Guest : 9mm Parabellum Bullet
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9mm Parabellum Bulletから菅原卓郎(Vo)と滝義充(Gt)が登場! 若手ロックの急先鋒が今伝えたいこととは?
クリス:菅原さんは、最近ではTRICERAのアルバムに参加したり、吉井和哉さんのイベントに参加したりと、課外授業が多いですよね? 菅原:そうですね。他にも、箭内道彦さんがプロデュースされ、「福島に帰ったらこんなことがしたい」ということを歌った『予定〜福島に帰ったら〜』という曲があるんですが、僕はその山形バージョンを歌っていて5月には配信される予定です。 クリス:いつから9mm以外の活動が増えてきたんですか? 菅原:TRICERAのアルバムに参加した去年ぐらいからですね。TRICERAの和田さんとは家も近所なんですよ。たまたま知り合いのイベントに行った時に、そこで和田さんが酔っぱらってて(笑)。それで和田さんから「アルバムに参加してほしいんだけど」って誘ってもらったんです。 クリス:家が近所だと、よく行く飲み屋とかでもバッタリ会っちゃったりするんじゃないですか? 菅原:いや、まだ会ってないですね(笑)。 クリス:9mmとしては栗山千明さんのアルバム『CIRCUS』に楽曲提供&プロデュースをされました。このアルバムには他にも椎名林檎さんや布袋寅泰さんなど、そうそうたるメンツが参加していますよね。曲名は『ルーレットに口づけを』ということですが、どうでしたか? 菅原:栗山さんはとても一生懸命歌ってくれました。「もっと力強く歌ってください」って指示を出したら、栗山さんから「もう一回やっていいですか?」って言ってくれて。とてもガッツがある人でしたね。 クリス:ロックって表現力とか大事じゃないですか。その辺りは「さすが女優さん!」という感じですか? 滝:そうですね。女優さんはやっぱり持ってますよ。良い所に入ってくるというか、勘が凄くいいですよね。
クリス:先週には9mm Parabellum Bulletの新しいシングル『新しい光』がリリースされましたが、これは震災前に書いた曲なんですか? 菅原:そうです。1月くらいに録りましたね。 クリス:色んなアーティストが、震災前に書いた曲が、震災後に新しい命というか、さらに深い意味を持ったりすると口を揃えて言うんですが、この曲もそうですか? 菅原:この曲を聴いてくれる皆さんへの響き方は変わってくるかもしれないですね。曲のテーマ自体が『新しい光』なので、皆さんがそれを感じてくれれば嬉しいです。
クリス:6月15日には4枚目のアルバム『Movement』がリリースされますが、これはどうやってタイトルを決めたんですか? 菅原:アルバムに入れようとしていた曲を聴いていたら、聴き終わった後にまるで違う場所から移動してきたような感覚になったんです。そしてレコーディングに臨んだんですが、その話を知らなかったはずのエンジニアさんが、曲を聴いているうちに突然「これは移動だ!」て言ったんですよ。それで、皆で話してこのタイトルにしたんです。 クリス:滝さん的にはこのアルバムの出来はどうですか? 滝:時間もつぎ込んでやりたいことができたな、という満足感がありますね。 クリス:僕も聞かせてもらいましたが、9mm節といいますか、9mmっぽい音楽性だけじゃなく、さらに新しい感性というものが加わっているように感じましたね。
クリス:聞いたところによると、滝さんはエフェクター作りが趣味だそうですね? 滝:そうなんです。 クリス:これはどういったきっかけで始められたんですか? 滝:まだバンドが無名でお金がなかった頃に、どうしても欲しいエフェクターがあったんです。それが5万円くらいするものだったんですが、ある時に調べものをしていたらそのエフェクターの回路図を見つけたんですよ。それを見てみたら、中はとてもシンプルで、パーツも7つくらいしか使ってなくて「これで5万円なんてぼったくりじゃないか!」って思って自分で作るようになったんです(笑)。 クリス:それでそのエフェクターは結局いくらで作れたの? 滝:1,500円で出来ました(笑)。 クリス:1,500円!?それはホントにぼったくりじゃん(笑)!! 滝:そうなんですよ(笑)。 クリス:へー、それから作るようになったわけですね。今日、いくつか持ってきてもらいましたが一般的なタッパーに入ったものもありますね。 滝:最初は、加工しやすくて安いタッパーを試作品を作る時のカバー代わりに使っていたんですが、だんだんこのタッパーを使ったエフェクター自体が気に入ってきちゃって(笑)。タッパーってかっこいいよね? 菅原:うん。その前には石けん用の箱とかで作ってましたよ(笑)。 滝:色んなケースに入れるのが面白いんですよ。 クリス:なるほど。ロックですね。
(試しにいくつか自作エフェクターを使って音を出す)
クリス: ホントに変わった音が出ますね! 滝;なかなか良いですよね。これなんかは40年前に売られていて今はもう作られていないエフェクターの回路図を手に入れたんで作ったトレモロなんです。 クリス:なるほど。なんか加山雄三さんとか似合いそうな音ですよね。 滝:こっちのも市販で5万円くらいするものを自分で作ってみたんです。 クリス:ちなみにお値段は? 滝:2,300円です(笑)。 クリス:2,300円!?これ色んな所から「エフェクターの会社起ち上げませんか?」って言われません? 滝:結構きましたね。でも面倒くさいんで(笑)。 クリス:なるほど。自分だけのオリジナルってことですね。 滝:あと、もう一つあるんですよ。これはエフェクターじゃなくてシンセサイザーなんですが、以前卓郎(菅原)の誕生日にプレゼントしたものなんですよ。 クリス:菅原さんはこれをステージで使ったりしているんですか? 菅原:残念ながらなかなか使いどころがなくてまだ使ってないんですよ。 クリス:でも、音を聞いているとアイディアが広がりますよね。小さい頃はプラモデルとか好きだったんですか? 滝:ああ、もうプラモデル大好きでしたね。お小遣い全部つぎ込んで、毎週作ってましたね。
クリス:6月26日には、アルバムリリース記念ライブ『Movement YOKOHAMA』が横浜アリーナで行われますが、地元に凱旋ライブということになるわけですよね? 菅原:そうですね。こんなに大きな所でワンマンライブをやるのは初めてなので楽しみです。
番組恒例★ピンポンボックス ◎自分の性格で直したい所は? 菅原:すごくそそっかしくて色んなものを忘れたりとか、何も考えずに話しだして途中で何を話したかったのかわからなくなってしまったりするんですよ。 クリス:昔から菅原さんはそうなんですか? 滝:そうでしたけど、減ってきているとは思うんですけどね。 菅原:みんなといる時は気をつけてるからね(笑)。
◎タイムマシーンがあったら行ってみたい時代、場所、会ってみたい人は? 滝:…特にないですね(笑)。 クリス:無い!? 滝:あ、未来でもいいんですか? クリス:もちろんいいですよ。 滝:ああ、でも未来を先に見るのもあんまり…(笑)。 菅原:40年前のトレモロの実機を見に行けば(笑)? 滝:ああ、そうですね。それと、エレキギターが発明された頃とかに行ってみたいですね。 クリス:それはなぜですか? 滝:なんかそういう時代の人ってみんなウキウキしてそうじゃないですか(笑)。
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