Guest : 椎名林檎
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先日、シングル『NIPPON』と、セルフカバーアルバム『逆輸入 〜港湾局〜』を リリースしたばかりの椎名林檎さんのご登場!
クリス:先日、横浜のライヴを拝見させて頂きましたが、素晴らしかったですよ。 椎名:あんな所までわざわざありがとうございます。 クリス:やっぱり椎名林檎だなって感じでしたよ。 椎名:そんな、何をおっしゃいます。初日であたふたしてしまってお恥ずかしい。 クリス:観ていて自分のアートに対してストイックな方だなと思いましたよ。 椎名:そうですか、ありがとうございます。
クリス:昨年の5月にデビュー15周年yearを迎えられた訳ですけど。「ずばり第一線で15年間続けてきた秘訣は?」という質問、返ってきた答えが、「後で効いてくるタイムリリース処方」?
椎名:これ、あのお薬なんかで、途中で解けちゃったり、どっかいってしまったりしないで、ちゃんと効き目が欲しいところに効くようにという、加工がしてある状態のイメージをしていて。ぱっと聴いたらちょっと、異物感があったり、ありふれている感じでもいいから、何年か後に、「あ、効いているかも」とか「忘れられない」みたいな旋律と言葉の出会いとか、サウンドとかって思っています。だから長く使ってもらえるものを作らないとって思ってきて。
クリス:先日、セルフカバーアルバム『逆輸入 〜港湾局〜』をリリースされましたが、これは、ご自身が書いて別の方に提供した楽曲を、自身で歌いつつ、またアレンジャーが別の方になっていると。色んな方がいらっしゃいますが、初めての方もいらっしゃいますよね。大友良英さんとか、小林武史さんも。小林さんは厳しかったですか? 椎名:いいえ。ただ、後になって「すごいダメだしされたよね」って言われて、あ、そんな風に捉えられていたんだと思って、ドキドキしちゃいました。 クリス:スガシカオさんが以前、厳しかった!なんて事を言っていたので。 椎名:ガースーだけじゃないですか? クリス:ガースーと呼ぶ仲なんですね? 椎名:いや。陰でしか呼んでないです(笑)。黙っていてください。
クリス:このアルバムはどのくらいの制作期間かかりましたか? 椎名:アレンジャーの方に、キーとかおまかせしたから、知らない間に歌入れの段階まで作って頂いたので、私の実感としては、すぐでした。 クリス:こう委ねるのって快感じゃないですか? 椎名:そうなんです。はい、気持ちいいなーと。味をしめちゃった。
クリス:そして先日リリースされた、NHKサッカー放送のテーマソング『NIPPON』。これはNHKから依頼があってと。歌詞の節々にテーマワードが多く入っていたような気がしますが、「青」とか。 椎名:曲のことはすごく言われましたけど。デビュー曲の『群生日和』みたいな必殺キラーチューンをお願いしますと。 クリス:ストレートな感じがしますもんね。 椎名:全然違うものも考えたんですけど。まあ、いつもそうなんですけど、2パターン用意するんです、必要とされている部分の方で、だいたい選んで頂いています。 クリス:じゃあやっぱり、中継が終わった後の事とか解説の事とか考えます? 椎名:そうですね。でもやっぱり、サッカーだけに特化しても、私なんてたかが知れてるから。だから、いざという時の日本人のうりというか、美徳とか、メンタルの強さとか、ポーカーフェイスな部分とか、そこの強みを分かち合う曲にしようと。
クリス:『NIPPON』のMVも拝見したんですけど、林檎さんだけ、ちょっと、くのいち系な感じで。 椎名:やっぱりそうですか?井上雄彦さんの作品みたいな感じに私には見えましたね。 クリス:この曲には、中継を観ている人達に高揚感を感じてもらいたいみたいな部分があるのかな? 椎名:やっぱり、最前線にいかれている代表選手がどんな覚悟かというのを、想像すると涙が出てくるじゃないですか?だって、ここを突破すれば、どうなってもいいぐらいの瞬間を何度も味わって、楽しんで。それを想像して、自分の生活に帰ってきて恥ずかしいなと思ったり、よし頑張ろうと思ったり。そういう時間として、この曲が機能してくれたらいいなというイメージです。
クリス:サッカーはよく観る方ですか? 椎名:こういうメジャーなスポーツの中では一番よく観ますし、知っている方だと思います。やはり清水育ちなので、授業とかで女の子も絶対にサッカーをやらされますし。 クリス:バスケもやられていたんですよね? 椎名:そっちの方があやしいもんです。今となってはルルーとかも。クリスさんってどこの国を応援してらっしゃるんですか? クリス:俺は あまのじゃくで、日本に居る時はアメリカを応援しますけど、アメリカに居ると日本を応援します。大体、僕みたいな人間はみんな同じ事いいますよ。アンダードッグを応援するんですよ。マイノリティーを応援したくなるんです。 椎名:美しい心じゃないですか。でも今回ばかりは、ぜひ日本を。
番組恒例★ピンポンボックス
◎他人に理解してもらえない些細な悩みは? 椎名:顔に特徴がないことですかね。覚えられないと言われること。まあそれも逆手にとって仕事をしていますけど。 クリス:でもメイクで随分、雰囲気変わりますよね? 椎名:そうなの。だから変わっちゃうというか。まあ曲に合わせてとか、役作りで行なっていますけど、普段は覚えて欲しい。誰かのライブを観にいって、「椎名です、こんばんは」とか言っても、どちらの椎名さんだっけって、凝視されちゃったりとかよくあります。
◎この世で一番苦手なものは? 椎名:うーん。Gですかね。ゴキブリ。 クリス:ゴキブリやっぱりダメですか? 椎名:虫全般は好きなんですけど。クモとかも触っても平気なんだけど、ゴキブリだけは…怖いんですよね。
◎初対面の異性で見ちゃうところは? 椎名:のどぼとけです。 クリス:じゃあ私のどぼとけなんかはバッチリ? 椎名:素晴らしいです。動きがいいですね。やっぱり、LOWの倍音とかを想像して「むふふふ」と。
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