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外国人の間でニッポンの空き家がブームという話題!

今日は、外国人の間でニッポンの空き家がブームという話題!

今、日本全国で増え続ける
「空き家」が問題となっていますが、
その数は、過去最多の900万軒にもなるといわれています。
ただ、その空き家に新たな価値を
見出す人たちが増えているんです。
それが海外から来日する外国人。

日本の空き家に一体どんな魅力を感じているのか?
その現状にくわしく迫ってみたいと思います。
お話を伺うのは、
株式会社AlbaLink執行役員/不動産売買事業部長の
井口亮さんです。

Q.日本の空き家に今、外国人が注目しているそうですが、
一体どんな現状があるのでしょうか?

→東京に出やすい千葉・埼玉・横浜のほか、地方もふくめ、
日本の空き家を購入する外国人はここ数年増えています。
大きいのは価格。300-500万くらいが多く、
それ以外だと、
日本特有の建築仕様であったり風景(風情)もあるのではないかと思います。
利回り10%超える商品が世の中的にも
少ないこと考えると空家(不動産投資)は
貴重かもしれません。

Q.となると、自分の国だと何千万円する物件が
数百万円で買えてしまうという感じ?
どんな国の人たちが買っているのでしょう?

→アジアの方もいますが、
ヨーロッパの方の問い合わせは増えてきています。

例えば、今オリンピックやっているパリの住宅平均価格が
1.5~1.6億程と言われていて、
それが日本では、300万~500万ぐらいで
買えてしまうのも魅力のひとつかもしれません。

Q.空き家というと、
内装がかなり傷んでいたり、耐震の問題があったり、
いろいろ大変そうですが、リノベーションして住むという形?

⇒海外は日本よりDIYが盛んに行われていることもあり、
ほとんどの方がDIYをしている傾向にあります。
ただ耐震補強するとそれなりの金額になることもあり、
ほとんどの方が補強はしていません。
そのため、築40年以内の物件を求める方が多いです。
(新耐震基準)

Q.あと、そもそもですが、
税金の支払いとかもありますよね。
契約上の手続きもふくめ…
日本に来た外国人が(空き家といえど)
そんな簡単に購入できるものなんですか?

→不動産価格全般的に上がっているため、
普通の不動産(戸建てやマンション)を購入する場合には
高額になるので難しいです。
その中で空き家は数百万(多いのは300万~500万)で
購入できることを踏まえると、
難しくはないのではないかと思います。
ほとんどの人が現金一括で購入します。

Q.日本の空き家を購入する外国人が今、
すごく増えているという事ですが、
みんな、お気に入りの空き家は、
どうやって探しているのでしょうか?

⇒自治体が出している空家バンクや、
各ポータルサイト、弊社であれば
「不動産投資の森」等を見られている方が多いのではないかと思います。
海外向けのポータルサイトを用意している会社もあります。

Q.日本の空き家問題の解決にも
つながったらいいなと思う一方で、
土地の管理責任の問題、
不動産会社として懸念されることはないですか?

→契約不適合責任があるため、
今後不具合が出る可能性はありそうです。
この契約不適合責任があることから
積極的に取り組めない不動産会社がいるのも事実。
そもそも金額がつかないので、どうしても
薄利にはなってしまいます。
   
Q.不動産のプロとして、
今後に向けてはどんな風にご覧になっていますか?

→2030年には住宅件数の1/3が空き家になる
(2030年空き家問題)と言われているものもあり、
国として正面から向き合わない限りには
新設住宅の供給数などの兼ね合いで
空き家問題は解決しません。
弊社としても、自治体との連携も進めており、
1件でも多くの空家問題を解消するべく、
これからも務めていきたいです。

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