Guest : さかいゆう
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ピアノを操るシルキーヴォイスの大型新人!さかいゆう登場!
クリス:プロフィールから聞きたいんですけど、高知県出身? サカイ:高知県です。 クリス:東京にはいつ出てきたんですか? サカイ:ハタチのときですね。 クリス:出てくるきっかけはなんだったんですか? サカイ:高校卒業した後、急にミュージシャンになろうと思ったので、ミュージシャンのなり方がわからなかったので、とりあえず仲間を探しに上京したって感じですね。 クリス:音楽にハマり始めたのはいつぐらいなんですか? サカイ:それも高校を卒業したぐらいですね。友達がブルースを聴いていて、彼の部屋に入り浸るようになって、ロバート・ジョンソンやエリック・クラプトンを聴くようになって、それからですね。 クリス:今のサウンドと違いがありますね。 サカイ:もっとその前だと、都はるみさんとかの演歌とかも好きだったんですけど。 クリス:そっか、ブルースと演歌って、相通じるものがありますもんね。やっぱそういうソウルっぽいのが好きだった? サカイ:そうですね。ハートミュージックですね。
クリス:ピアノを弾かれますけど、キーボードは? サカイ:LAに行ってからですね。上京して2年でLAに行ったんですけど、向こうでキーボードを買って練習を始めました。 クリス:けっこう度胸ありますよね。東京に出てきて2年でLAに行って。 サカイ:なんにも考えてないんですよ。ノープランなんで。 クリス:それは強いですよ。フィアレスっていうかノーフィアー。じゃあロスに行けば新しい音楽の息吹を感じれるんじゃないかって? サカイ:そうですね。ソウルとかブルースを聴いてたんで、アメリカの黒人がいればどこでもいいかなって思って、たまたま推薦入学に受かったところがLAで、一年間いたかったんで学生ビザをもらっていきましたね。 クリス:どんな学校? サカイ:音楽学校です。 クリス:ロスではどんな生活をしていたんですか? サカイ:そこではですね、友達数人いましたけど、コスタリカ人の女の子とフィリピン人の女の子の家のリビングに住まわせてもらいましたね。 クリス:美味しいじゃないですか! サカイ:(笑)しかるべき行為はなかったですけどね。 クリス:しかるべき行為はない!ぶっちゃけ可愛かったんですか? サカイ:フィリピン人の子はけっこうかわいかったですね。ジョイって名前だったんですけど。 クリス:いい名前ですね。コスタリカ人は? サカイ:コスタリカ人の方は、部屋が汚かったですね(笑)。 クリス:(笑)彼女の名前は? サカイ:カーラです。 クリス:いいですね、「カーラ、ジョイ&ユー」ホームドラマみたいですね。 サカイ:(笑)僕が家事をすべてやるから、200ドルで住まわせてくれって交渉したんですけど、3人ともめちゃくちゃ仲良かったですよ。
クリス:お金はどうしてたんですか? サカイ:とりあえず70〜80万は貯めていったんですけど、20万でクルマを買ったんですよ。あとキーボードを10万ぐらいで買ったんでけっこうキツくて、7月ぐらいにお金がつきて、そこからはダウンタウンでストリートライヴをしながら生計を立ててました。 クリス:スゴい根性ですね。ダウンタウンでストリートライヴって。 サカイ:けっこう儲かったんですよ。ほとんどカバー曲なんですけど、黒人の40代ぐらいの人が通ったらマーヴィン・ゲイの「What’s going on」をデカイ声で歌って、キーボードの高音のところに1ドル札を差し込んでおくんですよ。そうすると、みんなそこに差し込んでくれるんです。 クリス:へぇー。みんな1ドルぐらい? サカイ:1ドルのときが多かったんですけど、最初、自分で10ドルぐらい差し込んで、相場は10ドルだよってしたたかなことを考えていましたね(笑)。 クリス:すごいですね。逞しいですね。
