Guest : BONNIE PINK
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初のセルフ・リメイク・アルバムをリリースしたBONNIE PINKが登場! 彼女が今伝えたいメッセージとは?
クリス:昨年はデビュー15周年ということで、この1年、アルバムリリースやツアー、3.11のチャリティーソング『The Sun Will Rise Again』の制作など色々ありましたが、ご自身にとってどんな1年だったんですか? BP:けっこう盛りだくさんでしたね。企画映画を作っていただいたりとか、ツアーも凄く手応えのあるツアーだったので、忙しかったんですけど楽しく終わったって感じで、気がついたら16年目に入っていたので1年って早いなって感じましたね。 クリス:僕、未だに覚えてますけど初めてJ-WAVEにこられた時に、BONNIE PINKなのにオレンジのような赤毛のような髪の色してましたよね(笑)。 BP:そうですよね(笑)。 クリス:でももう業界でも重鎮と言いますか、ベテランと呼べる域に入ってきましたよね。 BP:いやいや、まだまだなんですけど(笑)、でも今回初めてセルフ・リメイク・アルバムを作ったんですが、それが出来るほど曲も貯まってきたので、今年は今までを振り返る事もしてみようかなと。 クリス:セルフ・カバーではなくセルフ・リメイクというのはどういうことなんですか? BP:セルフ・カバーって一般的に誰かに提供した曲を自分で歌うって意味だと思うんですけど、私はあんまり誰かに曲を提供した事は無いんですよ。なので百何十曲ある自分の曲の中から、ライブなどでも定番になっていたり、ファンの方々にも人気のある曲を、ガラッと洋服を着せ変えるように全然違う曲に出来ないかなと思って、チャレンジしたんです。新曲を書くのはいつでも出来るので、今年は敢えて踏みとどまって、昔の自分が書いた曲をもっと大切にする作業にエネルギーを注いでみたい気分だったんです。 クリス:大切にするというのは? BP:毎年だいたいニューアルバムを出してて、新曲はどんどん増えていくんですけど、その後ツアーをやるとどうしてもその新曲ばかり歌っちゃって、過去の歌を歌う機会がどんどん減っていくんですね。それにアンケートなどを見ても、「昔のアルバムのあの曲が聴きたかったです」っていうメッセージが毎回必ずたくさん出て来るので、どうしたらその声に 答えられるか、っていうのを 自分なりに考えてこのアルバムを作る事にしたんです。でもベスト盤みたいなものにはしたくなくて、同じ曲でもアレンジやレコーディングメンバーを変えるとこんなに雰囲気が変わるっていうことを、音楽の別の楽しみ方として提供したかったんですよ。 クリス:なんかエリック・クラプトンみたいですね。あの人あるじゃないですか。「この『レイラ』はどうだ!」とか「この『クロスロード』を聴いてみろ!」みたいなところが(笑)。でもこのアルバム、1曲だけ新曲が入ってるんですよね?今回、セルフ・リメイク盤に新曲を入れてきたのはどういう思いがあったんですか? BP:これは今の自分の心境も感じてもらいたかったっていうのがどこかにあって、レコーディングの最中に新曲を何曲か書いてはいたんですよね。その一番最後に出来た曲がアルバムに収録されているんですが、凄く忙しくて苦しい時だったのに凄くハッピーな曲ができちゃったんですよね。それは、自分が今こういう前向きになるような曲を聴きたいって思っているから、そういう曲ができたんだろうなと思ったので、じゃあこの曲はアルバムに入れようと思ったんです。 クリス:これは震災後に書いた曲ですよね? BP:そうですね。なんか癒されたかったのかな、きっと。今年はやっぱりみんな精神的に打撃を受けていると思うし、アルバムを作っていても音が自然と優しい方向に行っちゃうんですよね。アグレッシブなものを自分自身が受け入れられない気分だったのか、今までのアルバムに比べてだいぶ落ち着いた、この季節っぽいアルバムになりました。 クリス:やっぱりハートに忠実っていうのがベストだから、無理に捻ろうというよりも自然に出て来るものだし、それがアーティストの役割なのかなとも思うしね。 BP:感じたことを、やっぱりその時に表現してくっていうのが大切なんだなって思いましたね。 クリス:ちなみに今回のこのセルフ・リメイク・アルバム『Back Room -BONNIE PINK Remakes-』はお兄さんの助言がキッカケで作ったんだって? BP:そうですね。