Guest : livetune
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10月からJ-WAVEの新番組「SPARK」の火曜ナビゲーターを担当中! kzさんのソロプロジェクト livetune 番組初登場!
クリス:livetuneとkzはどのように使い分けているんですか? kz:kz自体は個人名なんですけど、livetuneはもともと二人いたんですよ。インディーでボーカロイドでCDを作っていて片方がいたんですけど、彼が就職で辞めてしまって。 クリス:就職で!?彼はどこに行ったんですか? kz:彼はゲーム会社に音楽で就職して、真っ当な人生を歩んでるんですけど、今は僕が一人でソロプロジェクトとしてやっていて、基本はプロデューサーなので、ボーカルを僕が呼ぶ事って普通ないんですけど、それをプロジェクトとして、自分でボーカルを呼んでやっていこうという、それは初音ミクでもあるし、リアルのボーカリストでもあるし。 クリス:相棒は今、「一緒にやっときゃよかったな〜」と思ってるんじゃないの? kz:あーでも効果音作ってる方が楽しいって言ってました(笑)。
クリス:初音ミクって今で言えば、市民権を得ているよなキャラクターですが、もうkzさんは出た頃から使っていたわけでしょ? kz:そうですね、発売の一ヶ月後とか。 クリス:どこで発見したんですか? kz:もともと学生の時から音楽作ってたんですけど、発売するシンセサイザーとかのニュースをよく見てたんですよね、そこの中にボーカロイドっていうのが入っていて、デモソングがあったんですけど、それを聴いてみたら思った以上に人間に近くて面白いなと思って。僕、Daft Punkがすごい好きで、Daft Punkって声にエフェクトかけるじゃないですか、あれをボーカロイドのソフトウェアにさらにエフェクトをかけて、機械に機械をかけたら、どういう風になるのかなって考えて、それで買ったのが発売してすぐでした。
クリス:大学生の頃、そういった作品を動画サイトに投稿したことをきっかけにデビューに繋がったわけですけども、これまでTVアニメの主題歌からクラブミュージックまで本当に色々なアーティストの楽曲を作詞・作曲・リミックス手がけてきて、今は乗りに乗っているという感じですが、どうですか? kz:先日「ULTRA JAPAN」にもDJで出させてもらったりとか、今EDMがすごく、日本人に向いているジャンルだなと思っていて、メロディーがすごくはっきりしているのってなかなか今まで、世界的に流行っているものってなかったなと思って、特にダンスミュージックでは。だから僕らメロディーを作れる人がダンスミュージックにいくというのは、今すごく同世代でも盛り上がっている感じがありますね。 クリス:「ULTRA JAPAN」はどうでしたか? kz:僕 去年、ベルギーで行われている「Tomorrowland」っていうEDMのフェスに遊びに行っていて、そこで感じたそのEDMに対してのみんなのバイブスみたいなものを、日本でやってもあまり変わらない印象がすごくあって、本当にちゃんとEDMを楽しめるフェスがようやくできたなという感じがすごくしますね。
クリス:ちなみに音楽的ルーツってどの辺りなんですか? kz:僕はもともとロックンロールばっかり聴いていて。大学時代とかみんなでツイスト踊ってたりとかしてましたよ(笑)。 クリス:うそ!髪の毛リーゼントだったりしたの? kz:さすがにそこまではないですけど。基本ジャケットのスーツスタイルで。 クリス:どこがチェンジのきっかけだったの? kz:JusticeとDaft Punkがすごく大きくて、そのロックとダンスミュージックの混ざった感じが。 クリス:でもJusticeとDaft Punkは、今だとEDMという表現が定着してるけど、考えてみれば彼らの音もその辺だもんね。 kz:たぶん彼らがいて今のEDMがあるのかなと、僕はすごい思いますね。
クリス:楽器は弾かれるんですか? kz:もともと小学校からピアノを習っていて、大学は音大だったんですけど。あとはバンドやったりとかですね。 クリス:やっぱり曲とか聴くと、ひねりがあるというか。kzさんの場合って鍵盤やってて理論をわかってるんだろうなって感じがしますね。 kz:曲作る時はピアノ弾いていきますね。
