2012年09月02日の放送にいらしたゲストの方々です。

Guest : 吉井和哉


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今年はサマソニにも初参戦!ニューシングルとともに、吉井和哉さんが登場

クリス:番組はお久しぶりですけど、つい最近お会いしましたよね。渋谷で行われたVINTAGE TROUBLEのライブで。
吉井:お会いしましたね。
クリス:吉井さんの横には伊藤政則さんもいらっしゃって。
吉井:あと杉山ハリー君もいましたよね。
クリス:そうでしたね。ライブもまさにアメリカン・ブルース・ロックという感じでかっこ良かったですよね。

クリス:最近、健康的な生活を送っているそうで、腹筋とかやってるんですか?割れてます?
吉井:全然、割れてないんですよ(笑)。煙草をやめたんですけど、案の定、太ったんです。これは、腹筋とかスクワットとかやらないと間に合わないだろと思ってやったり、夏フェス前にはジムにも通ったりしたんですよ。でも、もともと中には筋肉があったみたいで、脂肪がまだその上に乗っかってるのに、筋肉が発達しだしたから、エライ〜だがでかくなってきたんですよ。なのでこれは酒をやめないとダメだと思って、最近、酒を、、、。
クリス:ウソ!?やめたんですか?
吉井:減らしてます(笑)。
クリス:あー、減らしてるね(笑)。吉井さんがお酒をやめるなんて、そんなそんな(笑)。
吉井:そもそも僕らの頃って、タバコとお酒と女性っていうのが、ロックの三種の神器だったので、しばらく、いや今も悩んでるんですけど、いかがなものかと思って。
クリス:まあ、ほどほどだったらいいんじゃないですか。僕もお酒好きですけど、やっぱり”タツ”って言うのは、、、。
吉井:”タツ”?、、、ああ、断ち切るの”タツ”ね(笑)。
クリス:そう、そっちの方です(笑)。やっぱり断つって言うのは極端すぎるので、ほどほどに飲むようにしてますけどね。
吉井:なるほどね。
クリス:なんか吉井さんがお酒をやめるなんて、吉田類がお酒やめるようなもんですよ。まあ、そんな話はいいとして(笑)。でもエクササイズはやってるんですよね?
吉井:頑張ってやってますね。
クリス:夏はフェス三昧だったんですか?
吉井:そうですね。今年は初めてサマーソニックに出させてもらいました。
クリス:どうでした?
吉井:いやー、やっぱり大きな洋楽アーティストも出演するフェスなので、すごく緊張してましたし、心配してたんですけど、スゴく盛り上がったし、天候も味方してくれて、良かったですね。
クリス:そうですよね。今回のサマソニは結構雨に見舞われたというか、フジロックがいつも雨ばっかりなのに、今年はずっと晴天で、逆に雨がほとんど降らないサマソニで今回降ったっていう感じでしたもんね。
吉井:僕、第一回のフジロックに出させていただいて、その時も途中で中止になっちゃったくらいの豪雨だったので、雨男じゃないかって言われたんですけど、そんな力はないと思うんですよね(笑)。
クリス:そうですよ。それを信じるのもいかがなものかなと思うけど、あいつ雨男だからブッキングしないとか、あのスタッフ雨女だからクビにしろとか、そんなんで判断されたらたまったもんじゃないですからね。でも、雨男じゃないですけど、ジンクスというか、今回おまじないをしたんですよね?
吉井:おまじないというか、この間のオリンピックで金メダルを獲得したボクシングの村田諒太選手が、冷蔵庫に「金メダルを取ることができました!」って、もう事前に結果を書いて貼っておいたっていうのをテレビで見て、真似してみようと思って、僕も紙に書いて冷蔵庫に貼りました。
クリス:そしたらライブが大成功だった?
吉井:なんか暗示にかかるんですかね(笑)。
クリス:わかります。僕も大事な仕事とか正念場になると、成功したことをイメージしますね。紙には書きませんけど、頭の中で周りが拍手の嵐を送ってくれているシーンを想像します。
吉井:なので今後、ツアーやリリース、あとダイエットなんかでも、常に紙に書いて貼ればいいのかと思って。冷蔵庫が貼り紙だらけになっちゃいますけど(笑)。
クリス:いいじゃないですか。じゃあ、次の作品のジャケットはその貼り紙だらけの冷蔵庫の写真で(笑)。
吉井:嫌です(笑)。
クリス:でも、今回のジャケットもかっこいいじゃないですか。ニューシングルのタイトルを教えてください。
吉井:「点描のしくみ」です。
クリス:すごいアーティスティックですよね。
吉井:そうなんですよ。沖縄在住の天描アーティストの大城清太さんという方が、描いてくださって。朝、5時に起きて描くらしいですよ。早朝のきれいな空気の時じゃないと描けないんだそうです。

