2006年06月11日の放送にいらしたゲストの方々です。

Guest : 宇多田ヒカル


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渾身の新作リリース直前!宇多田ヒカルがニューアルバムの裏側を暴露!
そして宇多田が大好きなテレビのチャンネルとは?

クリス:今日のゲストをご紹介しましょう。渾身のニューアルバム発売直前。宇多田ヒカルさんです。
宇多田:はい!宇多田ヒカルさんです。
クリス:半年ぶりだけど、キレイになったねぇ。
宇多田:あら、やだぁ、もう〜。
クリス:絶対ナニかいいことあったでしょ?
宇多田:(笑)ううん。疲れただけ。
クリス:ホント?元々かわいいけどさぁ、お肌のノリが大人っぽくなった感じがするよ。
宇多田:なんで?歳とった?(笑)
クリス:違うよ。最初入ってきたとき、アレッ?って思ったもん。
宇多田:ヒール履いてるからかな?
クリス:痩せたでしょ?
宇多田:それはマッサージの人に言われた。「痩せましたか?」って。
クリス:痩せましたよ。すごくいい感じですよ。やっぱりナニかいいことあったんじゃない?
宇多田:いや、……割と不健康でしたね(笑)。運動しないで、グテェ〜ってしてる日が多かったんだけど、気がついたら痩せてた。
クリス:でもやっぱり、リリース前で精神的にテンションが上がってきたとか、そういうのはあるのかなぁ。
宇多田:逆に締め切りが全部完了して、すごく気が軽くなった。それはあるのかもしれない。
クリス:だからかもね。吹っ切れた感じがするよ。で、前回出てくれたのは去年の12月だったんだけど、この半年間はどうだったの?
宇多田:年の頭からはアルバムの最後のツメ、というか締め切り地獄で、4月の頭に完成したんだけど、それまでが本当に生き地獄だった。
クリス:あー、なるほど。それじゃ今は、フロム・ヘル・トゥ・ヘヴン。
宇多田:そう。その地獄のトンネルをくぐり抜けてきたからこそスッキリ!
クリス:だからだよ。美しいわけだ。
宇多田:やった、やった!美しいだって!

クリス:というわけで、今度の水曜日ですよ。ニューアルバム「ULTRA BLUE」がリリースされるわけですけれども、「ULTRA BLUE」は「超ブルー」?
宇多田:じゃなくて概念としての「青」。不特定の「青」。例えばタイトルが「ブルー」だけだと、なんか沈んだ感じがするかなって思って、「なんとかブルー」とか「ブルーなんとか」にしたかったんだけど、特定の「青」を指す言葉にはしたくはなくて、例えば「コバルトブルー」とかそういうのはイヤで、「ULTRA BLUE」だとパッと聞いても何色か想像できない。なんかしらの「青」なんだろうなってイメージしかなくて、受け取った側が、そのときの気分や趣味によって違う「青」を想像したり、「青」が持っている抽象的な広がりを、モワァ〜って広げてくれたらいいなぁって。
クリス:わかるよ。ボクは「ULTRA BLUE」って聞いて、宇宙的なブルーっていうか、発光性のあるブルーをイメージしたもん。
宇多田:うんうんうんうん。なんか暗闇の中にある感じがしない?洞窟の中にある不思議な青い発光体とか。
クリス:そんな感じがするよねぇ。ちなみに、私、ブルーがいちばん好きな色なんですよ。
宇多田:あらっ。いいですね。気が合いますね。もっともっと宣伝してね。(笑)

クリス:曲を作るときにいつも景色が見えるっていってたけど、アルバムの一曲目の「THIS IS LOVE」を作るときはどんな景色が見えました?
宇多田:雷とか嵐とか強い風とかがボワ〜って来てる中で、顔に雨がバァって当たりながら歌ってるみたいな。…目が開かないって感じで、ただ、基のイメージっていうか作り出した基の感覚っていうのは、……枕……枕さんが大好きなんだけど、枕さんが冷たいときに顔をバァってくっつけて、「ヒェ〜気持ちいい!」って思って、それがだんだん温まって、さらにもっと柔らかくなって、「あー、この温かい枕さんもいいなぁ」みたいな、その「両方好き」っていう感覚が……。
クリス:わかりますよ。冷たくて気もちいい枕が、だんだん体温で温まってくるのもいいかなって。
宇多田:そうそうそうそう。
クリス:それはなんだろうね。
宇多田:やっぱり片方だと、それが結局イヤになってきちゃうっていうのがあって、常に、ある振り幅の中で動いている方が持続する……特に愛とかはそういうことを感じ続けられるというキーポイントなんじゃないかなって。
クリス:なるほどね。いわゆるYING & YANGってやつ?バランス感覚ですね。
宇多田:そうそう。

