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STORY

2024.08.31

元サッカー女子日本代表 澤穂希さん


++ Introduction ++

2011年、FIFA女子ワールドカップドイツ大会で、
キャプテンとしてチームを初優勝に導いた
元サッカー女子日本代表 澤穂希さん。
2015年12月に、現役引退を表明され
現在は、仙台を拠点に子育て中心の生活をされています。

仙台での生活について澤さんは・・・

『仙台はすごく住みやすいです。
子供が中学校卒業するまでは仙台で子育てをしたいなと思っています。
緑もあって、教育環境もすごく良くて、のびのびと自然豊かな部分もあるし
すごく子供を育てやすいなと。』

子供たちの学校行事にも積極的に参加されおり
主婦業、母親業を中心に、
間でメディア出演など、頂いたお仕事をされているとのこと。

現在、お子さんは小学校2年生。
すごく負けず嫌いな性格で、
ゲームする際には、
母親の澤さんには負けたくないという姿も見受けられるとか。

今、子育ての中で大変なこととは・・・

『今、自我がすごいから口ごたえとか
ああ言えばこう言うみたいな、女の子だし口が達者だから
イラっとすることも言ってくるから
そこで同じ土俵に立って、やり合って、大変だと思う。
女の子ってこのあとどうなるんだろうと。』

澤さんの現役時代の映像をお子さんは見ることがあるとのことで
なでしこジャパンの話もするそうです。
一緒に遊ぶ時には、ボールを蹴ったりすることもあるそうですが
将来的に、サッカーをやらせたいとは思っていないとのこと。

『サッカーやらせるかと言われると、彼女の選択だけど・・・
でもトップオブトップって難しいですし、怪我とかもあるから
なかなか「やりなさい」とは言えない。
彼女が本当にやりたいのであればという感じですけど。
1歳の時にはドリブルとかすごく上手だったんですよ。
だからサッカーやらせた方がいいよって言われたんですけど
通わせるとなると大変だなとも思うし。』

今では女子のサッカー人口は増えてきていますが
澤さんがサッカーを始めた当時は、
サッカークラブから「女の子は入れません」と言われたこともあったそう。
しかし、澤さんのお母様が「だったら、その歴史を変えてください」と言い
入団が許可されたそう。

家族のために料理をする中で、
「食生活アドバイザー」と「スポーツ栄養プランナー」
という資格を取得。

『現役時代は、トレーナーさんとかに聞いて知識とか
ちょっとはわかっていたんですが。
家族ができて、より一層、子供の食育とか大事だし
今、夫が平日は単身で福島にいるので
帰ってきた時には、栄養のバランスとか考えてやりたいなと思って
資格を取りました。』

資格を取得したことによって
スーパーとかで食材を買う時には
裏のラベルを見て、生産地や
どういう成分が入っているのか確認するようになったそう。

『現役中に知っていたら
もっと現役を長くできたかなとか、
パフォーマンスが良かったかなとか
回復が違かったかなとか思ったかな。』



++ Until now ++

澤穂希さんの「一番嬉しかった時」
というキーワードで過去を振り返っていきました。

それは2011年のFIFA女子ワールドカップドイツ大会での優勝とのこと。

決勝の相手のアメリカチームはとても強かったと
改めて振り返り、お話ししてくださいました。

『結構、攻められていたし、
身長も180センチもある大きい選手がいる中で
どうやったら勝てるのかっていうのを考えました。
でもやっていく中で、
日本も数少ないチャンスをものにしてっていう感じで
このチームだったら優勝できると思ったし、優勝したいと思って。
すごく手応えも感じつつ戦いましたね。』

当時、アメリカ相手に、それまで一度も勝ててなかったそうですが
ワールドカップの試合を重ねている中で
日本チームの成長や、リラックス加減
チームの雰囲気から優勝できると感じていたそう。

『2011年のチームの意識が高いのは
監督やコーチから言われたことに対してだけやるのではなくて
自分達で考えて。試合の中で考えて
修正できる力があったなと思います。
その中で、何がダメだったから、改善しないといけないということを
みんなに伝えたりとか。
みんなの意見を擦り合わせてとかやってましたね。』

ワールドカップ優勝後、
帰ってきて一番最初の試合の動員数が2万人超えだったり
行きの空港ではメディアの数が数人だったのに対し
帰りの空港内で、すごい数の方のお迎えがあったりと
ワールドカップ優勝を機に女子サッカー界が変わったと実感したそう。

ワールドカップを機に発展を続けてきた女子サッカーですが
今の女子サッカーの現状は
日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が
2020年からスタートしましたが
海外のチームに所属する選手も多く
国内の試合動員数が少なくなってきているかなと
澤さんは感じているそう。

『海外に行くのは全然、本人次第なので良いとは思うんですけど
もっともっと日本が盛り上がるようにっていうのもありますし。
まずはテレビとかで放映してもらって、
なでしこジャパンの結果次第で
日本のリーグの影響も関わってくると思うので
結果として残っていくといいなという思いはあります。』

パリオリンピックでも女子サッカー日本代表も大健闘を残しましたが
今回の日本代表の試合について、
澤さんが感じる日本の課題を教えていただきました。

『負けてしまったアメリカ戦の試合も
今までで一番良い守備ができていたと思うんですよ。
でも、守っているだけじゃ勝てないから
どこかでリスクを負ってでも、
攻撃を仕掛けないと点は取れないよなというところがあって。
結局、日本が一番嫌う、大きなロングボールから
やられることが多かったんですけど
今回もあの一本からだったじゃないですか。
そこがまだまだ課題というか。
私は勝てるチャンスは高かったかなと思っていますが
そこなんですよね。勝ち切る力も課題だと思います。
勝負強さのところもそうですし、
チャンスでちゃんと決め切る決定力も
ずっと言われている課題の一つだと言われていますね。』

今のなでしこジャパンの技術は高いと澤さんは評価されていますが
一方で、気持ちの部分での課題が大きいとのこと。
澤さんが現役時代のなでしこジャパンは
恵まれていない環境下での練習や試合の日々だったからこそ
ハングリー精神や、勝ち切るという気持ち、最後まで諦めないなど
精神面で強かったそう。
そういった精神面が強くなれば、
もっともっと強くなれるという期待をしていると
お話ししてくださいました。

++ From now on ++

現在、子育てメインの生活を送られている澤さんですが
今後、2011年の優勝メンバーと一緒に
また違う意味での世界一を目指したいとお話ししてくださいました。

しかし、今はあくまでも子育てをメインにしていので
サッカーの指導者やフロントや協会などに携わるというのは
今の段階では考えていないそうですが、
子育てが落ち着いたら、あるかも・・・とのこと。

これまで現役引退するまでサッカーを中心とした生活で
学生時代も大学も中退し、
アメリカのプロリーグに渡りプレーをされていたため
もっと勉強しておけば良かったと思うことが多々あったそう。
なので、これからは勉強をしたいとお話ししてくださいました。

『何事も知らないよりも知っていた方がいいし
一生涯、学びなんだろうなと思っていて、
もっと自分の言葉の言語化、
もっといろんな言葉をうまく使いこなしたいなと思うし
いろんな意味で勉強できたらいいなと思って。』

プライベートで今後やってみたいことは
これまで遠征で地方に行くことはあったものの
ゆっくりとキャンピングカーで旅行に行き
その土地の美味しいものを食べたりしたいとのこと。
まずはまだ行ったことない、鳥取に行ってみたいそう。

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