2004.11.21

さらば!/ゲントウキ

今日は、僕オススメのネクスト・ブレイク・アーティストと言っても過言ではないアーティストを紹介します。
”ゲントウキ”というバンドです。
”ゲントウキ”はですね、一昨年スピッツのトリビュート盤『一期一会 Sweets for my SPITZ』っていうのが出たんですけれども、それに参加して以来、我々玄人の間では「来る!来る!絶対来る!」と言われながら二年経ってしまったんです。
去年、ファーストアルバムが出るなど、その二年間にもコツコツとリリースはしているんですよ。
ちょっと軽くこの”ゲントウキ”を紹介しますと、「大阪のキリンジ」と呼ばれており、いわゆる”はっぴいえんど”の流れをくむ感じで、洗練された中でも泥臭い感じがあったりして、浪花系といった感じがします。
そしてもう一つ見逃せないのは、多分「最後のメガネ系」!!
メガネなんですよこれが!!
しかもバンドの中に二人もいます。
メガネ・ボーカルですから。
このごろはギター・ボーカルといった表現しませんよね(笑)。
アジカンでメガネ系は最後かなって思っていたんですが、僕はまだ”ゲントウキ”がいると皆さんにお伝えしたい!
メガネといえばエモ(エモーション)の象徴!!
メガネをかければ誰でもエモになれます(笑)。
去年、今年あたりからスキマスイッチ等がグーッと盛り上がって来ている中、”ゲントウキ”は今回『さらば!』というシングルをリリースしたんですが、すごく良い曲だと思ってます。
スキマスイッチのスキマを埋めるもこの”ゲントウキ”かと…ちょっと強引ですが(笑)。
あと特徴としてはアートワークで、スピッツやアジカン、東京事変もやっていただいている木村さんという方が手がけていて、木村さんが手がけるものはまさしくブレイクするというジンクスがあります。
今回、ブラスやストリングスも大胆に投入して、お金かかってますよ。
これはメーカーもきっと売る気です。
スピッツもそうだったんですが、じっくりと時間をかけて育てて行って、そこから全国的に浸透していくといったパターンのアーティストも今まで数多くいますので、”ゲントウキ”もそうなっていって欲しいなと思います。
音的にはこの鼻にかかった田中くんのボーカルと、甘酸っぱいメロディーは売りで、全国区になっていけるパワーを持っていると思っています。
ゲントウキカセツウェブサイト

亀田誠治(かめだせいじ)

日本音楽界稀代のプロデューサー、椎名林檎、スピッツ、平井堅、SOPHIA、堂本剛、DO AS INFINITY、FLOWなど、手掛けたアーティストは数知れず。
2004年夏から椎名林檎らと「東京事変」を結成。
アーティストとしても活動中。