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☆本日はレコメンスペシャル企画☆ 亀田さんが長年プロデュースしているスピッツが10月10日にニューアルバム『さざなみCD』をリリース!!なんとプロデューサー特権でニューアルバムの中から抜け駆け先駆けオンエアしちゃいます! というわけで、今回はアルバム制作話を亀田プロデューサーに独占インタビュー!
今回のアルバムは、いつものスピッツらしさというのはあるんですけども、結成20周年ということで、とにかく自分達のやれることをやりきろうという、アーティスト発信のピュア・スピリッツ満載という感じのアルバムになったと思いますね。
僕のスピッツとの出会いは、初めはリスナーとして大ファンだったんですよ。 今でも『ロビンソン』を聞いたときの衝撃は忘れられなくて…でもこれにはちょっとオチがありましてね、スピッツというバンドの『ロビンソン』という曲じゃなくて、ロビンソンというバンドが『スピッツ』という歌を歌ってると勘違いしていたんです(笑) でもそこからずっと大好きで、2001年の終わりにはシングル『さわって・変わって』を一緒にレコーディングすることになり、2002年の『三日月ロック』、2005年の『スーベニア』、そして今回の『さざなみCD』という3枚のアルバムを一緒に作りました。 スピッツってとにかく良い曲が出来たら録っていくというスタイルをずっと貫いていて、制作期間とライブ期間がしっかり分けられているんですよ。 作品ありきという作り方をしているので、タイアップだとか余計な邪念が入ってこないので、僕らとしても作品作りに集中できるんです。 彼らの曲作りは、出来るときはポーンと出来てきますけど、基本的にはじっくり作るタイプですね。 よく正宗君は自分の曲作りのことを盆栽に例えるんですけども、ちょこちょこと切り刻んでは俯瞰で見て、もうちょっといけるんじゃないかという時はまたちょこちょことハサミを入れていくという…時間のかかる時はわりと時間をかけて作ってます。
彼らのプロデューサーとして気を付けていることは、まずスピッツのバンドらしさっていうのは絶対ですね。20周年ということもありますけど、彼らが積み上げてきた時代、彼らがスピッツとして発信し続けてきたことは絶対大事にしたいと思っていて。 基本的にプロデューサーとしての僕の役割は御輿担ぎですから。 良いテイクを録る、録れれば「わっしょい、わっしょい」良い歌が録れれば「わっしょい、わっしょい」 で、凄く大事なところは、良いと思った瞬間にやめる!それ以上は追わないということです。 良いテイクがきた、良い歌がきた、これはいいぞというところで、ビシッとOKを出す! それがたぶん僕の仕事だと思うんですよ。 今回は、『魔法のコトバ』のセッションから始まって一年半もかけているので、途中にツアーとかも入っていて、ツアーで初公開した曲を改めてちゃんとレコーディングしたり…と、ポイントポイントで彼らの出し切っているものを全部詰め込むことができたんじゃないかなと思います。 当然レコーディングに入る前に正宗君デモというのがありまして、ギターのリフと歌と大体の歌詞はついてたりするんですけども、これを基に亀田デモというのを作るんです。 「こういうイントロ付けた方がいいんじゃない?」とか「サビ始めからにしちゃおうよ」とか。 この亀田デモをメンバーに聞かせるときが物凄く緊張するわけですよ。 僕のアイディアが入ってるデモなんだけど聞いて〜と言って聞かせると、意外と笑顔でバーンとダメ出しをくらったりするんです(笑) 忘れもしないのは、『群青』という曲を作ってたときに、ストリングスをちょっと入れてみたんですよ。 これは胸キュンで盛り上がるぜ〜と思って聞かせたら… 「亀田さん、ストリングスいらなくない?」とみんなにバッサリと言わちゃいまして。 6時間もかけてストリングスのフレーズ考えたのに〜と思いましたが、でもやっぱりメンバーの意見は信じてみるべきでそこを貫くことによって、スピッツがスピッツたる所以なんですよね。
今回ご紹介する曲『Na・de・Na・de ボーイ』 このタイトルのひねっている感じが、一筋縄じゃいかせないぞ!っていう正宗君ワールドですよね。 信じられないでしょうけど、スピッツってベーシックにはメタルやハードロックというのがあって、その中でどんどん正常進化していって、J-POPの中に自分たちの位置を築いたと思うんですよ。 ちなみに今回のレコーディング中は、漫画のデトロイト・メタル・シティが流行ってましたね。 物凄い大人気で、僕が一生懸命テイクをセレクトしたりとか音の作業に集中してると、横でメンバーみんなで仲良く漫画を回し読みしてるんですよ。
今回のアルバムは制作期間が1年半、と、ちょっと長いかと思うでしょうが、制作は順調で1年半かけたのは最初から予定としてかけていたので、なにかトラブルがあって長くなったわけではなく、今回はじっくり作っていこうという…だって20周年ですから!
スピッツ待望のニューアルバム、是非とも皆さん聞いてみてくださいね!!
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