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STORY

2024.07.13

俳優の坂口涼太郎さん


++ Introduction ++

数々の作品で個性的なキャラクターを次々に演じ、
強いインパクトを残していらっしゃる俳優の坂口涼太郎さん。
そのほかにも、ダンサーやシンガーソングライターとしての活動、
さらに、エッセイ、短歌など、幅広いジャンルで活躍されています。

『私のコンプレックスは、“これ!“という一つがない。
それがコンプレックスでもあり、強みでもあるなと思って。
やりたいことがあったら、すぐに手を出して
何も突き詰められていないのに、なんとなく全部できるみたいな。
そういうのが意外と俳優の時に役立ったり
引き出しを作っていくというのが、私のプライオリティかなと思います。』

2007年、ダンサーとして
森山未來さん主演・演出のダンス公演『戦争わんだー』で、
初舞台を踏みます。
その舞台で踊っている時に、話したそうな感じでダンスをされていたそう。
そこで俳優だったら、話せるし、踊れるということで
今の事務所に入り、俳優としてキャリアをスタート。

事務所に入ったものの1年間は
オーディションになかなか受からない日々が続きましたが
髪型を変えたタイミングで、映画などが決まるようになったそう。

『自分でも映画とかドラマに出ようとは思ってもなかったんですよ。
美しい方々の世界みたいな。
私みたいな顔をしている人は、メイクして舞台だ!と思っていたんですけど。
デビューは映画だったし、
「私みたいなのがいいんですか?」と思っていたんですけど
やっぱりこの世界には色んな人がいて
私みたいな“癖“を持っている人が必要なんだよっていう作品があって
その作品の一部になれるのかなと思い
そこからですね、隙間産業じゃないですけど・・・。
私の世界の中で最高なものをパフォーマンスしますというのはありますね。』

WEB連載「今日も、ちゃ舞台の上でおどる」という
エッセイも執筆されている坂口さん。
そんなエッセイも執筆を続けている中で
最初の頃と、今とで、心境の変化があったそう。

『小説家の方が
「登場人物が勝手に動き出して、私の予想とは違う動きを・・・」
って言うじゃないですか。
そんなわけないと思っていたんですよ。
最近は書き始めると、自分が思っていないことが出てきたりとか
過去に記憶すらなかったみたいな、思い出すこともなかったことも出てきて
そこに繋がっていったりとか。
パズルのピースがどんどんと合っていって
それが深層心理みたいに出てくるので
小説家の方がいうことが、ちょっとだけわかったみたいな。』

ご自身を怠惰な人間と話されていた坂口さん。
執筆される時には、極限まで追い詰め
集中してファミリーレストランで書かれているそう。



++ Until now ++

今回は『一番無謀だった時』というキーワードで
坂口涼太郎さんの過去を振り返りました。

それは、本気でモーニング娘。に入ろうと考えていた時。
どうにかモーニング娘。初のボーイズオーディションを開催しないか
ということを真剣に願っていたそう。
しかし、ある日、自分みたいな人間が
モーニング娘。に入ることはできないと思い、諦めたそう。
その当時を振り返り坂口さんは・・・

『入れないと気づけたんです。だからこそ、今がある。
無謀だったんですけど、
モーニング娘。ではない私の居場所がある。
生まれてきた容姿だとか精神みたいなものが
もっと活きる場所があるということに気づいていって
今、どんどんと色んなことをやっていって
回り道をしていってモーニング娘。の方と一緒の作品を作ったりとか
ここまで来られたというのが
モーニング娘。に入りたいと思っていた時代の私には考えられない。
こんなに幸せになれるとは思っていなかった。』

物心ついた時くらいから、ミュージカルが好きだった坂口さん。
その中でも小学4年生くらいに見た
ミュージカル「キャッツ」が坂口さんの人生のルーツになっているそう。
劇中歌の「メモリー」の中にある
「お願い わたしにさわって わたしを抱いて ひかりとともに」
という歌詞を聴いて、客席にいた坂口さんは大号泣。
小学校入学時ごろにひどいアトピーだった坂口さんは
握手して自己紹介する際、
お友達から「これ触ってもうつらない?」と言われてしまったことがあったそう。
そんな過去の出来事を、この「メモリー」を聴いて
「それ私の気持ち!歌ってくれてありがとう!」と思い涙が出たそう。

この公演に感銘を受け、自宅に帰り
ちゃぶ台の上で「メモリー」を歌ったそう。

『そのパフォーマンスをしている時の自分が、
悲しいことを思い出してやっているんだけど
めちゃくちゃ救われている気がしたんですよね。
自分の気持ちを他者として見られるというか、俯瞰して見られる。
自分のことって深く考えちゃうじゃないですか。
実は、そんなに深く考えなくてよくて、ちょっと距離をとってみると
自分と同じことを感じている人なんて、この世界に何人もいる。
っていうのを私のドラマを見てくれているお客様が
自分と重ねて、私たちを見てくれていると思うと思うんですよ。
「自分もそうだった!代わりにやってくれてありがとう!」って思って
また生活していくというか、
だからこのお仕事をしていて、代弁者でありたい。
世界で一人だけのあなたに向けてやっていますという気持ちで捧げたい。』

++ From now on ++

これまで「やりたい!」と思ったものは、
すぐに行動に移していた坂口さん。
なので、これからの未来について
今後やってみたいと思うようになるんだろうなという予想を伺いました。

『執筆を始めたので、物語とか書き始めるのかなと思いました。
映画かもしれないし、小説かもしれない、ミュージカルかもしれないし。
そういうのをやっていくんじゃないかなと、うっすら思います。
いろんな人と出会える、話せるというのは楽しいし、
場所もどこでもいい。
世界中の面白い人たちと面白いことをしていきたいなというのは
ずっと思っていますね。』

これからのご予定としては
WEB連載「今日も、ちゃ舞台の上でおどる」は引き続き執筆中。
そして、テレビドラマ「ビリオン×スクール」に出演されています。
この学園ドラマで初の教師役を務めているとのこと。
さらに映画「言えない秘密」公開中。
こちらでは音楽大学のお話とのことで、
坂口さんが生徒としてサックスを演奏するシーンもあるそうです。
8月2日に公開となる映画「赤羽骨子のボディーガード」では
変装を得意とするボディーガードを坂口さんが演じます。

どの作品も興味深い役をされている坂口さん。
ぜひチェックです。

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  • END OF AN ERA / DUA LIPA
  • WE ARE GOLDEN / MIKA
  • YOU DO / AIMEE MANN

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