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Hello again / advantage Lucy |
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今年はJ-WAVEも20周年で、今年でデビュー10周年のアーティストもたくさんいて、2008年はANNIVERSARY YEARですよね。 ということで、本日は『それぞれの10年』と題して、今年10年目を迎えたアーティストをご紹介します。
今年デビュー10周年を迎えたアーティストをざっと挙げると、椎名林檎さん、宇多田ヒカルさん、浜崎あゆみさん、MISIA、キリンジなどなど。。。まさに当たり年! 彼らそれぞれ個性があって、常にオーバー・グラウンドからエネルギッシュな作品を発信していて、僕も常に刺激を受けているんですが、 そのなかでも個人的に感慨深い10周年アーティスト「アドヴァンテージ・ルーシー」というバンドを今回はご紹介したいと思います。 渋谷系から生まれた、いわゆるJ-POPネオアコの草分けですね。 最近ではデトロイト・メタル・シティでカジヒデキさんとかもクローズアップされてますけど、あの時代ならではの、バブルがはじけ、かたや椎名林檎、宇多田ヒカル、MISIAが出て行く一方で、渋谷系という厳然たるピュアなポップミュージックがあって、オシャレという感覚が生きていた時代だと思うんですよ。 実は僕、このアドヴァンテージ・ルーシー、デビュー当時の98年からずっと聞いていてアルバムも買ってました。 その魅力はなんと言っても、コード主体のギターのアルペジオ・ワークというか、派手なフレーズやこれ見よがしなギターソロはないんですが、響きとタッチと空気感ですべての音楽の優しさを伝えていくというような、今でもこのギター・ワークって僕の中ではベースになってるんです。 ベースプレイヤーの僕でも弾けるようなギターのフレーズだったりするんですが、その中からメロディや歌に合う響きを探していくことによって、洗練されたワン・アンド・オンリーの響きが出来るんです。 以前、スピッツのレコーディングをしていた時に草野正宗君とギターの曲のアレンジの打ち合わせをしていて「このアルペジオって、ちょっとルーシーっぽくない?」って話してたんですよ。 勿論「ルーシーっぽくない?」のルーシーは、アドヴァンテージ・ルーシーのことです。 正宗君とは世代的にもかなり近いというのもあるんですけど、ギターアレンジ、ギターフレーズ、サウンド全体のトーンの共通言語としてアドヴァンテージ・ルーシーというバンドが認識されているという、 ミュージシャンズ・ミュージシャン的には柔らかすぎるような印象はあるかもしれないですが、ポップスとしては良質なものだと思います。
10周年を迎えたアドヴァンテージ・ルーシー、今はインディーズで活動しているんですが、この秋『飛び立った7頭の蝶たち』というミニアルバムをリリースしました。 これが大変素晴らしくて、あまりにも良かったので、先日自分でチケットを買って下北沢 CLUB Queのライブにこっそり見に行ってきました。 ライブも素晴らしかったです!客層は今時の下北系ファッションの子達がそのまま30代を迎えたような感じでしたね。 たかが10年、されど10年!それぞれの10年が、アンダーグラウンド、オーバーグラウンド問わず、音楽の文化・熱というのはちゃんと生きてるところには生きているんですね。
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