Guest : RAUL MIDON
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多くの音楽ファンを魅了する盲目の天才アーティストが登場!!
クリス:クリス・ペプラーがお届けしている J-WAVE サッポロビール・TOKIO HOT 100。 今日のお客様の登場です。 J−WAVE内でも大人気で、業界でいうところの 「バカ鳴り」状態。 盲目の天才ギタリストのこの方。 自己紹介お願いします! ラウル:ラウル・ミドンです。こんにちは。 クリス:はい、ラウルさん、二度目のご登場です。 この番組には、一昨年の11月に出演してもらったんですが、 そのときはこのスタジオであまりにもすばらしい演奏をし てくれて、私、涙腺が緩んでしまいました。 そして前作「State of mind」は日本でも大ヒットして、 来日公演のチケットは即完売。 それからこのTOKIO HOT 100にも、 アルバムから同時に4曲もがチャートインしました。 あの成功で、ラウルさんになにか変化は ありましたでしょうか? ラウル:基本的に変化はないです。 表面的には、移動するときやプロモーションのときに アップグレードされるようになったぐらい。 飛行機や電車の席がよくなったり、ホテルの部屋がよくな ったりはしたけど、精神的な変化はありません。 クリス:楽しみにしていた秋葉原には行きましたか? ラウル:いいえ、行けてません。 今回もちょっといけそうもないです。 秋にツアーで来るときに行けたらいいんですけど。 クリス:ラウルさんは、目の見えないひとよ人用のMP3プレイヤー を使っているそうですけど? ラウル:スイス製のマイルストーンというものなんだけど、 目の見えない人用の特別なもので、 操作のすべてをオーディオで指示してくれるんです。 たとえばビートルズのフォルダには、 あらかじめ自分の声で「ビートルズ・フォルダ」 という言葉をサンプリングして録音しておけば、 声で呼び出せたり。すべての機能やフォルダに特殊な音が 与えられていて、それで操作ができるんです。 クリス:それはすごいですね。
クリス:今、TOKIO HOT 100には新曲「PICK SOMEBODY UP」 という曲がエントリーしていますが、 この曲を作曲しているときに、 音楽を作る目的や意味を考えさせられたということなんですが。 ラウル:僕が音楽の必要性を考えたときに、 聴き手を別のところにいざなう、今、ここにいる空間に 別の心境をもたらすようなこと、ある意味、「逃避」のようなこと が、音楽にとって重要なことじゃないかって思ったんです。 だから食べ物や住居のように、日常的に必要なものなんだ ということを痛感しました。
クリス:今回のアルバム、前作ほどギターを弾いてないですよね。 ラウル:そうですね。ファーストアルバムは私のギタープレイを フィーチャーしたんですけど、 今回のアルバムは歌がメインですね。 もちろん制作面ではいろいろと新しい実験を試みています。 クリス:セカンドアルバムのタイトルは、「A World Within A World」。 日本語にすると「世界の中の世界」ということなんですが、 これはどういう意味なんですか? ラウル:それは十人十色ですということです。 すべての人間がみな、異なった人生経験をしている中で、 ユニバーサルな概念、全員が共有する価値観もあるんだけど、 やっぱり個人として、人の数だけ考えもありますよね。 そういう意味で、世界の中にも、 それぞれの小さな世界があるんだ、という意味です。 クリス:今回のアルバムのジャケットはお花畑にラウルが 立っていて、 そこに手描きのラジオ塔なんかが書いてあるんだけど、 それは実体を持たない存在を象徴していたりする? ラウル:いや、そんなことではなくて、私、小さい頃から ラジオが大好きなんです。 小さい頃からハム(無線)もやっていて、 11歳ごろには、日本の人とも交信していました。 ほんとにラジオが大好きで、 だからジャケットに「ラジオをいれてくれ」って頼んだんです。
クリス:昨年6月、ラウルのプロデューサーだった アリフ・マーディンさんがお亡くなりになりました。 アリフ・マーディンさんは、アレサ・フランクリン、 ロバート・フラッグ、ビージーズ、ホール&オーツ、 チャカ・カーン、そしてノラ・ジョーンズらを 手がけていたプロデューサーで、 ラウルの作品が遺作となってしまったわけですが、 今回は、その息子さんのジョー・マーディンさんが プロデューサーを務めたんですよね。 作風に変化は出ましたか? ラウル:ないです。一作目の「State of Mind」でも、 お父さんのアリフさんと、息子のジョーさんがいっしょに 仕事をしていたので、それをみていたから、 ジョーの仕事の仕方はわかっていましたし、 アーティスティックな感性も共有しているし、 信頼関係も築けていたので大丈夫です。 アリフに会うまではプロデューサーというのはヒットの ことばかり考えて、アーティストのことを考えていないと 思っていて、あんまり信用していなかったんですけど、 アリフに会ってそれが間違っていることに気づきました。 アリフというのは成功もつかんでいて、ヒットもたくさん 生んでいるんだけど、 常にアーティスト側からプロデュースをしているんです。 アーティストを守っているというか、そういった信念 みたいなものが、ジョーにもしっかり受け継がれている ので、私の作風は変わってないんです。
スタジオ生ライヴの模様は、番組ページのトップから!
そしてラウル・ミドンさん、11月に再び来日!渋谷AX、恵比寿ガーデンホールでライヴ! 詳しくはオフィシャルサイトでチェック!
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