにコーディネートを選ぶので、
そういった悩みを解消しつつ、
新しいアイテムとの出会いが楽しめるのが強みですね。
あと、ご自宅でじっくり着合わせができるという点も、
試着とはまた違った魅力があります。
Q.今、働く世代の女性はどんなふうに使っている方が多いですか?
→最近のキーワードは「タイパ」ですね。
タイムパフォーマンスを意識して、
時間を有効に使う方が増えています。
「洋服を探す時間」は意外と取れないものですが、
その部分だけをアウトソースして、選ぶ楽しさは自分で残す。
そういった使い方をしている方が増えている印象です。
AIやテクノロジーの発展で、時間が浮くはずなのに、
むしろ忙しくなってる…そんな感覚、ありませんか?
私たちは24時間という限られた時間しか持っていない中で、
やることはどんどん増えていく。
だからこそ、「限られた時間をどう使うか」が大切になっていて、
時間の使い方を工夫する方が増えていると思います。
パーソナルスタイリングを活用することで、「探す時間」を短縮できる。そんな使い方を選ぶ方が増えていると感じます。
Q.ここ数年は、大量廃棄などの問題から、
洋服も環境問題とセットで語られることが増えています。
このあたりの取り組みについてはいかがですか?
→ファッション業界は環境負荷が高い産業で、
世界でワースト2位とも言われているんです。
でも今、業界全体で「サステナブル」に向けた意識が
高まってきています。
ただ、日本では欧米と違って、
サブスクリプションやシェアの文化が浸透していないところもあり、
私たちは、"意識しなくても自然とサステナブルになる"ような
仕組みを目指しています。
エアークローゼットでは廃棄ゼロを目指していて、
使い終わった服も「エコセール」で再販したり、
可能な限り活用する工夫をしています。
レンタルアイテムは1点ずつ検品して、必要があればお直しもしています。服がクローゼットで眠るより、
誰かに着てもらえる方が服も喜ぶのではないかなと思っています。
Q.前回ご出演いただいた際は、「男性用の展開」もイメージされている
とのことでしたが、現状、メンズの展開予定もある!?
→引き続き準備中です。コロナを経て、
まずはレディースサービスをさらに進化させることに
注力しているのですが、メンズももちろんしっかり準備して、
いい形でスタートさせたいと思っています。
Q.今後、御社のようなファッションのサブスク/レンタルサービスへの
考えがより浸透していくために必要と感じていることはありますか?
→まずは「認知」です。まだまだエアークローゼットを知らない方も
多いので、こういった場を通じて知っていただくことが大切です。
最近では、ドレスなどをスポットで借りられるプランも始めていて、
「まずは1回試してみる」機会を増やしているんです。
レンタルでいろんな服を試して、自分に合ったものを見つけていく。
そんな楽しみ方が広がっていけばと思っています。
実際、「子育てが落ち着いたら使おうと思ってたけど、
今こそ使うべきだった」と言ってくださる方も多く、
時間が足りないからこそ、
ファッションを楽しんでほしいなと思っています。
詳細、もう一度聴きたい! という方は
こちらから