|
Lição de baião/ Adriana Partimpim |
|
彼女、本当は”アドリアーナ・カルカニョート”というちゃんとした名前があるんですが、なぜこの”パルチンピン”という名前を付けたのかと言うと、今回子供向けにアルバムを作ったんです。 1965年10月3日生まれの39歳で、アルバムを8枚程リリースしており、出せば必ずチャートのナンバーワンになるミュージシャンです。 他にみなさんご存知なブラジル・ポップス界のスターに”マリーザ・モンチ”というミュージシャンがいますが、ほぼ同世代で、音楽の傾向もある程度共通項があります。 彼女は自分の曲も凄く凝っていて、内容の濃いアルバムが多いいです。 例えばアルバムタイトルに『パスワード』と付けたりするぐらい、非常に真面目なんですけれどちょっと堅いイメージがありました。 今回はジャケットでわざと素顔を出さずに仮面をかぶったりして、今までのイメージを一度ブチ破りたかったのでないかと思います。 この”パルチンピン”という名前は、彼女のお父さんが昔つけたあだ名らしいんですね。 お父さんがジャズドラマーだったそうで、今回は小さい頃にお父さんが持っていたジャズのLPをひっぱり出して聴いていた中から選んだ曲もあります。 何年か前に彼女のマンションに泥棒が入っちゃって、CDやレコードのコレクションを取られちゃったらしいんです。 そんなこともあり、おそらくお父さんのところへ行って、昔のアルバムなんかを懐かし気に聴いていたところ、「こういう曲をちょっとカバーしてみようかしら?」って思ったようですよ。 このアルバムに関しては10曲すべてがカバーで、古い曲になると1937年のリオのカーニバルのテーマ曲があったりと、非常に曲の取り上げ方が面白いんです。 彼女が言うには、子供向けっていうのはノンジャンルであり”私をジャンル分けしないでくほしい”ということで、今回はお面を被って、名前も変えて、”パルチンピン”としてデビューしました。 |
Adriana Partimpim・公式ページ |
|
|
|
1986年に初めてブラジルへ渡り、帰国してから(有)中南米音楽でブラジル盤CDの輸入を担当。 コミュニティカレッジの講師、イベントの企画や主催、フリーペーパー『MPB』の編集発行人、CDのライナーノーツの執筆、レコード会社のライセンスのコーディネート、コンピレーションCDの選曲・制作など、ブラジル音楽に関することなら、何でも手掛けている。 ブラジルアーティストトの交流も深く、自身もパーカッショニスト、DJとしても活躍。 |
|
|
|
|
|
|