
2026.6.18
宇治川を眺めていると、
中州の形が「仁」という漢字のように見えました。
仁とはもともと親子の愛情を表す言葉でしたが、
孔子はそこに広く人を思いやる心という意味を与えました。
そんなことを考えながら、
宇治の風土や文化に流れる優しさについて思いを巡らせます。
宇治では初夏になると鮎の季節を迎え、伝統的な鵜飼が行われます。
なかでも宇治の鵜飼は、
人工孵化で生まれたウミウを女性鵜匠たちが育て、
鵜と人との深い信頼関係によって成り立っていることが特徴です。
縄を付けずに放たれた鵜が鮎をくわえて船へ戻り、
自ら鵜匠のもとへ運んでくる姿には、親子のような絆が感じられます。
また宇治は『源氏物語』宇治十帖の舞台でもあります。
浮舟の物語には恋愛だけでなく、母への思慕や人間の孤独、
心の苦悩が色濃く描かれています。
宇治川の流れや鵜飼の風景を通して、
宇治という土地が持つ深い優しさと、
人の心を包み込むような魅力について思いを巡らせました。
もう一度聴きたい! という方は
こちらから