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STORY

2024.08.17

ドラムヴォーカリストのシシド・カフカさん


++ Introduction ++

ドラマー、シンガーとしてデビューされたのち、
俳優、さらにモデルなど様々なジャンルで活動されているシシド・カフカさん。
2018年にはアルゼンチンに留学して「ハンドサイン」を学び、
リズム・プロジェクト「el tempo」を立ち上げ。
東京2020パラリンピック 閉会式でのパフォーマンスも話題になりました。

ハンドサインから繰り広げられる圧巻の即興演奏。
ハンドサインは、元々はアルゼンチン ブエノスアイレスの音楽家
サンティアゴ・バスケスが生み出したもので
ブエノスアイレスでは学校や病院でも使われるほど一般的なものなんだとか。

シシドさんはテレビ番組の企画で、
中学時代に過ごされていた、ブエノスアイレスに行ったことがきっかけで
ハンドサインを使った現地のバンドの演奏と
それを受けて盛り上がる会場の雰囲気を体験し
日本でもこの空間を作りたいということで、ハンドサインを学び始めたとのこと。

『日本人の方ってすごく真面目で
その場で何が起こっているの全て見ようとしてくれるんです。
それも嬉しいんですけど
そうじゃない楽しみ方もあるんだよっていうのは
私たちもそういう音楽ができていないのかもしれないし
お客さんも学んでいないかもしれないので
一緒に成長していけたらなと
今、切磋琢磨しているところです。』

100種類以上のハンド・サインを出しながら
即興演奏でリズムを奏でてセッション。

『リハーサルはもちろんやるんですけど
そのハンドサインにどれだけ早く反応できるか。
いかに早く音に変えらえるかというリハーサルなだけで、
決まったことはないので、本当にその場で考えていく感じです。
同じような曲って2度とないです。
サインの順番を全部決めて、同じように出したとて
違う音楽になると思います。』

さまざまなジャンルでご活躍のシシドさんですが、
活動の原動力についても伺いました。

『元々そういうものを始めたのって
自分からというか、人から与えられたチャンスだったりするんですけど
最初はそういうのに挑戦するのもどうなんだろうと思っていたんですが
たぶん生粋の器用貧乏なんですよ。
だから最初のとっかかりは早くて
それで色々チャレンジさせてもらっている間に
みんながシシドカフカという存在を大きく捉え始めていて
それはそれでいいのかなと思っているので。
今はいろんなことをさせてもらっている分、
いろんな人に会わせていただいているので
その人たちが楽しかった、面白かったと言ってくれるのが原動力ですかね。』



++ Until now ++

シシド・カフカさんの「一番頑張った時」
というキーワードで過去を振り返っていきました。

ボーカリストとしてのデビューが決まった後に、
更なる武器をと考え
ドラムヴォーカリストという話がお酒の席であったそう。
まさか本当だとは思っておらず
突然ブッキングされた3ヶ月後のライブに向けて、
練習を重ねた、その時が一番頑張ったとのこと。

『何時間もスタジオに篭り、曲の分解が始まり、
右手を下ろすときに「あ」って言って
上げる途中で「い」と「う」を言って
上がりきったら「え」みたいな。(笑)
ドラマーの方は叩きながらコーラスをとる方はすごく多いんですけど。
メインボーカルを張るっていうところまで
フルで曲を歌い切り、体力もつけなど
全部習得するまで3ヶ月かかりましたね。』

その時のライブは散々な結果だったそうですが
演奏しながら、「これだ!」と思い
その後、さらに1年間、ドラムヴォーカルとして練習を重ね
デビューに至ったそう。

シシドさんの音楽の原体験は
5歳のときのヴァイオリン。
クラシックから始まったとか。
しかし、小学校4年生の頃に
テレビの音楽番組を見ていた時に
あるバンドが演奏しているのに、
ドラムの方だけが一度もカメラに映ってなくて
それが逆にかっこいいなと感じたことから
ドラムに興味を持ち、習い始めたとのこと。

ドラムは中学校時代のアルゼンチンに住まわれていた時に
始めたそうですが
トレーナーは、アストラ・ピアソラの孫で、
ジャズバンドのメンバーでもあるダニエル・ピピ・ピアソラだったそう。

そういった貴重な経験もありながらも
当時、アルゼンチンにいた時は
自分の意思ではなく、言葉の通じない場所で過ごすことに
かなり精神的に後ろ向きで過ごしていたそう。

それでも今改めて思い返すと、ご自身のアイデンティティが
アルゼンチンにあると感じるとお話ししてくださいました。

++ From now on ++

今年新たに、ハードロック計画「BONE DAWN」を始動。
シシドさんチームのスタッフが
「シティポップ、昭和歌謡ときて何故ハードロックがこないんだ!」と憤っており、
新たな波を起こすべく始動したのが、このプロジェクト。
メンバーを公募する所から始まり、
新人から手練れまで集まったバンドで武道館を目指しつつ
世の中にハードロックの波を呼び起こすことを目標に活動中。

他にも、耳の不自由な人が
光と振動で音楽を楽しむことが出来る最新楽器
「ハグドラム」をel tempoがメンターとして開発に参加。
音を光と振動で伝え、一緒に合奏できるといったもので
先日、そのハグドラムを使いel tempoはライブをおこなったとのこと。

el tempo、BONE DAWN、
さらにシシドさんの周年も予定されていますので
ライブ情報、ぜひチェックです。

ON AIR LIST

  • ONE WISH / RAVYN LENAE FEAT.CHILDISH GAMBINO
  • TOKIO RUIDOSO / EL TEMPO
  • SUMMERTIME / DJ JAZZY JEFF AND THE FRESH PRINCE

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