R&B界の最重要人物。その名もBABYFACEがスタジオに登場！

クリス：今日はスゴい方にお越しいただいています。美メロといえばこの人、BABYFACEさんです。
プロデューサー、シンガーソングライターとしてはもちろん、R&B界の重鎮としてこの道一筋30年。グラミー受賞10回、そして彼が関わったレコードの合計セールス枚数はなんと1億枚！　で、これまでにBABYFACEさんがプロデュースした人といえば、TLC、ホイットニー・ヒューストン、ボーイズ II メン、ボビー・ブラウン、マイケル・ジャクソン、アッシャー、フェイス・エヴァンス、マライア・キャリー、そして平井堅というそうそうたるメンツがあがりますが、こういった素晴らしいアーティストたちとコラボレーションするとき、BABYFACEさんはどのようにディレクションするのでしょうか？
BABY：すべてのアーティストは個性的でそれぞれ違うので。彼らがいったいなにを求めているのか、なにを好んでいるのかってことを考えて、それを提供するのがボクの仕事なんだ。
クリス：なるほど。ちなみに最近のアメリカのミュージックシーンについてはどう思ってますか？
BABY：今のアメリカのシーンはHIP-HOPが主流になってるよね。ロックもだんだん持ち返してきているけど、いつも次にどういう音がヒットするのか、常に目を光らせてないとならない。今はひとりのアーティストの登場で、ガラッと音楽分布図が変わるでしょ？例えばマルーン５やジョン・レジェンドが登場したことが、ジャンルを新たに構築する要因になったしね。
クリス：そういった意味で、気になる若手はいますか？
BABY：個人的に気に入ってるのは、アッシャー、ビヨンセ、それからアリシア・キーズ。みんな若いので、これからもどんどん成長して行くと思うよ。
クリス：みんな若いですよね。
BABY：そうだね。ボクがデビューしたのは26際のときで、今と比べたら随分と遅いデビィーだったんだけど、僕らがよかったのは、デビューまでクラブで演奏していたので、自分の持ち曲を演奏する前に人の曲を演奏していたのが良かったよね。いろいろなジャンルの音楽を学べる学校みたいなものだったし。でも今の若いアーティストに関していえば、彼らは観客の目の前で成長していくから、アッシャー、ビヨンセ、アリシアらはもちろん別格だけど、あるものはアーティストとして優秀になっていく一方で、あるものは上手くいかない場合もあるよね。

クリス：今回のアルバムについてお伺いしたいんですけど。
BABY：実は昨年の4月にリリースする予定だったんだけど、いろいろと手を加えていたら遅れたんだ。最初はもっとジャズの要素を盛り込んだ方向にしようと思っていたんだけど、レコード会社の社長にもっと新しい要素を入れようっていわれたんだ。
クリス：今回はバラードが多いと思うんだけど。
BABY：今回やろうとしたのは、王道のBABYFACE節に、コンテンポラリーな味付けを融合させたかったんだ。
クリス：曲を作ってみて、ヒットする曲としない曲の違いはわかる？
BABY：わからないよ。さっぱりわからない。ともかくボクはアーティストとして、ミュージシャンとして、自分の好きな曲しか書かないからね。

番組恒例・ピンポンボックス！
◎これまでに関わった曲が全世界で1億枚も売れて、今や経済的に何ひとつ不自由ない生活を送る中、それでも今、足りないものは？
BABY：今、お腹が空いているんだ。マクドナルドのフィレオフィッシュが食べたいね。アメリカのマクドナルドはフォレオフィッシュの作り方が変わって味も変わったんだけど、日本のフィレオフィッシュは変わってないから、日本のフォレオフィッシュの方が好きなんだ。

◎貴方が思う女性のセクシーな部分は？
BABY：顔。可愛いよりも奇麗が好きかな。

◎夢占い。ズバリ、最近見た夢は？
BABY；昨晩、暖房機を修理している夢を見て、それで目が覚めて、もう一度寝たらまだヒーターを修理してたよ。
クリス：それはどういうことでしょう？
BABY：ヒーターを分解して元通りにしようとするんだけど、元通りにならないんだ。それで起きちゃって日本のテレビを見たんだけど、チアリーダーのコンペティションをやってて、それがとっても面白かったよ。

クリス：最後にひとつだけ質問です。これまでにBABYFACEが書いたたくさんの曲の中で、最高傑作はなんでしょう？難しい質問です。
BABY：……息子が生まれてくるその日について書いた「THE DAY」という曲ですね。