Guest : くるり
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J-WAVE LIVEの会場からそっと抜け出してきた「くるり」の三人がスタジオに生出演!
クリス:今日のお客様をお迎えしたいと思います。本日、J-WAVE LIVE 2000+6に出演するくるりの皆さんが、代々木体育館から来てくださいました。自己紹介お願いします。 岸田:こんにちは、くるりの岸田です 大村:大村達身です。 佐藤:佐藤征史です。 クリス:今日はホントに代々木から来てくれたんですか? 岸田:はい、タクシーで。 クリス:代々木の様子はどうですか?準備万端? 岸田:どうなんでしょう。今、準備してるみたいな感じでしたけど。 佐藤:してはりました。 クリス:あと1時間ちょっとで開演ということなんですけど、もうサウンドチェックは終わった? 岸田:はい。 クリス:終わった後は普通どういうことしてるの? 岸田:喰ってますね。喰ってるか……、なんやろ、猥談、猥談をしてるか。 佐藤:ほかの人のライヴがあれば観たり。 クリス:楽屋にいるときは煩悩に浸ってたりするわけですね。 岸田;あんまし疲れへんようにはしてるんですけどね。 クリス:疲れないようにね。でもやっぱりライヴやるときっていっぱい食べないとダメですか? 岸田:やっぱやる気が出ないですね。いっぱい食べて、食べた直後やとすごい辛いんですけど、だいたい出る2時間ぐらい前に、炭水化物多めみたいなことしてたら、また太った(笑)。 クリス:でもライヴはけっこう消耗するでしょ? 岸田:しますね。 佐藤:お腹減るからね、一日4食とか食べちゃうんですよね。 クリス:ライヴ前と後じゃ体重も違うんじゃない? 岸田:そうですね。 クリス:今年は夏フェス三昧で夏フェスはベテランですけど、どうでした?夏フェス行脚は。 岸田:風邪ひいて最悪でしたね。風邪ひいて声が出なくなってしもうて、ロッキンオン・ジャパンのときは、すごいライヴが良かったんですけど、ホンマ声出なくなってしまって、恐怖でしたね。こんなん初めてですわ。 クリス:今まではなかった? 岸田:風邪ひいて調子悪いとかはありましたけど、今回はひどくなっちゃって、どないしようかなって思いながらやってましたね。 クリス:キャンセルできないですもんね。 岸田:歌えるかな?と思ってやってみたら、だんだん出なくなってきて。 クリス:私も今、鼻風邪ひいてるんですけど、皆さんもエアコンのかけ過ぎには気をつけてくださいね。 岸田:夏場、みんなエアコンかけ過ぎですよ。オレ、冷房法っていう法律を作ったらええと思ってる。 佐藤:どうなん? 岸田:禁止(笑)。 大村:売ってるエアコンの設定温度を決めてしまえばいい話なんですよ。ドライオンリーとか。ドライで充分じゃないですか。 クリス:どんどん話が音楽からずれちゃいましたね(笑)。
クリス:「ベスト オブ くるり/TOWER OF MUSIC LOVER」がでましたけど、今までたくさんのアーティストのベスト盤を聴いてきたと思うんですが、ベスト盤はこういう風にするべきだってコンセプトはあったと思うんだけど、曲はどんな基準で選んだの? 岸田:いい曲いっぱい入ってたらそれでいいかなって思ってて、僕らのベスト盤も、最初はちょっとエゴっていうか、メンバーの中で思い入れが強かったりとか、お気に入りの感じとか、そういうのばっかり選んでたんですけど、なんかちょっと違うなみたいな感じになったんですよね。 大村:ベスト盤じゃないやんみたいな。 岸田:コンセプトアルバムみたいな感じになってきたから、もっとベスト盤っぽいの作りたかったんで、まあシングルは全部入れて、そのほかもシングルっぽい曲を入れようみたいな…。 クリス:シングルにはならなかったけど、シングルになってもおかしくはないような。 岸田:そうそうそう。そういう曲入れて作ったら、幸か不幸か、今までのアルバムの中でいちばんいいアルバムになったんちゃうかなって(笑)。 佐藤:百何十曲の中から選べましたからね。それもすごい余裕で。 岸田:くるりって割とコンセプチュアルなアルバムが多かったじゃないですか。で、その中の突出した部分を繋ぎ合わせたらどうなるかっていうと、こうなったみたいな。 クリス:なるほどね。ある意味でノンコンセプトみたいな感じなのかな。 佐藤:そうですね。コンセプトは「ベスト」みたいな。 岸田:で、実際編集してみたら、バンド自体にコンセプトがあるんだなって、そういうのもわかりましたね。 クリス:なるほどね。でももっとも新しいアルバム「NIKKI」からいちばん多く曲が集まったていうのは、やっぱりいちばん新しいくるりに愛着があるっていうことなのかな? 岸田:あーそうなんかな。 佐藤:まぁ、シングルが4枚出てたってことですかね(笑)。