クリス:でも吉井さんの曲が、震災以降、すごく深くなりましたよね。いや、今までが深くなかったってことじゃないですよ(笑)?以前よりもさらに深くなった気がする。
吉井:まあ、伝えたいことが明確になりましたよね。やっぱり当たり前のものを失った時の怖さって言うものも歌いたかったし、だからこそ毎日を大事にしたいなとも思うし。

クリス:今回は初の映画主題歌なんですよね?これは書き下ろし?
吉井:書下ろしました。
クリス:映画「鍵泥棒のメソッド」の主題歌となっていますが、これはどんな思いを込められたんですか?
吉井:事前に脚本を読ませていただいたんですけど、やっぱり内田けんじ監督の作品って、映像で出来てみないと分からなかったので、とはいえ、婚カツの話題と、ボタンのかけ違いで人生が狂うっていうのがテーマになってたんで。だけど、狂っても結局同じ方向に人は行くんじゃないかな、と。それって点描と同じで、打つ場所はどこでも良かったりするけど、自分がイメージさえちゃんとしていれば最後には完成するって言うのを表現したかったんです。
クリス:すごくダイナミックな曲ですよね。サビに向かっていく曲の起伏と言うか。
吉井:ありがとうございます。最初は割とコメディーチックな、R&B風な入りで、サビにいくとユーロビートみたいになってて面白いんじゃないかと。
クリス:吉井さんは前々作ぐらいから、全部一人で演奏されてるんですよね?
吉井:そうなんですけど、もう飽きましたね(笑)。
クリス:飽きた(笑)!?
吉井:やっぱり孤独なんで(笑)あとアレンジとか、やっぱり限界がありますね。
クリス:ドラムスは打ち込みじゃなくて自分で叩くんですか?
吉井:この曲は打ち込みですけど、カップリングの曲は実際に叩いてますね。最近、若い子達も結構コンピュータで曲を作ったりするじゃないですか。そういう子達が逆に出来ないことを、バンドで僕らはやりたいなと思うようにもなったし、次はバンド結成しようかなと。
クリス:バンド結成!ちなみに、例えばサマソニの時とか、ソロでやってるときの後ろの皆さんは?
吉井:あれは今、ナポリタンズって名前を付けてやってますね。
クリス:今度はどんな感じになりそうですか?吉井和哉ワールド?それともバンドになるのかな?
吉井:いやー、バンドになるんじゃないですかね。もう僕は曲作らないとか。詩も書いてもらって。もしくはベースとか(笑)。
クリス:そうなの!?それも飽きちゃったとか(笑)?
吉井:いや、飽きてはないですけど、働きすぎました(笑)。

番組恒例★ピンポンボックス

◎今、一番欲しいものは、買いたいもの、狙ってるものは?
吉井:やっぱバンドですね(笑)。
クリス:それはメンバー募集するんですか?それとも知ってる人同士で?
吉井:あ、募集いいですね!僕、以前THE YELLOW MONKEYが活動休止になった2001,2年に、メンバーを募集したことがありますね。で、応募していただいた方と一緒に曲作ったこともありますよ。その彼は今、THE YELLOW MONKEYのギタリストだったEMMAと一緒にやったりしてますよ。
クリス:へー。募集、いいかもしれないですね。
吉井:PVも募集しちゃえば良いんじゃないかっていう、ね。一般の方に作ってもらって。それで話し合って、ギャラを渡して、みたいな。
クリス:ああ、それいいかもしれないですね!
吉井:芽を育てるみたいな(笑)。