クリス:「ストーリー」はどうやってできたんですか? サカイ:僕の曲ではありがちなんですけど、ピアノのリフをループさせて、アドリブでメロディガンガン作って、30分ぐらいでできた曲ですね。 クリス:なるほどね。イントロのリフだよね。それがスタイル? サカイ:わりとそうですね。それからビートを打ち込んで、その後に生にするか打ち込みにするか考えるんですけど、最終的には生になりました。 クリス:なるほどね。オフィスオーガースタイチ押しの新人なわけですが、今年のオーガスタキャンプ、4会場すべてに、ニューカマーとして出演したんですよね。 サカイ:そうですね。鳥取、三重、埼玉、品川、想い出深いですね。 クリス:ライヴはどうですか?慣れてるんですか? サカイ:ライヴは何回やっても緊張しますね。 クリス:でもロスでストリートライヴをやったりして、心臓に毛が生えてるんじゃない? サカイ:そうですね、毛は生えてるんですけど、毛がピューってなびきますね。 クリス:なるほど、気がぶるぶる震える。 サカイ:そうですね。でもステージに出て「よろしくね」ってやるんですけど、それをやればスイッチが入ってもういっさい緊張はしないです。 クリス:その「よろしくね」ってなんなんですかね? サカイ:なんですかね?儀式だと思います。
クリス:ブルース、演歌とか好きということですけど、サウンドはポップじゃないですか。今はどういう音楽を聴いてるんですか? サカイ:そうでうね、今はバッハを聴いていますね。 クリス:それは勉強のため? サカイ:いや、大好きですね。バッハの平均率とかは、本を読んでいるときも邪魔しないし、テンションもあがるし、逆にテンションを落ち着かせてくれるときもあるし、いろんな顔があるので、僕にとっては完璧な音楽だと思って。 クリス:すごくいい音楽の聞き方ですよね。 サカイ:ある意味、ポップミュージックですね。誰にでも聴けて、中には聴けない人もいるかもしれないですけど、扉を閉めていない音楽?そこがすごくいいですね。
クリス:サカイさん、これからどういうミュージシャンになりたいですか? サカイ:そうですね、今までノープランで来てますから、これからもノープランですかね(笑)。 クリス:それがいいかもしれないですね。 サカイ:でも100歳になっても現役で歌いたいですね。ジッサマになってもビンビンに歌いたいですね。
番組恒例☆ピンポンボックス
◎無人島に飛ばされたとき、これだけは必要というものはなに? サカイ:なんだろ、ナイフ? クリス:ナイフでなにします? サカイ:ナイフでサバイバル的なことですね。やっぱ音楽より喰っていくことが大事ですから。 クリス:ですよね。ナイフで獲物を捌いたり、ツールを作ったり。 サカイ:硬い木の実を割ったり。 クリス:非常に現実的ですね。 サカイ:現実的ですね(笑)。 クリス:アウトドアが好きなんですか? サカイ:好きなんですけど、ひとりじゃ行かないじゃないですか。だからひとりで温泉にばっかり行ってますね。
◎ 最近、ハマっている人は? サカイ:やっぱバッハですかね。最近はバッハとQティップしか聴いてないですね。 クリス:すごいな、それ。小さいときからバッハ? サカイ:2年ぐらい前からですね。衝撃でした。こんなに太っている人が美しい音楽を作るんだって。 クリス:すごいですよね。パズルみたいな数学的な音楽ですよね。 サカイ:めちゃくちゃグルーヴィーですね。弾く人が弾いたらどこまでもグルーヴですよ。 クリス:バッハに会えたら聞きたいことってあります? サカイ:聞いても教えてくれないと思うから、隣でみて盗みたいですね。指をみたり…、たぶん身体を動かしながら弾いてたと思いますよ。即興性が高いと思います。あれは確信的な即興で、理論よりもフィーリングで作曲できてた人だと思います。 クリス:なるほどね。この放送聴いたリスナーもバッハに興味をもってくれたでしょうね。 サカイ:でも僕が死んでバッハに会えたとき、ぜんぜん違うっていわれたらどうしましょか?ナニ言ってんだお前はって(笑)。すいません。 クリス:それもいい意味でサプライズですね。
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