2017.10.01

これで番組が成り立つのが不思議です。
アメリカのビルボードチャートで、新人女性ラッパーが、テイラー・スウィフトの新曲を押さえてNo.1を獲得。これに対してテイラーが取った行動は……?


いまアメリカで大注目されているのが、24歳の女性ラッパー、カーディ・B。ストリートギャングからストリッパーになり、やがてリアリティ番組に出演するようになって、ラッパーとしてデビューした面白い経歴の持ち主。

デビューシングルの「Bodak Yellow」がテイラー・スウィフトの「Look What You Made Me Do」を引きずり下ろして、全米チャートNo.1に!!

女性ラッパーが、フィーチャリングや共同名義ではなく、ソロ名義で全米No.1になったのは、1998年のローリン・ヒルの「Doo Wop (That Thing)」以来、19年ぶりの快挙。ミッシー・エリオットやリル・キム、ニッキー・ミナージュといった先輩女性ラッパーたちが、祝福の言葉を贈った。

これに対して、みごとな対応をしたのがテイラー・スウィフト! 王座を奪ったカーディに豪華な花束を贈った。受けとったカーディは大喜びで、さっそくブーケの写真を撮りインスタグラムにアップ。

結果的にテイラーのイメージもアップ。毎度毎度、さすが!

これで番組が成り立つのが不思議です。
人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」が来年、復活することになり、3名の審査員が決定。そのギャラは合わせておいくら万円?


数々のスターを生み出し、一時は社会現象にもなった人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」。しかし、視聴率が年々低下。昨年放送されたシーズン15でいったん打ち切られた……が、放送局を変えて、来年復活することに。いわゆるリブートってやつ。

その審査員をケイティ・ペリーが務めるというニュースが、今年5月に伝えられたが、その他の審査員がなかなか決まらない。原因は、高すぎるケイティのギャラ。

1シーズンで2500万ドル≒28億円のギャラをケイティに提示してしまったため、予算がない。でもネームバリューのある審査員が欲しいし……アメリカの場合、人種のバランスも考えないといけない。

すったもんだのすえ、予選が始まるぎりぎりのタイミングで、ようやく内定したのが、カントリーシンガーのルーク・ブライアンと、大ベテランのライオネル・リッチー。この人たちのギャラ、いくらだと思います?

ルーク・ブライアンが推定14億円、ライオネル・リッチーが推定11億円。これにケイティの28億円と、司会者ライアン・シークレストのギャラ、推定11億〜16億円を加えると、レギュラー陣だけで65億円前後!! 1シーズンで!

私たち、怒ってます。
国歌斉唱の際にひざまずく行為をめぐって、アメリカのトランプ大統領とスポーツ選手が敵対する中、ミュージシャンたちが抗議行動に参戦。コンサート中にひざまずくアーティストが増えています。

アメリカで大きな話題になっている、スポーツ選手のひざまずき問題。元はといえば、NFLの選手が人種差別への抗議を示すため、国歌斉唱の際に起立せず、ひざをついたのが始まり。これに対して大統領がののしり言葉を交えて、「こんな奴はクビにしろ!」と罵倒し、選手たちが猛反発。ひざまずきがNFL中に広がり、さらにはプロバスケットボールのNBAや野球のメジャーリーグにも飛び火して、トランプvsスポーツ界の争いに発展している。

大統領の対応には問題があるけれど、国歌の演奏中にひざまずくのはどうなの?という人も多く、賛否両論を呼んでいるが、ひざをつく行為は抗議をしめすポーズとして音楽界にも広まっている。

先週末行われた「A Concert for Charlottesville」(8月にアメリカのシャーロッツビルで起きた暴動事件の被害者を支援するチャリティコンサート)では、ファレル・ウィリアムスやデイヴ・マシューズ、スティーヴィー・ワンダーといったスターたちが、コンサート中にひざまずいた。

スティーヴィーは、その前日に出演したNYのフェスティバルでも、ひざまずいて抗議。ジョン・レジェンドも、自身のツアーでひざまずき、こぶしを挙げている写真をインスタグラムに投稿している。