Guest : トータス松本
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敬愛するサム・クックのカバーも好評発売中!ニューシングルを携えてトータス松本が登場
クリス:3年ぶりにJ-WAVEのナビゲーターとして復活。RADIPEDIA(木)を担当されていますけど、どうですか? トータス:いやー、楽しいけどへとへとになってしまって。アクビがひどいですね。深夜2時に終わるでしょ?なんだかんだで帰ったら2時半とか3時で、シャワー浴びて、眠れないから一人でお酒飲みながらDVDとか見てると朝になってしまうんですよ。だからなかなかクールダウンが出来なくて。 クリス:まあ、本当だったら人間の生態というのはテンションを上げてられるのはせいぜい12時ぐらいまでだろうと。それを夜を上げていくと、もう目が冴えちゃいますもんね。 トータス:そうなんですよ。だから、たまたま外で仕事してて、その流れでJ-WAVEに入るっていうんだったらいいんですけど、その日RADIPEDIAまで何も無くて家にいる場合は、普通にご飯食べて、ひとっ風呂浴びてから来ますから、一回スイッチをOFFにしかけてるんですよね。それからまたテンション上げなあかんから、結局一日がそこから始まっちゃうんですよ。 クリス:なるほど。でも、あらためてこうやってラジオをやってみてどうですか? トータス:やっぱり楽しいし、最近Twitterっていうものがあるでしょ?そのTwitterとの連動とかも最近ようやく分かってきて、面白いよね。どんどんラジオが立体化してきてるっていうか。 クリス:面白いよね。僕もどっちかっていうとデジタル原始人なんで、よくわからないんですよ。だから若い連中っていうのはもう人間の進化論の中にコンピュータっていうのが組み込まれてるんでしょうね。赤ちゃんだってきっと触ってるうちに覚えちゃいますよ。僕は旧原人ですからね。 トータス:近いです、近いです(笑)。 クリス:でもSNSとかTwitterとかそういうのがあると時間が過ぎるのが早いよね。 トータス:早い、早い!時間が経つのもあっという間で、メールも読まなきゃいけないし、Twitterも見ないといけないし。 クリス:それで終わったら終わったでテンション上がっちゃってるから、どうしてくれるんだと? トータス:そうなんですよ。
クリス:こちらも久しぶりですが、1年8ヶ月ぶりのニューシングルが3月7日にリリースになります。タイトルは? トータス:『ブランコ』です。 クリス:ドラマの主題歌ということですが、これはどんなドラマなんですか? トータス:上川隆也さんと小西真奈美さん主演で、宮部みゆきさんの小説をドラマ化した「ステップファザー・ステップ」というドラマです。 クリス:ドラマの方にはトータスさんは出演はされないんですか? トータス:僕は出てないです。 クリス:僕、トータスさんって結構歌ってドラマも出るみたいなイメージがあるんですけどね。今回はそういう訳ではないんですか(笑)? トータス:今回は無いですね(笑)。 クリス:この『ブランコ』はどんな曲ですか? トータス:ドラマのテーマが、ウソつきがいっぱい出てくる話なんですけど、でもそのウソは罪作りなウソではなくて、ウソをつきながら幸せになっていこうというようなドラマなんで、ウソっていうのは本気で付くもんなんだっていうのを上手く歌えたらなと思って作った曲ですけどね。 クリス:英語で”White Lie”って言葉があるんですよ。直訳すると”白いウソ”なんですけど、人を傷つけないためのウソっていうのをWhite Lieって言うんです。 トータス:へー、そうなんですか?逆に悪いウソは”Black Lie”ともいうんですかね? クリス:まあ、言わずもがな”Lie”だけで普通は悪いウソって意味なのであまり付けないですけど、そういうことですよね。 トータス:日本だと”白々しい”って”白”が入ってるけど悪い意味の言葉もありますよね。 クリス:まあ、向こうだといいものと悪いものをWhiteとBlackで表現することが多いからね。 トータス:じゃあ、この曲はまさに”White Lie”です。 クリス:この曲はいつ頃完成したんですか? トータス:確かデッドラインギリギリだったんですよ(笑)。いつ頃やったかな?ドラマが始まるちょっと前でしたから。 クリス:じゃあこれは依頼があって、それに対して作ったんだ? トータス:そう、そう。簡単な台本見せてもらって、どんな話か聞いて、自分が今歌いたいテーマとの擦り合わせをして作ったんですね。 クリス:やっぱりそういう依頼があって作るのは難しいですか?それとも作りやすい? トータス:あったほうが作りやすい部分もあるんですよ。テーマを見つけやすいというか。
