2010年01月31日の放送にいらしたゲストの方々です。

Guest : NORAH JONES


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新たなグルーヴを手に入れた癒しのDIVA
ノラ・ジョーンズへ独占インタビュー!

クリス:今回は「伝説のグラミー8冠DIVA」「癒しのスモーキーヴォイス」世界の歌姫、ノラ・ジョーンズへのラジオ独占インタビューをお届けします。先日、プロモーション来日を果たしたノラなんですが、赤坂ブリッツでの一夜限りのショーケースライブも大好評だったわけですが、まずノラに聞いたのは、昨年11月にリリースされた最新アルバム『THE FALL』について。2年10カ月ぶりの新作ですが、新たなサウンドにチャレンジしたノラ。ぶっちゃけ、変化することをリスクと思わなかったんでしょうか?
ノラ:前作まではアルバム制作する時に、特にフォーミュラというか決め事などなく、自然になんとなく制作に取り組んできたの。だから今回は最初はつまずいたりもしたわ。私は長年同じバンドと演奏をし続けいるでしょ?だから今回こうやって新しい人達と仕事ができた事は、私にとってとても重要な事だと思っている。「新しい事に挑戦したい!」というワクワクした気持ち、そして使ってみたい「音」、欲しい「音」もたくさんあったのよ!
クリス:「とにかく欲しい音があった!」ということで、今回のノラは周囲のメンバーを変えました。バンドのメンバーやプロデューサー。特にプロデューサーに抜擢されたのは、トム・ウェイツやKINGS OF LEONで有名なエンジニア兼プロデューサーのジャクイア・キング!そこでズバリ聞きました。ジャクイアの魅力は!?
ノラ:彼はエンジニアとしてとても優秀だから、まずは私の作品を音質・音響的に良くする事ができる。私が今回最も望んだ変化は「sonic」。音質、質感で、楽曲は私の方ですべて書いてあってとても気に入っていたから、曲自体をかえるつもりはなかったの。ただその楽曲達をどうやったら違う風に響かせることができるか、とても興味があったわ。
クリス:たしかに今回のノラ・ジョーンズのニューアルバムは、エッジーで、シャープ、そしてざらついたラフな感じもいいですが、噂では「彼氏と別れて、ノラが変わった!」なんて言われていましたが、きっとそれだけじゃなくて昨年30歳になったノラが、「これまでの作品に満足せず、新たなサウンドの方向性を見つけたかった!」ということなのかもしれません。下手するとイージーリスニングな音になりがちだったのを、自ら方向を変えたんでしょう。そんな今回のサウンドについて、こだわりにこだわったノラは、こんな風にも言ってました。
ノラ:今回、私が一番望んでいた事は“ザラつき感”を出す事。トム・ウェイツの作品もかなりラフよね。ジャクイアは、それを実現してくれたから、本当に嬉しいわ!あと大切なのは、作品にザラつき感をだせつつも私の声が埋もれちゃわないようにするバランスを見つける事なの。私の声はこういう声だから、ちゃんと意識してもらわないと、私の声は、簡単に埋もれちゃうのよね。

クリス:ちょっと話題を代えまして、ノラは映画の主演女優をやってからなにか変ったか聞きました。2007年にウォン・カーウァイ監督『マイ・ブルーベリー・ナイツ』の映画をやった事が、ニューアルバムにどのような影響を及ぼしましたか?新作やライブを見ると、なんか、ロード・ムービーを見ているような、シネマティックな感じもしたんですけど
ノラ:映画は私の音楽的なところには特に影響はなかったわ。ただ映画に出演した事は、自分に自信をつけるという意味ではとてもためになったと思う。私は特にカメラの前ではずっとシャイだったんだけど、映画の世界では50人位の人がカメラの前の私の芝居を待っているから、やるっきゃないという状況よね!
クリス:照れてるヒマがないってことですよね。でも音楽性には変化はなかったみたいですが、きっとなにかの影響はあるんだと思います。ところでお芝居をやってみて、感情移入はどうだったんでしょうか!?
ノラ:感情を表現する事に関しては、音楽も演技も共通する事は多くあると思うわね。そもそも「感情」がすべてだと思う!だけど私は何か体や動きで表現するエインターテイナーではないから。
クリス:だよね!ノラは飛び回ったりおどったりするようタイプじゃないしね!
ノラ:そうなのよ!私はずっと歌だけ唄ってきた。誰も聞いていないレストランで歌を唄っていた時代もあった。だからオーディエンスと一緒に歌ったりとか、参加型の演奏みたいなスキルは殆ど学んでこなかったの。(笑)

クリス:で、最後にこんな質問しました。噂では、ノラは、カラオケが好きで、しかも得意なのはヘヴィ・メタルやガンズ・アンド・ローゼズだとか?
ノラ:カラオケでは真剣に唄ったりはしないわ。あと絶対に自分の歌は唄わない!そんな事は恥ずかしすぎて想像できないわよ! だから、カラオケに行く時は、私と全然違うタイプの面白い声の歌手のマネをして遊んでるの。特にガンズ・アンド・ローゼズは大好きよ。今はそんなに聞いたりしないけど、彼らが出てきた頃の作品はまだ大好きね。私はジャズを聴いて育ったけど、ラジオも良く聴いてたの。だから10代の頃は、ニルバーナとかガンズ・アンド・ローゼズが大好きだったの!
クリス:ノラのガンズやニルバーナは聞いてみたいですね(笑)。
さて、インタビューの最後に、私はノラに聞かせたい曲のCDをあげました。ノラのボーカルを聞いていると、森進一さんとか「昭和歌謡ブルース」を思い出すので、この辺を聞くとノラが反応するんじゃないかな〜と思って。
♪「リンゴ追分 / 美空ひばり」
いかがですか?!あと、森進一の「おふくろさん」、城卓矢の「骨まで愛して」、青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」なんかのCDをあげました。このあたりをノラにカヴァーしてもらいたいですね。飛行機の中で聞いてもらえれば幸いです。


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