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STORY

2024.09.14

トータルビューティーカンパニー uka代表取締役CEO 渡邉弘幸さん


++ Introduction ++

「羽化」という言葉から付けられた「uka」という名前、
美しくなる前が蛹だとするならば、
ukaへ行き、施術を受けた後には美しい蝶となり
より世の中へ羽ばたき、
美を広めていけるような存在になれたらという思いを込めて
Uka代表でもある妻・渡邉季穂さんが付けられたそう。

さまざまな美容商品を出されている中
この夏ローンチされた『"サステナブルのその先"を見据えたプロジェクト』
こちらは渡邉さんがプライベートでされている
サーフィンをきっかけにスタート。

元々はukaで出しているヘアケアのリモデルを考えた始めたのが3年前。
その当時はコロナ禍で、リモート生活になり
ハイトーンのヘアカラーをするお客様が増えたそう。
しかし、同じようにヘアカラーの化学材料のアレルギーの方も増えたそう。

そこで毛髪だけではなく、
頭皮もしっかりとケアできるような物質をずっと探していたそう。
そんな時に出会ったのが「クロモジ」。
抗菌作用、芳香性が高い高級なものなのだとか。

渡邉さんのウェットスーツを作っている会社の社長さんからの紹介で
ある海洋学者さんに出会ったそう。
その方の話によると、今、海が砂漠化しているとのこと。
さらに近海の漁獲高が減り、海藻も採れなくなっているという現状が。

海が砂漠化している理由としては
その昔、住宅を建てるのに必要な材木を作るために
山に植林を多くしたそう。
植林前は、木と木が等間隔で共生しながら育っており
木漏れ日もさしていましたが
そこに人間が無理やり植林したことで
木漏れ日がささなくなり、
落葉樹が死に、腐葉土ができなくなり
土壌が緩み、昨今の大雨により土砂崩れが起き
それが川を通り、入江に流れ
その土砂が海藻を潰していくというループに。
そして潰れたことによって、海が砂漠化してきていそう。

その話を教えてくれた海洋学者の先生は
仲間と一緒に海を救うために
20年ほど前から山に入り、間伐をスタート。
しばらくすると落葉樹が育ち、土壌が豊かに戻り
木々が健やかに育つような環境を作り始めたら
そこに「クロモジ」が生え始めたとのこと。

渡邉さんはそのクロモジをヘアケアの材料として使うことにしましたが
山を綺麗にすれば、海も綺麗になり、クロモジも生える。
クロモジで頭皮も綺麗になる。
そういった循環に気がつき
『"サステナブルのその先"を見据えたプロジェクト』に。



++ Until now ++

渡邉さんの「一番綺麗だった海」
というキーワードで過去を振り返っていきました。

プライベートではサーフィンをされており
よく離島に行くとのことで、中でも八丈島がお気に入りなんだとか。

『玉砂利の絶景サーフポイントがあって
そこにパドルして沖まで行くと、
良いうねりが入ってきて、テイクオフして、
波に板をぶつけていくと
水が100%クリアウォーターなんです。透き通っていて。
玉砂利と水面と空と一緒になるんです。
自分がどこにいるのかわからなくなるという感覚になるんです。』

中学校3年生の頃からサーフィンを始めた渡邉さん。
お住まいが都内ということもあり、
サーフィンに夢中になっていた時期は
学業がおろそかになってしまっていたようです。
そこで親御さんから学校のグランドでできるスポーツを、ということで
アメリカンフットボールだったとのこと。

アメリカンフットボールの戦略をたて
チームで一丸となって、戦うところにハマり、
高校から大学まで続けられていましたが
投げすぎて肩が限界に来てしまったため
プロへの道は選ばず。

そういったアメリカンフットボールで培った
戦略を立てて、試合に臨むというポイントは
広告代理店でも生きたそう。

『スーパーマーケットだったら、こういうところで売られるとか
お客さんのターゲットとかは
フットボールのスカウティングに似ていて。
発売前の2週間前から、発売後くらいまでを
自分の中でシミュレーションして
コピーライターとかCMプランナーとか
マーケティングプランナーとかと一緒にチームを組んで
得意先にプレゼンテーションして、買ってくれれば
会社には利益が入ってきて、ボーナスが入ってきてみたいな・・・』

++ From now on ++

2022年の夏「BEAUDOUBLE」の理事に就任された渡邉さん。
こちらの「BEAUDOUBLE」は
保護者からの虐待を受けた子供たちを、保護している施設、
もしくは、その施設の卒業生が、
社会に前向きに参加しようとするモチベーションを、
髪の毛を美しくすることで、応援しようという活動。

『やっぱり就職面接とか行く時に
言葉をうまく発する勇気が持てないと。
そういう方が来てくれると
うちの美容師たちが、「頑張って行っておいで」っていって
綺麗にして、背中を押してあげてると
「採用面接通りました」とか連絡をくれて。
得手してお金をもらうだけが美容の仕事になりがちなところですが
美容の本質である、綺麗にして人を勇気づけるとか
そういうところにスタッフたちが喜んでくれているので
やってよかったなというのはよく話しています。』

最後に渡邉さんが考える
未来の地球環境のために、
美容業界や私たち自身のライフスタイルで
どのような変化が必要なのかを伺いました。

『人が前向きに生きていくには
人と人との交流が必要だから
その前には人と人とが出会う時に
自分を綺麗にとか、清潔にしておく。
そうするとどんどん長いこと
美容と付き合っていくことになると思うんですけど
過去の化学薬品とかをベースにしているものだと
どんどんと地球が汚れていく一方なので
なるべくそういうものを減らして
お買い物をする時にも選択肢として
「私を綺麗にするけれども、環境を汚しているのではないか」とか
ちょっと考えてみるだけでお買い物の選択肢が変わってくる。
サービスを選ぶ選択肢が変わってくる。
美容という側面からいろんな貢献ができるかなと思っています。』

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  • CLEMENTINE / YANNIS AND THE YAW
  • LOVE AT FIRST SIGHT / KYLIE MINOGUE
  • TASTE / SABRINA CARPENTER

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