クリス:先月はサム・クックのオールカバーアルバム『TWISTIN’ THE NIGHT AWAY』をリリースされましたが、サム・クックのオリジナルの方は実はCD化されてないんですよね? トータス:そうなんですよ。 クリス:それでトータスさんが「よし、俺が崇拝するサム・クックのCD版をやろう」と。 トータス:そう、そう、そう(笑)。 クリス:ジャケからもう本物にそっくりですよね。 トータス:そっくりに作ったんですよ。 クリス:選曲も一緒なんですか? トータス:一緒です。曲順まで全く一緒です。 クリス:なんでこれを作ろうと思ったんですか? トータス:CDになっていないということが、やっぱり僕にとってすごく残念というか、他の人にもサム・クックの良さを知ってもらうためにはこの『TWISTIN’ THE NIGHT AWAY』というアルバムが一番いいと思ってたんですけど、サム・クック版が無いので。アナログをかうと今2万円くらいするんですよ。でもアナログなんて今簡単にはかけられないじゃないですか。それでCDを作ろうと思ったんです。これ足掛け3年くらいかけて作って2月8日にリリースしたんですけど、実は来週の水曜日3月7日についにサム・クックのオリジナル版のCDが出るんですよ(笑)。 クリス:すごいタイミング(笑)。 トータス:しかも僕の『ブランコ』と同じ発売日ですからね。運命ってやつは本当に面白いですよ(笑)。 クリス:でもやっぱりサム・クックっていう存在はトータスさんにとって特別? トータス:やっぱり明るくて元気が出るんですよね。やっぱり今みたいな時には必要っていうか、ウキウキしてくる音楽なんで。えもサム・クックの音楽っていうのは、ちょっと古くてとらえづらい所があってね、よくわからないっていう人も多いんですよ。でも僕にしたら「いや、そんなことないからとりあえずこれを聞いて」っていう感じなんですよ。 クリス:THE BAWDIESのROYくんなんかとすごく話が合いそうですね。 トータス:この間、道でバッタリ会ったんですよ。いきなりサム・クックの本をカバンから出して「トータスさん、これもってますか?」って聞かれましたからね(笑)。
番組恒例★ピンポンボックス
◎最近読んだ本、もしくは観た映画でお勧めは? トータス:最近色々読んでるんですけど、サム・クック特集のレコードコレクターズとか、そういったものはバーッと読んだり、あと清志郎さんの『瀕死の双六問屋』っていうのを最近まとめたやつが出たのでそれを読んだりとか、あと読みかけなのが『中国化する日本』ってやつね。ウチの社長に「面白いから読め!」っていわれて。 クリス:それは政治的な本? トータス:意味としては悪い意味ではなくて、宋朝時代の中国がすごくベーシックで、日本はそこに向かっていくんじゃないかみたいな話なんですけど、まだ読み始め何で僕も詳しく分かってないんですけどね。 クリス:なるほどね。 トータス:でも清志郎さんの『瀕死の双六問屋』ももの凄く面白いですよ。本当に、反骨精神の強い人やったんやなっていうのが分かります(笑)。 クリス:清志郎さんは会うといつも穏やかだったけど、心の中には常に闘志が湧いてましたもんね。
◎初めて観に行ったコンサートは? トータス:話繋がってまうけど、RCサクセションの大阪フェスティバルホールかな。 クリス:いくつくらいの時ですか? トータス:高校2年生でしたね。田舎に住んでましたから、なかなかコンサート観れないんですよ。それで親戚のお兄さんに車で連れて行ってもらって。 クリス:家からどのくらいかかったんですか? トータス:4、5時間かかったんじゃないですかね。 クリス:はじめて清志郎さんを観てどうでしたか? トータス:いや、もうなんか、ウソみたいっていうか、夢見てるみたいな感じでしたね。 クリス:その時はもうバンドをやってたんですか? トータス:やってました。それを観たことで、やっと具体的なものをつかめたような気がしましたね。
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