クリス:今年で結成10年目。デビューを改めて振り返ってみるとどうですか? 岸田:逆に全然変わってへんなぁって思うんですよ。使っている楽器とかアレンジの感じとかは違うことやっているんで変わっているんですけど。 クリス:根っこの部分は変わってないと。 岸田:全然変わってないですね。 クリス:でもメンバーも変わったり、一時期打ち込みにハマってたり、あと岸田君はメガネをかけたり外したりってこともありますけど。 岸田:コンタクトの方がいいですね。 クリス:覚えてますよ。最初の頃のJ-WAVE LIVEに出たときに、岸田君のメガネがビューンって吹っ飛んだの。 岸田;そうなんですよ。飛ぶんですよ。で、こっち的には演奏しているときにメガネが飛ぶのはイヤなんですよ。ギターのフレットとかも見えなくなるし、お客さんの顔も見えなくなるし、でも「あれがいいんだよ!」ってふざけたこといわれたり(笑)。 クリス:「ロックじゃねえかよ!」ってね。でもギタリストがピックいっぱい仕込んでいるように、メガネもいっぱい仕込んでおけばいいんじゃない? 岸田:まあ古田みたいなメガネにしましょうかね(笑)。飛ばへんように。
クリス:岸田君はくるりを結成する前に別のバンドでギターを弾いてたんでしょ? 岸田:そうです。 クリス:ボカールがカッコつけ過ぎてて、それがイヤだからオレ流のバンドを作ろうと。 岸田:ちょっと誇張し過ぎですけど(笑)。オレもカッコつけたいし(笑)。まあ、自分で歌うことに自信はなかったんですけど、それで始めたのがくるりで。 クリス:禁止事項が多かったんでしょ?これやっちゃいけないみたいな。 岸田:そういうののカタマリみたいなバンドでしたからね。絶対明るい色の服着たらいけないとか。最初のライヴがコンテストで「ベストファッション賞」とかあったんですけど、オレらは優勝したかったんで、絶対、ベストファッション賞とかはとらないようにしようって。 佐藤:暗めの色の服で出ようって。 岸田:すごい暗い服で出たのを覚えてますね。 クリス:ちょっとアンチな感じでいこうと。 岸田:なんか自分に自信がないだけなんですけどね。 クリス:自信がなかったらきらびやかにするんじゃない? 岸田:逆にいっちゃったんですよね。 佐藤:でもそれで優勝できる自信だけはあったんですよね。 クリス:優勝したの? 佐藤:そうなんです。 岸田:優勝した。 クリス:おーそれはすばらしいじゃん。で、そのときからバンド名は「くるり」? 岸田:「くるり」でしたね。 クリス:なんで「くるり」になったんですか? 岸田:別になんでもよかったんですけど…、ちょっと英語の名前も考えていたんですけどね、 大村:例えば? 岸田:どんなんやったかなぁ。それをこの前思い出してたんだけど、「なんとかマーブルなんとか」 佐藤・大村:(笑) 岸田:よくありそうな。 佐藤:おもちゃ箱をひっくり返した系のやつ。 大村:ポップ職人みたいな感じ。 岸田:「ヤング・マーブル・ジャイアンツ」みたいな。 クリス:やだな、「ヤング・マーブル・ジャイアンツ」! 岸田:そういう系のやつか、ほかに考えていたのが「人狼煙(ひとのろし)」。 クリス:ひとのろし?なにそれ? 岸田:人の狼煙ですね。どっちの路線がいいかなって考えてましたね。 佐藤:人狼煙じゃこの場にいなかっただろうね。 クリス:ダークな感じだよね。「ウォー」みたいな。 佐藤:最初はそんなんでしたけどね。 岸田:最初はそんな曲ばっかりでしたね。曲じゃないみたいなのばっかりでしたね。 クリス:ハードでノイジーな。 岸田:ノイジーでしたね。 クリス:でも英語で表記すると「Q」で始まるんだよね。 佐藤:外国人さんはちゃんと「くるり」って発音できるんですよ。 クリス:そうだよね。「Q」はいいよね。くるりって「Q」っぽいもんね。
クリス:メンバーもチェンジしましたけど、今後はどんな展開なの? 岸田:今後はそんなにチェンジせずに(笑)。わからないけど。 佐藤・大村:(笑) 岸田:わからないですね。するかもしれないし。 佐藤・大村:(笑) クリス:わかる範囲でいいますと、9月から10月にかけてワンマンツアーがありますよね。全国15日間で9本ということなんですけど、体調は大丈夫ですか? 岸田:体調?めっちゃ悪い。 佐藤:けっこうキツいですね。 大村:15日で9本だからね。 岸田:まあ、それは大丈夫かな。 クリス:でも今聴いている限りだと、しゃべってる分には喉はOKみたいな感じですけど。 岸田:喉は治ってきたんですけど、胸が痛くて。 クリス:それじゃ今放送を聴いているファンのみなさんは、ライヴでは暖かい「LOVE」をぜひステージに向けて注いで欲しいですね。 岸田:なんでもいいですよ。「HATE」でもいいですよ。どんとこいですよ! 佐藤・大村:(笑)
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