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今日10月9日は、ジョン・レノンの誕生日。 ということで、本日のレコメンはジョン・レノンをご紹介します。
子供の頃からビートルズが本当に好きで、40年間一度も飽きずにいつも一緒にいます。 僕は、ポールに音楽を教わって、ジョンに人生を教わりました。 メロディーメーカー、ベースプレイヤーとしてのポールも偉大で尊敬してるんですが、 ジョンから教わった生き方こそが、音楽プロデューサー・ミュージシャンである亀田誠治の凄く大きな部分を作っていると思います。 レコーディングスタジオの中から、休みの日の家族との時間まで、 人生のいろんな局面で「ジョンが生きていたら、きっとこうするだろうなぁ」と、思わせるメッセージがジョンの曲にはたくさんつまっていて、彼は生き方でそれを証明してきたんじゃないかなと。 例えば、スタジオでレコーディング中にアンプのトラブルがあって、変なノイズが鳴りっぱなしになったら、普通はみんな大慌てでノイズを消そうとしますよね。 でもジョンだったら、この音を「面白い!」と言ってレコーディングしちゃうかもしれないな、というポジティブな発想だったり。 例えば、今日、岩手からこのJ-WAVEに来る前に、息子のサッカーの試合を見に行ったんですけど、 昨日の夜にライブをやって、今日朝イチで新幹線に飛び乗って、もぅ寝不足だなぁ〜と思ったんですが、 でも、ジョンだったら、きっとかけつけるだろうな。みたいな。 それくらい、ジョン・レノンというのは、僕の人生のいろんな局面で判断の基準になってるんです。
ジョンに教わった人生観は、ずばり「無償の愛」。 見返りを求めない、発信した「愛」が無限大に広がっていくイメージ。 常にポジティブなんですよね。今より良くなる未来をイメージ、まさにイマジン。 今ある困難に立ち向かい、困難におかれている人にそっと手を差し伸べる。 そういう思想がジョンの作品に感じられるので、僕はジョンのことを愛してやまないんです。
そして音楽面で言うと、ポールとジョンの違いで一番面白いと思うのは、 ビートルズ解散後、どんどん時代の音にアップデートしていくポールとは対照的に、ジョンの音楽はどんどんシンプルになっていくんですよね。 ビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」あたりで、ジョンがリードして実験的なことをやっていくんですけど、その後のジョンは、あえて音楽をシンプルにして、やはり「無償の愛」というメッセージを伝えることを大切にしたかったんじゃないかと思います。
そこで、今回選んだ1曲「WOMAN」。カメダ的無償の愛のテーマソングです。 こんな優しい曲を、この世に生み出してくれたジョンに感謝です。 3月11日の震災から200日ほど経ちましたが、悲しみからの復興や困難な問題を、優しく、前にころがしていくヒントを、今、30年の時空を超えて、ジョンは教えてくれているような気がするんです。 『余計なモノはいらない。大切なのは「愛」なんだよ』と。
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日本音楽界稀代のプロデューサー、椎名林檎、スピッツ、平井堅、アンジェラ・アキ、Chara、秦基博、エレファントカシマシ、JUJU、チャットモンチー、フジファブリック、など。
2004年夏から椎名林檎らと「東京事変」を結成。 2009年自身初の主催イベント『亀の恩返し』を武道館にて開催。 アーティストとしても活動中。
東京事変のニューアルバム『大発見』絶賛発売中 そして、9月21日に東京事変のミュージック・クリップ集DVD&BD『CSチャンネル』も発売決定 9月30日からは全国ツアーがスタート!
◎亀田誠治 twitter: http://twitter.com/#!/seiji_kameda
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makotoya : SEIJI KAMEDA Official Website |
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