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今日お聴かせしたいのは、松千というブルースをやるユニットです。 花田千草さんと松本健太さんの二人からなるユニットで、花田千草さんの”千”と松本健太さんの”松”で”松千”。 僕がこのユニットとの出会いは、7月の半ばぐらいに朝、車を運転中にJ-WAVEのカビラさんの番組を聴いていたら、そこのモーニングセッションでいきなりライブでガツン!と歌っていた印象が強力極まりなくて、僕はもう晴天の霹靂でした。 それぐらいスゴイ! 松千の二人は83年生まれで、非常に若い方々なんですけれども、この世代の方が噛み砕いているブルースフィーリングがすごい。 今年、マーティン・スコセッシ監督の「ライントニング・イン・ア・ボトル」というブルース生誕100周年記念ライブの模様を撮った映画が公開になって、映画でも盛り上がって、日本でもこの映画かなりプッシュされて話題になったんですけれど、その後ブルースの波が続かないなと思ってたんですよね。 盛大にブルース100年!みたいな感じでやっていたのに、「あれ?どうしちゃったんだろう」と思っていた時に、この”松千”がラジオから流れて「いた!日本にも!!」ってなった訳です。 今までの日本のブルースって、洋楽ミュージシャンへのリスペクトが先走っちゃってて、音楽の形としてのブルースといのが多かった感じがするんですね。 ノスタルジーとか退廃的な雰囲気重視のブルースが多かった気がして、「ライトニング・イン・ア・ボトル」なんか観ると、ブルースっていうのは黒人の日常の生活から生まれてくる魂の叫びという部分を映画は伝えてくれていたと思いますし、100年来の黒人が奏でるストリートミュージックだというところが基本にあるにも関わらず、なぜか日本でとりあげられるブルース、もしくは日本のアーティストが奏でるブルースというのはスタイルの方が重視されてしまっているんじゃないのかな?って思っていたところに、この”松千”が出て来てくれたんです。 ”松千”は20代ですけれども、20代が日常の中で奮闘している、彼らなりのブルースが伝わってきます。 |
松千 |
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日本音楽界稀代のプロデューサー、椎名林檎、スピッツ、平井堅、SOPHIA、堂本剛、DO AS INFINITY、FLOWなど、手掛けたアーティストは数知れず。 2004年夏から椎名林檎らと「東京事変」を結成。 アーティストとしても活動中。 |
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