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最新の「香りビジネス」に注目

ブランディングやマーケティングに「香り」を活用する企業が増加中!
最新の「香りビジネス」に注目しました!

お話を伺ったのはセントテクノロジーカンパニー
「プロモツール株式会社」の代表、緒方健介さんです。

Q. まず、「プロモツール」はどんな会社なのか?
具体的なお仕事内容について教えてください。

私たちプロモツール株式会社は、日本有数の調香師チームを持つ、
あらゆる香りやニオイを創るセントテクノロジー、つまり香りとニオイの技術の会社です。
事業内容は、JAL様や高級ホテル、外車ディーラー等オリジナルアロマによるブランディング、
香りグッズの企画開発・制作、高級業務用アロマディフューザーによる香りで空間デザインなどを手掛けています。
さらに、ドラッグストアで使われている香りのサンプルを制作しています。

Q.そんな中、ここ最近、ブランディングやマーケティングに
「香り」を取り入れる企業が増加しているということですが、
その背景にはどんなことがあるのでしょうか?

もともと「香りによるブランディングやマーケティング」は、海外のホテルや航空会社では当たり前に採用されてきました。
香りにより、感情が揺さぶられ、体験価値が上がり、サービスや商品に愛着がわくという効果がここ最近日本企業にも認知されてきたことが大きいと思います。

今回、プロモツールさんがこれまで制作された「香り」をスタジオにお持ち頂きました! 

Q.オリジナルの香りは、どのような流れで作り上げていくんですか?

当社が誇る日本有数の調香師が実際にカウンセリングします。大きく6つのプロセスになります。

1:事前カウンセリング お客様の利用シーン、好みの香り等からいくつかの香りの方向性を決めます。
2:香料の選定 事前カウンセリングで決定したいくつかの香りの方向性に基づき、
調香師が約4,000種類の中から適切な香料を選定します。
3:調香(サンプルの制作)選定した香料を基に、お客様の好みに合わせた方向性の異なった香りを3種類制作します
4:初回提案 異なる3種類の中からお客様の好みの香りの方向性を1つ選んでいただき、更にそこから3種類制作します。
5:本提案、初回提案で選んだ香りの方向性をベースとした3種類の香りから1つ選んでいただき、香りが決定となります。
6:製造・納品 例えば香水なら、最終的に調合され、一般的な香水と同様の製造工程を経て、お客様に納品されます。

Q.ちなみに、人によって「得意な香り」や「苦手な香り」は様々だと思いますが、その辺りの調整やケアはどのようにされているのでしょうか?

例えば当社が手掛けた北海道のむかわ町というところでは、
町のイベントで町民の投票から選ばれた上位2種類を調合をして町の香りを創りました。
多くの方が触れることになる香りでは、このように社内アンケートと投票によって香りを選ぶようにしています。
香料会社では6割以上の支持を目安といるようで、当社もそれにならっています。

Q.香りビジネス、この先、どんなシーンでの活用が
広がっていくと考えていますか?

企業だけでなく、市や町が市の花や木を活かした香りでブランディングする動きが広まっていくと思います。
他方面で、当社は日本森林医学会に所属しており、森林浴が鬱病や痴呆に良い効能があるともされていて、
この同様の森林浴効果を自宅の香り空間で得られるようになれば、香りによって救われる人たちも増えていくのはないかと思っています。

Q.ちなみに、再現しにくい(作りづらい)香り、みたいなものはありますか?

再現しにくいというより、今まで再現できなかった香りは、
うなぎのかば焼きのうなぎから滴るたれが炭に落ちてじゅわっとする香りです。
メイラード反応のように、一瞬にして消えるような香りやニオイは再現しにくいようです。


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