2012年01月15日の放送にいらしたゲストの方々です。

Guest : the pillows


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23年間無職!?the pillowsのボーカル&ギター、山中さわおさんが登場

クリス:約2年ぶりの登場ですけれども全然そんな感じがしないですね。
山中:僕もそんなに経ってるとは思いませんでした。
クリス:やっぱり40過ぎると月日が経つのが早いですね(笑)。
山中:あっという間ですね(笑)。
クリス:今年の仕事始めはいつだったんですか?
山中:1月6日ですね。
クリス:それはプロモーション?
山中:アメリカツアーのDVDがでるんですけど、映画館で上映会を開こうってなって、その舞台挨拶っていう(笑)。ちょっと初めてのことだったんですけど。
クリス:どうだったんですか?
山中:なんかこう、適当な感じで(笑)。まあ、DVDの映像がちょっと流れて、そのあと本人登場なんですけど、ロックスター・オーラがゼロの感じになっちゃって(笑)。お客さんと同じ客席からひょこっと壇上に上がっていったんで。
クリス:良くいえばホッコリした登場ですね(笑)。

クリス:昨年は本当に忙しい一年でしたよね。一月にアルバムプロモーション、2から4月がツアー、5、6月にはアルバム楽曲制作、7、8月が夏フェス、9月にUSツアー、そして暮れにはプロモーションやレコーディングがあった訳でしょ。休みなかったですね!?
山中:僕は休みが苦手で、ちょっとでも間が空いちゃうと仕事を入れちゃうんですよね。
クリス:それはなんで?
山中:音楽以外に好きなことがないので、三日も空くと、もう苦痛というかどうしていいか分からないです。
クリス:じゃあ、仕事でも音楽をするけど遊びでも音楽なんですね。
山中:できればそうしたいですね。僕は仕事と呼んでるけど、全くお金にならないプロデュース業とかも入れるので、それはもう遊びと一緒だと思うんですね。
クリス:実益と趣味をかねてるなんて、一番本望じゃないですか。
山中:なので、今、ピロウズももう23年目なんですけど、感覚的には23年間ほぼ無職みたいな(笑)。たまたまお金をもらえてますけど、趣味をやってる感覚なんで。
クリス:好きなことをやっていられるわけだから、同級生とかにはうらやましがられません?
山中:めちゃめちゃうらやましがられますね。
クリス:学生時代とかも好きな教科とか得意な科目以外全くやらない生徒だったんじゃないですか?
山中:というか得意な教科がなかったですね(笑)。音楽くらいですかね、頑張ったの。僕の姪っ子がたまたま今受験生で、ホント頑張ってって思いますね。

クリス:最新アルバム『トライアル』が1/18にリリースとなりますが、このタイトルはどういう意味合いでつけたんですか?
山中:”試練”という意味なんですけど、僕はそれまでの22年間の中でほとんど楽しんで悩むことなく曲を作ってきた珍しいタイプだと思うんですけど、さすがに得意な手法も使い果たしてきて「もう俺にはいい音楽は作れないんじゃないかな?」っていうすごく落ち込んだ時期があって、その中でゆっくりゆっくり一曲でき、まただいぶ時間が経ってから一曲できという感じだったので、今回だけじゃなくこれからしばらくはまた新しい曲をかく時は僕にとって試練になると思うんですよね。
クリス:じゃあ、自身初のスランプだった訳ですね?
山中:全くその通りですね。全くのどん底状態からはいあがってやっと出来上がった作品なのですごく大好きな仕上がりになってるんですけど、「よし、これで大丈夫!」っていう安心感は全くないんですよね。非常に恐怖です(笑)。
クリス:でも、僕もアルバム聴かせていただきましたけど、非常にバランスがいいと言いますかミックスが素晴らしいですよね。
山中:ミックスに関しては今回本当に神経質にやって、他のメンバーもうなんだか分からないから勝手にやってくれ、ってなるくらいしつこくやってましたね。
クリス:でも3ピースバンドだとそれぞれの音のバランスだとか個性のつけ方っていうのがすごく大変ですよね?
山中:そうですね。特にピロウズの場合はギターをディストーションでガツンとひずませたい気持ちがありながら、それに適していないコード進行を使っているので、その折り合いが難しいんですよ。
クリス:そのなかですごくメリハリが利いてますよね。個人的に、全体的にいつもよりもハードな感じがしたんだけど?
山中:僕らいつもツアーの一曲目にアルバムの一曲目をやるんですね。それで前作の一曲目がミディアム系だったんですけど、次のツアーでは出てきていきなりハイテンションでやってやろうと思ってアッパー目のものを作ったんです。
クリス:創作スランプもあったということですけど、「今までの作品と比べてここが違うぜ!」っていうのはありますか?
山中:どう変わったっていうのは自分では分からないんですけど、僕はいつもアルバム作ってる作ってないに関わらず曲をかいてて、レコード会社のディレクターから「レコーディング、どう?」って言われたら「あ、いつでもいいよ!」って言える感じだったんですよ。なので10曲入りのアルバムでも、それぞれの曲に生まれた年の差があったんですけど、今回はそういうストックの曲には歌詞が乗らず、2、3ヶ月の間に曲を作っては歌詞をつけてっていうのを繰り返したんで、ほとんどの曲が同い年っていう僕にとっては珍しいことになってるんですよね。なのでコンセプトアルバムみたいなテーマを掲げてないのに、各曲のテーマが似通ってきて、それが今回はいい方に傾いてアルバムの最初から最後まで通してすごくコンセプチュアルに出来たと思います。
クリス:ストックの曲にはなんで歌詞が乗らなかったんですかね?
山中:なんででしょうね?まだ表に出ていない曲たちも、僕の中で書いた曲でボツの曲って言うのは一つもないので、今はまだ順番待ちしている段階っていうことでしょうね。

番組恒例★ピンポンボックス
◎ライブの前に必ず行うゲン担ぎは?
山中:ゲン担ぎはしないですね。ひたすらストレッチして栄養ドリンク飲んでます(笑)。
クリス:ストレッチは手だけじゃなくて全身ですか?
山中:全身です。ストレッチしないとギターを抑える左手や、腰、ふくらはぎがよくつることがあるので(笑)。
クリス:こういうところにミュージシャンの見えない苦労がある訳ですよね(笑)。

◎有名無名問わず、今一番気になっている人は?
山中:お笑い芸人のバカリズムですね。芸人さんとしてというのももちろんなんですけど、僕よく顔が似てるっていわれるんですよね(笑)。今はパーマを当てたんで少し言われなくなりましたけど、依然ストレートだった頃はツアー中にファンの方からバカリズムのDVDをいただいたりして、それでファンになっちゃったんですよね。
クリス:一種のドッペルゲンガーみたいに感じちゃう訳ですね。

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