STORY
イラストレーターのfoxcoさん
++ Introduction ++
数多くのファッションブランドや、
ライフスタイルブランドとコラボレーションするなど
イラストレーターとして多方面で活動されているfoxcoさん。
現在、日本を離れロンドンに拠点を置きながら活動をされていらっしゃいます。
ロンドンを選ばれた理由は・・・
『子供の頃から行きたい場所で。
子供の頃に雑誌を見たときにロンドンの景色があって
「ここに行きたいな」というより、「住みたいな」ってずっと思っていて
地道に今に繋がったという感覚です。』
実際にロンドンに住んでみて
当日券で舞台や美術館などを観劇できたり
身近なところに息抜きやインスピレーションがあるため
ご自身の活動に大きな影響を得ているとのこと。
そのロンドンから一時帰国中のfoxcoさん、
その理由は、現在青山のスパイラルガーデンで開催中の
ご自身最大の展覧会「The Longest Night」のため。
『今回の展示はロンドンで2年間が終わって
一つの気づきがあったようなタイミングだったので
今回展示をやろうと思ったんです。
日本は冬場はカラッと晴れていますが
イギリスやヨーロッパの冬っていうのは
夜が来るのが早く、15時くらいから暗くなって
いつも曇っていて、グレーで、寒くて、夜が長いんですけども
でも、夜だからこそ見つかる街のライトだとか
キャンドルの小さい光だったり、星だったり
そういうものにフォーカスしたいなと思って
ロンドンの冬という辛い時期を耐えると
素晴らしい春が来るから、
冬も感謝できるみたいな気持ちの展示にしました。』
ロンドンの冬と光をイメージしたインスタレーションから
ロンドンの音をサンプリングしたりと
空間のデザインにもこだわり、演出されています。
++ Until now ++
foxcoさんの「一番のイラストの魅力に気づかされた時。」
というキーワードで過去を振り返っていきました。
元々はIT企業に勤められていたfoxcoさん。
ちょうどクリスマスシーズンの頃に、
仕事での疲れを感じて街を歩いていた時に
あるブランドの広告でアニメーションが流れていたそう。
『それを見たときに、こんなに疲れていて
こんなにいろんなところに行けない自分がいるのに
すごく心を温かくしてくれる瞬間があって
「あっ、すごい嬉しいな」というのと
それを渡す側になりたいなと思って
それまで副業としてイラストレーターもやっていたんですが
スイッチしてイラストレーター一本でやってみたいなと思った時でした。』
絵を描くこと自体は昔から好きだったそうですが
パリに留学されていた頃、芸術学部に在籍し、
日々、デッサンやイラストを描かれていたそう。
そんな毎日の中で、パリの街に出て
人々の日常の姿をスケッチを描いていたことも。
そんな日々のスケッチの中で
その人たちのキャラクターやパーソナリティが見えることに魅力を感じ
イラストに惹き込まれていったとのこと。
イラストレーターとしてfoxcoさんは独自性を
どのように磨いていったのでしょう・・・
『私も絵は上手くはないんですが
例えばペットボトルが目の前にあって、描き始めてみると
「この辺から丸みが始まるんだ」とか
「キャップにはギザギザがついてて開けやすくしてるんだ」とか
絵を描くことって観察することでもあるので
それが上手い下手よりも楽しみの一つでもあります。』
作品を手掛ける上で、
あまりアイディアなどで行き詰まることはない方ではあるそうですが
もし行き詰まってしまったら、旅行やバレエを見にいったりして
創作意欲を高めているとのこと。
『旅行とか行って、
新しいものを見ると違う視点で意欲が湧いてくるので
そうやって旅行に行くこともあれば
時間がない時はバレエとかを鑑賞して。
バレエは遠くの人にも届けるように
大きな動きをしたり、
衣装も遠くの人にも見えるようになっていたり
舞台美術も結構誇張された表現をしているので
そういうものを見ると結構参考になったりして
また描きたいなと思ったりすることがあります。』
++ From now on ++
年始から展覧会もあり
すでにお忙しい日々を過ごされていますが
まずは2025年どんな一年していきたいか伺いました。
『今、開催している個展もそうですが
インスタレーションに挑戦したり、音楽のサンプリングしたり
新しい表現のチャレンジをスタートできたので
もちろんイラストはこのまま続けますが
いろんなチャレンジに食わず嫌いしないでやりたいなと思います。』
普段の生活の中で、お仕事とはまた別に、
毎朝、個人的にご自身が好きなものを色々描いているそう。
旅に出れば出るほど描きたいものが増えていくので
2025年はいろんな国に行きたいとお話ししてくださいました。
イラストレーターとして様々なイラストを手掛けられていますが
その中でご自身のイラストのオリジナリティについて伺いました。
『自分の中では、ラインが好きで
一度、「かおりちゃんのラインは歌っているみたいだね」って言ってもらって
それが幸福感に繋がっていたらいいなと思うんですが
そのラインが気に入っているので
画材変えたり、描き方変えたりして、
これからも探していきたいなと思います。』
foxcoさんは「INDEPENDENT DOGS」という
売上を保護犬や保護猫をサポートしている団体へ寄付する
チャリティプロジェクトも続けていらっしゃいます。
『私の絵の中にもいっぱい動物が登場するので
ミューズのような存在であり
お世話になっているという感じがあるので
幸せな子が増えたらいいなと思って
地道に続けています。』
現在、受注生産でスウェットを販売されていますので
ぜひチェックしてみてください。
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INVINCIBLE / TOM MISCH
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OUR DAY WILL COME / AMY WINEHOUSE
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KALEIDOSCOPE / JONES
ナビゲーターのトークコラム的コーナー「イチカワカオスモス」では
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