宇多田:今回、サウンドが変わった感じがするねって言われたんですよ。今回意識したのは、アルバムのどの曲も、どこかちょっと欠けてるとか、どこかちょっとアンバランスとか、完全体じゃないものにして、アルバム一枚になったときに、欠けてたものとか出っ張ってた部分とかがそれぞれ補いあってまとまっているという感覚にしたかったの。
クリス:なるほどね。曲がどうのこうのっていうよりも、アルバムだよね。シングルコレクションっていうんじゃなくて、ひとつの流れというかコンセプトはすごく出ているよね。
宇多田:そこに今までなかった満足感がある。
クリス:で、音もそうだけど内容もいろいろな世界にいってるよね。
宇多田:うん。歌詞に関しても、今回、いろいろな取材とかラジオのインタビューとかを受けていて、いちばん共通して言われるのが、今までよりも「ぶっちゃけてる」とか、「露骨でドキドキします」とか。そういうことをあんまりにも言われるから、「ああ、そうなんだ」って思ったんです。最初、自分ではそこまでわかってなかったんだけど、ただ、今書けているってことがいちばん大事で、もしかしたら明日になったら書けなくなっているかもしれない。そう思ったら、今言いたいことを言わなきゃダメじゃんって思って、例えば今まで歌詞にはアレかな?と思って使わなかった言葉、「お葬式」とか「甘えてナンボ」とか、そういう変わった表現も全部、出しちゃったの。
クリス:すごく正直だよね。
宇多田:それが勇気のいる行動だったんだけど、それが出来たってことの自信とか満足感とか開放感とかがすごくある。
クリス:やっぱり大人のアルバムだね。だってあなたデビュー16だっけ?
宇多田:……15でデビュー。いちおう。
クリス:そうだよね。だとするとやっぱり進化が見えてくるよ。「女の人ね、アナタ!」って感じだよ。
宇多田:人間として進化したとか、そういうことも出てて欲しかったの、今回。
クリス:充分に出てるよ。すごくまとまってて、奇麗なアルバムに仕上がってますよ。
宇多田:ありがとうございます。
クリス:アルバムの中で好きな曲は?
宇多田:すごい好きなのは「日曜の朝」。アタシの恋愛観とか人生観がいちばん出てるのが「日曜の朝」って歌なんだけど、なんでいちばんアタシらしいかっていうと、アルバムのテーマでもあるんだけど、普段、人とあって話していると「フラットなんだね」っていわれるのね。
クリス:なになに、フラットって?
宇多田:性格とか、物の見方とか?
クリス:冷めてるってこと?
宇多田:冷めてるってことなのかな?って思ったんだけど、最近自分でわかったのが、悲観的でも楽観的でもないんだと思うの。例えば「お葬式」と「結婚式」を考えても、アタシにとってはある意味、同じことなの。多分、そういうこともあって、「フラットだ」っていわれるんだと思う。
クリス:なるほどね。
宇多田:日曜日とかって、みんなが社会から逸脱する時間で、カッコいい日じゃないんだけど、いちばん自分らしく素直な時間なわけで、そういうところの自分を大事にしてフォーカスしていきたいっていうか。そういうときに誰に会いたいのか、何をしたいのか、もしくは一人でいたいのか、そういうのが大事だからたくさん考えて、もっと自分がどんな人なのかなぁってことを考えたりして、ちょっとそれも表現したり。
クリス:すごく考える人だもんね。本能的な部分もあるけど、アナリティカルっていうかね。
宇多田:自分ではあまり感じてないんだけど言われる。どんな衝動に関する話。エモーショナルなことも、科学的に考えちゃうの。「THIS IS LOVE」の枕の振り幅の話も、化学の授業で習ったことを思い出して、イオンの場所を表記するのに、結局数値で示すじゃない。でもそれは人間が計算しやすくするために書いている表現で、本当は、あまりにもビュンビュン速く回っているから、正確な位置なんて存在しなくて、その数値っていうのは「予測」に過ぎない。
クリス:統計学上のものなんだよね。
宇多田:そうそうそうそう。だから、私たちの存在やすべてのモノっていうのは、場所が特定できないっていうか、すべてが予測でしかなくて……っていう感覚に、安心を覚えちゃう。で、その安心が愛に繋がればいいなっていうか、だから「これがこうだから愛なんだよ」じゃなくて、愛から安心を感じられればいいなって。
クリス:まあ、現実っていうのは物理的にもすごく不安定なものだけど、あとは人間の想いだもんね。
宇多田:科学的な見解というのにミステリーがあって、謎が多くてロマンティックな気がする。
クリス:なるほど。じゃあディスカバリーチャンネルとか、バンバン見てる?
宇多田:大好き!もうたまんねぇ〜!


番組恒例★ピンポンボックス
◎あなたが思うエロスとは?
宇多田:昨日ちょうどコンビニでHな本買って見てて。
クリス:あなたコンビニでHな本買うの?
宇多田:見ます。でも見てると隣で立ち読みしている男性とかが私のことを見るの。「おっ、女が買ってる!」って目で。
クリス:どんなHな本買ったの?
宇多田;あのね、プレイボーイ買ったの。まあ、そんなにHじゃないか。SABRAとかもよく買うんだけど、プレイボーイのグラビア見てて、なんかエロを感じないなって思ってたの。で、結局アタシの結論は、エロはギャップ。だから雑誌の最後に若い女の子の水泳選手の写真があったんだけど、その子の真剣な眼差しとか、Hなことを意識していないたたずまいっていうの?むしろ水泳という機能美に近い体格を見て、逆にすごいエロスを感じたの。
ほぉ。フェロモンが出てるの?
フェロモンとは違うの。

◎自分へのご褒美。最近買ったものは?
宇多田:渋谷109の地下のソニプラに行って、オモチャを買いまくったの。「ギャラクシー・スター・ファインダー」っていうプラネタリムみたいなやつとか、DJのターンテーブルのオモチャみたいのとか。
クリス:光るものが好きなの?
宇多田:オモチャが好きなの。
クリス:ブランドものには惹かれない?
宇多田:惹かれないですね。
クリス:健全です(笑)。

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