クリス:NEWアルバムはタイトルが『と』!これはアンドという意味ですか? kz:色んなボーカリストを迎えていて、SEKAI NO OWARIの深瀬くんだったり、クラムボンの原田さんだったりとか、色んなアーティストとコラボレーションしたアルバムだったので、一番大事な文字は「と」かなと。 クリス:曲ありきでボーカリストを選んだんですか?それとも、ボーカリストありきで曲? kz:まずはオファーをして受けてくれるかが分からないので、基本的にその人に対して書きたいので、そのオファーが決まってから曲をその人に向けて書くというのが、ほとんどですね。 クリス:例えば、クラムボンの原田さんの場合は、どんなところを意識して曲を完成させました? kz:僕の勝手な解釈なんですけど、原田さんの声だったり歌詞の世界観ってすごくEDMと近い部分があって、包み込むような、皆で一緒に楽しむようなポジティブなメッセージをすごく感じていて、だからこそサウンドがEDMライクだったりとかっていうものを作ろうと、最初にすごく思い立って。あと、歌詞に関しては、原田さんとかと話し合いながら作ってたんですけど、やっぱり震災以降のネガティブを通り越したポジティプっていうのを表現したいっていう話を二人でしていて、ただポジティブなだけじゃなくて。なので「ファンタジア」は面白い作りになりましたね。 クリス:やっぱり震災以降、起きた事を起きなかったように振る舞うっていうのは、俺はけしからんと思うんだけど。それを踏まえた上で、模索して、次へっていうのはすごく大事だと思うし、そのポジティビティはすごく感じますね。
クリス:アルバムには、9mm Parabellum Bulletの菅原くんも入っていたりとか、色んなジャンルの人が参加してますが、ちゃんとその人にあった曲だもんね。 kz:基本的に、僕がファンだというところが大前提で始まっていて、9mmもベースの和彦と地元が一緒で、デビュー前から友達だったりして、以前から9mmは知っていて聴いていたので、やっぱりアーティストに合わせて、そのアーティストのファンが悲しまないくらいの遊び方をしたいというのはありますね。 クリス:9mmのメロディーセンスも独特だもんね。 kz:そうですね、高速ロックというか、お祭り感があるロックのオリジネイターだなって僕はすごい思いますね。 クリス:あと最近、Porter Robinson好きなんですか? kz:そうですね、DJ WILDPARTYっていう友達がいるんですけど、彼がPorter Robinsonが日本に来た時に、一緒にDJで回ったりとかしていて。彼がアニメが好きなんですよね、それで、僕が担当しているアニメの主題歌が好きだったりとかいうこともあって親近感が沸いていて。 クリス:俺も、最近Porter Robinsonけっこう聴いてるんだけど、面白いよね日本語の使い方とか。たぶん自動翻訳かなにかでやってて、訳の分からない日本語とかが面白いんだけど、いわゆる日本って欧米とかからすると幼い感性というか、かわいいカルチャーというイメージがあって、でも日本人って無垢というか、イノセントで、それって大事な感性じゃないですか、それが子供っぽいってマイナスな部分で見られてたんだけど、最近はそれが変わってきていて、実は崇高な気高い感性なのかなって思って。 kz:それをPorter Robinsonがうまく形に消化して、曲をドロップしてくれるから、最終的に日本人がすごくフィットできるし、海外の人もフィットできるしというすごく良いバランスで曲を書ける人だなと。本当に彼は天才だと思います。
番組恒例★ピンポンボックス
◎東京でお気に入りの町は? kz:よく行くのは渋谷ですね。 クリス:渋谷のどの辺に? kz:昔はレコード屋が多くてよく行ってましたけど、最近は楽器屋が多いんですよね、国道246の向かい側の楽器屋の辺によく出没してますね。
◎音楽以外に自慢できる特技は? kz:ほんっとにないんですよね。 クリス:じゃあもし音楽やってなかったら何やってると思います? kz:音楽やっていなかったら多分生きていけてないんじゃないかな。会社に就職できないんじゃないかなって。 クリス:紙一重のような人生だったわけですね。
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