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PALA TUTE / Gogol Bordello |
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インターナショナル・ジプシー・パンク・バンド、ゴーゴル・ボルデロです! あのリック・ルービンがプロデュース!
僕は一昨年のフジロックで初めて取材して、ライヴを見てぶったまげて、去年もサマーソニックではビーチステージ最前列で見て、帰って三日間耳鳴りにやられました。
ボーカルのユージンのキャラがすごく立っていて、ガリガリでカイゼルヒゲ、ビチビチのズボンに上半身裸。田舎のジギー・スターダストですよ。マドンナが彼に惚れ込んで、彼女の初監督映画「ワンダーラスト」の主役に抜擢したり、あのグッチがユージンをヒントにしたロシアン・ロックなラインを発表したりしてます。
彼はウクライナ生まれで、お婆ちゃんがロマいわゆるジプシー民族なんです。十代であのチェルノブイリ原発事故に遭い、数年間難民キャンプ生活を余儀なくされました。それから共産主義体制ではパンクは出来ないと、東欧、西欧を経て、アメリカに一家で渡り、99年にゴーゴル・ボルデロを結成。
今日かけた曲「PALA TUTE」は2007年にイギリスで行われたライヴ・アースでマドンナのステージにゲスト出演したユージンが、マドンナの「ラ・イスラ・ボニータ」とメドレーで歌った曲です。
ジプシーパンクという音楽性をどうやって思いついたのか、本人に聞いたら、
「ウクライナの伝統的な結婚式に行けば、イギー・ポップ並みにクレイジーなジプシーの演奏を聞くことが出来る。イギー・ポップを初めて聞いた時、オレの親戚にそっくりの奴がいるじゃないか!と思ったんだ。そして、オレはジプシー音楽とイギー・ポップを一つにすればいいと気づいた」
と言っていました。
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アフリカ、中近東など、HOUSE,HIPHOP TECHNOシーンにめっぽう詳しいツワモノライター。大学卒業後、音楽ソフト販売、フランス留学、2年半の放浪、インディーズ系レコード会社、クラブ運営会社を経て「よろず風物ライター」としてTVブロス、ソトコト、STUDIO VOICE、MUSIC MAGAZINE、流行通信、フィガロ、PEN、SWITCH、POP ASIAなど連載多数。
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和光大学 オープン・カレッジぱいでいあ |
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