去年ツアーが終わった後に、兄から「昔の曲が貯まってきているのにあまりライブで聴けないから、それをもっと聴いてもらう活動をした方が良いんじゃないの?」って言われたんですよ。確かに新曲にこだわったり、気持ちが“今”っていうものに向いてしまっていて、昔の曲を葬ったわけじゃないですけど、結構忘れがちになってしまっていたので、その兄の言葉が正しいなと思って昔を振り返るようになったんです。 クリス:でもそうやって身内にファンがいると良いよね。BONNIE PINKというアーティストに対して絶対に客観的になれないわけじゃん? BP:そうですね。ライブも毎年見に来てくれるので、結構家族の声とかは大きいですね。 クリス:僕もアルバム聴かせてもらったけど、アレンジが違うのは当たり前なんだけど、コードも違うでしょ? BP:コードもだいぶ大胆に変えましたね(笑)。 クリス:デビュー当時もコード分かんないから、我流で作ってたもんね(笑)。 BP:我流で作ってる割に、人がそれを変えようとすると「いや、ここはこうじゃないと」っていう譲らない所もあるんですけど、でも作ってから一度CDにしている曲達なので、逆にもっと壊したいというか、今度作るならもっと違ったものにしたいと思ってたんですよ。それでプロデューサーを務めてくれたLITTLE CREATURESの鈴木正人さんに「気にせずコードとかも変えちゃってください」って伝えたらどんどんオシャレなコードが出てきて(笑)。「こういうコードでもこの曲は歌えるんだ」っていう発見がまた楽しくて、今回私は楽器を何も演奏していなくて、シンガーに徹して楽しませていただきましたね。
番組恒例★ピンポンボックス ◎ステージでの失敗談は? BP:いろいろやってるけど、ギター弾いてる時にストラップが片方パーンッと外れて、ギターを抱えながら弾いてた事がありましたね(笑)。 クリス:その時は演奏を止めなかったの? BP:止めずに弾いてて、なんかもう膝も添えながら、みたいな感じで必死に弾いてましたね(笑)。 クリス:アーティストって2パターンいて、ミスした時に「ごめん、ごめん!」なんて言って演奏し直すやつと、最後まで死んでも演奏しきってやるっていうやつがいるよね(笑)。 BP:私はどっちもあるんですよ。歌詞間違えて「すいません、もう一回やらせてください」っていった事も何度もあったし(笑)。きっとその時は止めたくないって思うほど、曲に入り込んでいたんでしょうね。でもそれが逆に思い出になったり、ライブの良い所でもありますよね。
◎秋物のファッションアイテムで欲しいもの、最近買ったものは? BP:二日前に帽子を二つ買いました。なんか急に寒くなったじゃないですか?それで頭を温めておくと全身が暖まるって聞いたので。 クリス:どんな帽子ですか? BP:ニットでつばがついたキャップ型の帽子です。 クリス:何色? BP:赤茶みないなのと、カーキーグリーンです。形は似たようなやつですね。 クリス:結構、同じもので色違いを買ったりとか多いんですか? BP:ああ、結構しちゃう(笑)。素材とか気に入っちゃうと、色違いを何枚も買ったりとか。
◎あなたが持っている自慢の有名人のサインは? BP:U2のボノのサインですね。 クリス:ボノ!どこでもらったんですか? BP:来日中にレセプションパーティーみたいなのがあって、そこに参加できたので『THE JOSHUA TREE』のアナログ盤を持っていって「すいません、場違いかと思うんですけど」って、いかにファンかを延々と説明してサインもらったんですよ(笑)。そしたら凄く優しくて、自分の顔の所にサングラスとかも書いてくれたりして、凄いかわいい人でした。 クリス:「eBayに出品しないでね」とか言われなかった?以前、ジミー・ペイジにあった時にギターを持っていってサインしてもらおうと思ったら、「前にサインしたらそれがeBayに出てたんだよね」っていってサインしてくれなかったんだよね(笑)。 BP:私は絶対しないですけどね。 クリス:僕のマネージャーはすごいですよ。僕はあんまり仕事で色んな人とあってもそんなにサインくれくれってならないですけど、あいつは僕の仕事にちゃっかり付いてきて、CDにジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックのサインもらってますからね。許せん、あいつは(笑)。
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