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STORY

2024.09.21

俳優の豊田エリーさん


++ Introduction ++

今年の7月から、ロングラン公演中の
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で
ハーマイオニー・グレンジャー役を務めていらっしゃる豊田エリーさん。

元々、ハリーポッター作品は好きだったそうで
この舞台のお仕事が決まったときは、
他のお仕事とはまた違う、特別な気持ちだったとのこと。

『家族に伝える時も、ちょっと他の仕事とは感覚がありました。
子ども時代の憧れの役だったので
まさかそれが日本で舞台化されて
自分が演じることができる日が来るなんて思っていなかったので
すごい嬉しくて。』

2ヶ月の稽古期間を経て、現在舞台に立たれているということですが
この作品はこれまでロンドン、ブロードウェイ、ハンブルクなどで上演され、
日本版も海外から演出家、衣装、ウィッグなどのスタッフさん達が
来日されて稽古が進んでいったそう。

豊田さんはそんな海外チームの方々は
「愛情深い」とお話ししてくださいました。

『notesって言って、日本語で言うと「ダメ出し」って言うんですが
やった後に、「もう少しこうしてみて」っていう言い方も
こっちの自己肯定感を高めながら言ってくれる。
最初に「nice!!」「lovely!!」って言ってから
「でも、こうしてみて」っていう感じなので
こちらも気分が下がらずにできるんです。』

中でも、海外から来られた演出家さんと一緒に過ごし
俳優さんへのリスペクトを多く感じたとのこと。

『演出家さんの立場が、割と日本だと絶対的に上という
構造ができちゃっているんですけど
でもすごく全員の関係性がフラットで。
こっちからも言えるし、対等な関係で稽古が進んでいったのが
一緒に作っている感じがして。
作品は決まり事が多くて、
この時には、この場所にいるとか厳密に決まっているんですけど
セリフをいう時の気持ちはすごく自由で
そういったニュアンスは「こうして」ではなく
まず「このところどう思う?」と聞いてくれて
こっちもいろんな発見をしながら作っていける感じがあって。』

ダブルキャストでの公演ですが
キャストが交代していく中で、
ご自身のハーマイオニーを演じるのに意識したこととは・・・

『もうひとかたの木村花代さんは
ずっと劇団四季でトップでやられていた方で
すごい身のこなしも綺麗だし、
すぐにハーマイオニーになったんですけど
だけど、それぞれ違う人がやるから同じことをやっていても
絶対に違うものになるというという感覚が
稽古の初期から思って。
何か違うことをしようとかではなくて
私がやっていたら自分だけのハーマイオニーになるんだろうな
という感じはすごくしました。』



++ Until now ++

豊田さんの「一番ガムシャラだった時」
というキーワードで過去を振り返っていきました。

21歳でご出産。
その後の子育てと仕事を両立をされていた時期が
一番ガムシャラだったとのこと。

『こういうお仕事をされている方で
結婚して出産される方って
結構キャリアを積まれてから、戻る場所があって
一旦休むっていう印象があるんですが
私は同時進行でキャリアを積まないと
今とは時代が違うので、
妊娠発表をすると「終わったな」って言われたりしたんですよ。
だからそう言わせないように頑張らないといけないなと思って。
この選んだ道を正解に自分でしないといけない。
今も子育て真っ最中ではあるのですが、その時は必死でやっていたなと思いました。』

当時はお仕事に重きを置いていたこともあり
出産中から、子育てとお仕事の両立は考えていたそうですが
その中で、復帰してから
仕事がなくなったらどうしようという不安が大きかったとか。

当時、周りのご友人でもまだ出産を経験された方が
少なかったため
子育ての相談は、インターネットの質問掲示板だったそう。
それが、お子さんが小学校に入学してからは
ママ友ができ、不安も少し解消されたとのこと。
ママ友ができたことによって、
それまでお仕事での人間関係が多かったところが
いろんなお仕事をされている方と知り合えて
交友関係が広がり、仕事に関しての視野も広がったそう。

豊田さんの子供時代は家の近くの川で遊んだりと
わんぱくな子だったそう。
小学校の時には演劇クラブに入っていたとか。
そんな演劇クラブでは映像を撮り、
その映像を給食の時に流していたとのこと。
恥ずかしくなり、給食は食べれなかったそうですが
恥ずかしがりながらも、
芝居の映像を撮っている時が楽しかったそう。
学芸会の時には、率先して主役をやりたいと手を挙げていたとか。

ご親族に舞台俳優をされている方がおり
演技をされている姿を間近で観ていて
影響を受けていたそう。

『だから大きい劇場で観ている風景が
原体験として覚えています。
そこへの憧れがすごく大きかったかもしれません。』

++ From now on ++

今回の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」でも
海外の演出家さんから演出を受けているのが楽しかったので
今後も海外の作品に参加したり、チャレンジしてみたいとのこと。

舞台の稽古前にはイギリスに2ヶ月程滞在され
英語のクラスを受けたり、
演技のワークショップを受けたりされたそう。
そのワークショップでも、
自己肯定感をあげる感覚があったとか。

『まず初日に
「ここは安全な場所だから、誰もあなたを否定しない。」
という話を講師の方がしてくれて
それでみんな仲間意識が生まれる良いワークショップで
その感覚がいいなと思って。
そういう経験をして
日本の稽古場とかに活かしていけたらいいなと思います。
誰も否定されない空間になったらいいなと思いますね。』

今後の夢としては「映画館を作る」こと。
今、配信が多くなり
映画館がどんどんとなくなってきてしまっている中
映画館という大きいスクリーンで
暗い中大人数で静かに映画を観る場所を作りたいと
お話ししてくださいました。

豊田さんは、引き続き、ハーマイオニー役で
舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」に出演。
TBS赤坂ACTシアターでロングラン上演中です。

さらに他の活動としては
Podcast番組 「豊田エリーのひとりごとーく」
毎週水曜日17時に配信中です。
こちらも併せてチェックです。

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