◎ 初対面の異性で、思わず見ちゃう所は?
吉井:45歳を超えると、やっぱり気になるのはリアクションですね。
クリス:どういうことですか?
吉井:しょうもないギャグとか言っても、クスッと笑ってくれるような、ね。45越えると、固い肌着が着れなくなってくるじゃないですか(笑)
クリス:ありますねー。着慣れたやつじゃないと、ダメみたいな(笑)。
吉井:この間もレコーディングの時にスタッフの若い女の子で、ちょっとしたギャグでもクスッて笑ってくれる子がいて、それだけでキュンとしちゃいますよね。

◎最近読んだ本、マンガ、観た映画でオススメは?
吉井:最近まとめて注文したんですけど、絵画をわかりやすく絵本みたいに紹介してくれる本があって、押し付けがましくなく、「見てごらん」って解説してくれるんですよ。よく”印象派”とかって言うじゃないですか。それって何だろうって思ってたら、画家が色んな場所に行って、その場の雰囲気を、当時は写真が無いですから、記憶して、分かりやすくその景色の印象を分かりやすく絵にして伝えるのが印象派らしくて、「そういう意味だったんだ!」ってわかったりして。
クリス:だから英語で”Impressionism”なんだ。Impression=印象ですから、そのままですもんね。
吉井:それが色んな画家の本が出ているので、それをまとめてネットで注文しました。

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Guest : 上原ひろみ


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世界を股にかけるジャズ・ピアニスト、上原ひろみさんが初登場

クリス:日本が世界に誇る名ジャズピアニスト、グラミーウィナーの上原ひろみさんですが、最後に会ったのはいつだっけ?フジロック?
上原:フジロック。
クリス:だよね。フジロックでひろみちゃんも演奏したので、バックステージで見させてもらったんだけど、でもなんだかんだで会ってるよね。
上原:そうですね。
クリス:上原さんには今年3月1日に恵比寿ガーデンホールで行われた「TOKIO HOT 100 LIVE〜Heart to Heart〜」に出演していただきましたけども、あれからもうずいぶん経つよね。
上原:半年ですもんね。

クリス:日本ってどのくらいいるの?
上原:わかんない。ほとんど旅してるんで。
クリス:フルだと3ヶ月くらいなのかな。
上原:うーん、数えたことないけど。
クリス:でも本拠地って言うとやっぱりニューヨーク?
上原:ニューヨークか日本、近い方に帰るっていうか。
クリス;ホントに世界を股にかけてるよね。

クリス:9/5 (水)にニューアルバムがリリースになります。タイトルは?
上原:『MOVE』です。
クリス:これはどういう思いを込めてタイトルを付けたんですか?
上原:時間の動きから来ていて、朝、目覚まし時計が鳴って起きる所から、一日が終わる所までの、時間の流れに伴う感情の流れを一つ一つの曲にして、一日のサウンドトラックのようなものを作ったので、このタイトルになりました。
クリス:一曲一曲が結構長いよね。まあ、24時間を凝縮してるわけだもんね。ちなみにこのアルバムは、上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat. アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス名義でのリリースですよね。アンソニーは名ベーシストで、サイモンは名ドラマーと、それぞれ共演しているわけですが、彼らとコラボするのは2回目なんだよね?
上原:もう前回が楽しくて楽しくてしょうがなくて、こんな楽しいこと1回じゃやめられないな、って(笑)。
クリス:本当にこの三人のステージは、生きる喜びのようなものを音楽で体感させてくれるような、素晴らしいステージですよね。

