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STORY

2025.02.22

編集者/文筆家の小林孝延さん

++ Introduction ++

「天然生活」「ESSE」など人気雑誌の編集長を歴任後、
出版社の役員を経て、
昨年3月に独立された編集者/文筆家の小林孝延さん。

現在は執筆活動、書籍の編集等に加えて、
オンラインサロンの運営、企業のメディアコンサルティング、
YouTubeラジオ出演などされています。

『出版社に勤めていたときに、特に役員だったりすると経営とか
そっちの方にコミットするように言われ続けていたのが
すごく窮屈だったので
今は自分の心の思うままにやりたいことをやろうという、
あんまり自分の肩書きを制限しないで
生きてみようかなと思ってやっている感じです。』

元々はアウトドアに興味があり
大学生の頃にキャンプして遊んでいる姿を
雑誌の取材を受けていたところから出版業界に。
その後、アウトドア雑誌の編集長になり、
そして小林さん自身、釣り好きが高じて釣り雑誌を創刊されました。
ご結婚されお子さんが生まれたのを機に、生活誌を手がけるように・・・
小林さんの中で仕事はいつもライフスタイルの延長線上にあったとのこと。

現在は、犬や猫に関わる本を作られています。
1匹の保護犬と4匹の保護猫と一緒に暮らされている小林さん。
奥様が闘病中に迎え入れたことから
家族に幸せが来るようにと保護犬は「福」と名づけられ、
最初に迎え入れた猫2匹は、
プライベートで交流がある俳優の石田ゆり子さんが
「巴」から取り、「とも&もえ」と名づけたとのこと。
昨年保護された猫2匹は「陰陽」から「イン・ヤン」になったそう。
独立されたあとの社名「yin+yang ltd.」は
この2匹の猫「イン・ヤン」からとったそう。



++ Until now ++

小林さんの「奥様の体調が大変だった時に、保護犬の福ちゃんを迎え入れた時。」
というキーワードで過去を振り返っていきました。

元々、奥様は若い頃に若年性のガンを発病していましたが、
闘病を経て、回復されていたそう。
しかし、2015年11月に体の不調を訴え、
病院へ行くと再発が判明。余命わずか半年だったとのこと・・・
小林さん自身、出版社のお仕事で多忙な日々を過ごされており
お子さんも高校生になったばかり。
忙しいお仕事の中、家事も、そして奥様の看病と
次第に一杯一杯になっていたと。

『ちゃんと家族に優しくしなきゃとか、妻のためにちゃんとしなきゃとか
いつも思っているのに
なんかいつもイライラしてしまったりとか、
娘が思春期だったということもあるし
だんだん家族の雰囲気も暗くなって、
何とか打破したいなという思いを持っていて・・・』

そんな状況を友人のモデル雅姫さんに相談したところ
「犬を飼うのがオススメ」とアドバイスをくれたそう。
ご家族ともいつか犬を飼おうねと言っていた中でのアドバイスだったので
それは今なのではと思い立ち、家族に迎え入れることにしたとのこと。
ちょうど12月のクリスマス時期。そして奥様の誕生日も近かったということで
サプライズで自宅へ連れて行ったそう。

『みんなまずびっくりしていましたね。大爆笑をしていました。(笑)
とにかくその日はみんなで一晩中、福の様子を見ながら
「居眠りしている」とか言いながら見ていましたね。
それまで妻の病気とか、それに関わる不安なテーマしか
家族の中に共通の話題がなかったところに
犬が来たことで、みんなの中の共通の話題が犬になりました。
犬の様子が気になるので、
家族のグループラインで「今日どうしている?」とか
「代わりに私がお散歩に行くよ」とか
そういうやりとりが自然発生的に生まれて
それまであんまり娘と連絡したりはなかったのですが
頻繁にやりとりをするようになって
自然に家族と明るいコミュニケーション取れるようになりました。
目の前にこの先の未来があまり明るくない話題しかない中で
明るい光が差してきたみたいなイメージがありました。』

今でもお世話をしている中で
自分達の方がエネルギーや喜び、幸せをもらっている感じがすると
お話ししてくださいました。

ご自身の経験を経て
今、保護犬・保護猫に興味を持っている方へ、小林さんは・・・

『ペットショップでも動物は手に入りますけど
やっぱり放っておくと殺処分に回ってしまったりしまう命がたくさんあって。
でも、どの子もめちゃめちゃ可愛くて、
動物って神様みたいなんですよ。
人を裏切らないし、悪気もないし、騙さないし。
そんな子たちが、人間の都合で殺処分にされてしまうのは心が痛むので、
まずそういうものの存在を、ちゃんと正しい知識として持ってもらい
みんながそういう子達を迎え入れることができるわけじゃないけど
まずは興味を持って、何かしたいなと思ってくれたら嬉しいなと思います。』

++ From now on ++

現在、様々な活動をされている小林さんの今後は・・・

『編集っていうと本を作ったりするというイメージが強いと思いますが
実際は本じゃなくても、僕らの仕事って材料を集めて、取捨選択して
一つのパッケージにするっていうのが基本的な仕事なんですね。
紙に印刷するメディアなのか、映像なのか、イベントなのか、
お店なのか、商品なのか、形は色々で。
今は本のためだけというよりか、
いろんなアウトプットする形がいっぱいあって、
それを僕は欲張りなので、色々やりたいなと思いが強いんです。
例えば、保護犬のことを知ってもらうために
本を作るというのが一つあるけれども
そういう興味を持っている人たちが集まるコミュニティーみたいなのを作って
その中で何か自然といろんなやりとりが生まれたりとか
イベントをやったりとする立体的な流れを作る仕事をしていけたらいいなと。
そのほうが自分がワクワクするので、
ワクワクする気持ちを大事にしたいなと思ったんです。』

今年もいくつか出版を予定されているそうですが
書籍「妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした」
こちらをベースとした絵本化や、映像化の話も動いているとのこと。

プライベートでは
実は昨年末には南米のアマゾンにナマズを釣りに行かれたそう。
この魚を釣るのが子供の頃からの夢だったそうですが
これまでは会社員だったため、
南米に行き、釣りをしてという時間が取れなかったため
会社員を辞めてすぐに、行かれたとのこと。
なのでこれからの小林さんの「夢」は
このアマゾンのナマズにとどまらず
体が動くうちに世界中でいろんな魚を釣ることとお話しくださいました。

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  • ALL THAT I NEED IS LOVE / MELODY GARDOT
  • LOVE LOVE LOVE / AVALANCHE CITY
  • THE REASON / HOOBASTANK

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