クリス:タイトルトラックの「MOVE」はジャズというか、プログレッシブ・ロックみたいな曲だよね?
上原:そうですね。キメキメですね(笑)。
クリス:これは目覚まし時計からインスピレーションを受けたんだよね?
上原:そうですね。目覚まし時計のピピピッって音から始まって。世の中にある音って、大体全てのものが好きなんだけど、どうしても目覚まし時計の音だけは好きになれなくて(笑)。これをテーマに曲をかいたら好きになれるのでは、と思って(笑)。いやー、でも難しい曲でした、ホントに。初めてバンドでやったときは、なかなかタイトに決まらなくて、それをここまで持ってくるのに一番時間がかかった曲ですね。
クリス:作曲したあとに、その曲を体に完全に覚えさせるのにどのくらいかかります?
上原:曲によるけど、この曲は結構かかりましたよ。一ヶ月以上は。もう反復練習に継ぐ反復練習で(笑)。
クリス:そういう時って作って弾いてみたら、あまりに難しいから「ここを省いちゃおう」とかってならないの?
上原:書いてみて、明らかに自分の手の大きさじゃ無理なものならやめるけど、基本的には反復練習でなんとかしますね。成せば成る(笑)!
クリス:このアンソニーとサイモンもすごい練習好きで、暇があったらずっと練習してるんでしょ?
上原:ツアーやってて、移動日とかオフの日もずっと練習してる。
クリス:アンソニーなんか飛行機待ちしてる空港で、”エア”ベースでコードの練習してるんでしょ?
上原:そう。成田空港で、パスポートコントロールで並んでる時も、結構口がパクパクしてて(笑)。
クリス:口がパクパク?
上原:アンソニーは弾いてる時に口がパクパク開くんですよ(笑)。

クリス:アルバム全曲がひろみちゃんのオリジナルだけど、結構時間かかったんじゃない?
上原:でも、一気に作るというよりも、いつも曲になるものはないかなって探しながら生活していて、ネタ帳みたいなものに書きつつ、曲を作る時にそれらをぎゅっとまとめる感じなので。
クリス:普通、みんな何か思いついたら楽器を手にして曲にするけど、ひろみちゃんの場合はメモ帳に楽譜にするんだよね。
上原:もちろんピアノがあった方が楽だけど、そうじゃない時に生まれる場合もあるので、そういう時は鼻歌で携帯とかに録音したり、あとは紙に書いたりしますね。

番組恒例★ピンポンボックス

◎最近読んだ本、マンガ、見た映画でオススメは?
上原:あー、バットマン!
クリス:映画。ああ、「ダークナイト・ライジング」だ。
上原:もう最高でした!本当に面白くて、あんまり日本の映画館って叫ぶ人とかいないのに、恥ずかしいくらい叫んでしまって(笑)。「やっほーい!」って感じで(笑)。
クリス:ホントに!?前作より良かったの?
上原:前作は暗くて、深く心に入ってくる感じだったけど、今回はもう外側にワーッって。

◎最近買ったファッションアイテムは?
上原:最近買ってないな(笑)。お気に入りはクロマニョンズのエースロッカーのトートバッグ。
クリス:そういうブランドがあるの?
上原:いや、甲本ヒロトさんのザ・クロマニョンズ(笑)。
クリス:あ、そのクロマニョンズか。好きなの?
上原:大好きです!

◎他人に理解してもらえない、個人的な悩みは?
上原:よく人に割り込まれる。
クリス:、、、どういうこと、それ?
上原:並んでると、よく割り込まれるんです。多分、あんまり怒らなそう顔してるからかわからないですけど(笑)。あと、人が通る所に列が出来てる時に、誰かの前を横切らないと行けない時に、大体それに選ばれる(笑)。
クリス:あー、無害な感じがするだろうね。
上原:全世界で割り込まれる(笑)。
クリス:全世界(笑)!なるほど、そういう小さな悩みが溜まりに溜まっていって、それがステージであの爆発的なパフォーマンスが生まれるんですね。
上原:そうか。良かった、割り込まれて(笑)。

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