2011.11.06

Chammak Challo / Akon & Hamsika Iyer

今、大ヒットしているインド映画『Ra.One(ラー・ワン)』のサウンドトラックから、なんとあのAkonが歌うボリウッド主題歌をご紹介します。
この番組でも今までカイリー・ミノーグとか、スヌープ・ドッグがボリウッド進出!とその度に紹介してきましたが、残念ながら二本とも映画自体がコケて、インド人の心にあまり残りませんでした。
でも今回の『Ra.One(ラー・ワン)』は、物凄い大ヒット中!
インド最大級の予算を投入した映画で、主演はキング・オブ・ボリウッドのシャー・ルク・カーンという俳優です。
「ラー・ワン(Ra.One)」というタイトルは、「ラーマヤナ」という古いインド神話があるんですけど、それの悪役の名前がラー・ワンというんですよ。
善と悪の戦いをインドの神話に置き換えてやってるので、スタイルとしてはアイアンマンやターミネーターだったりするかもしれないんですが、内容は100%インド!オリジナルです。パクリではありません!

この映画のサウンドトラックは、9月にリリースされて、各国のiTunesワールドチャートで、ドイツで1位、UKで1位、アメリカで5位になってるんです。
映画が公開されたのは、インドの正月にあたるディワリという時で、10月26日。
公開初日は1億8,000万ルピーを国内で稼ぎ出し、公開5日目までの興収は国内で13億7,250万ルピー、
海外で3億2,750万ルピーの総額17億ルピー(純利益は9億6,000万ルピー)。
日本円にしておよそ25.5億円!

この映画でAkonは2曲歌ってるんですけど、なんとヒンディー語で歌ってるんです。
YouTubeを見ると、Akonがヒンディー語のレッスンを受けてるところとかもあがってるんですが、
Akonは、この曲がヒットしたことを凄く喜んで、これからボリウッドを定期的にやると言い始めていて、現地のアーティストもプロデュースしようか、なんてことも言ってるらしいです。
インドの人口は12億人。中国に次ぐ最大マーケットですからね。そりゃAkonもヒンディー語勉強しますよ。


■サラームさんが選ぶ今年のベストアルバムは・・・
まず一枚目は、前回ご紹介した『Tassili』Tinariwen。
そして2枚目は、『Sachal Jazz』Sachal Studio Orchestra
パキスタンのオーケストラが、ジャズやボサノヴァのカバーをしていて、最初は聞くと笑っちゃうんですが、2回、3回聞いていくと、あまりの演奏の素晴らしさに悶絶!
ちなみにこちらのアルバムのライナーを書いているのは、サラームさん。来週末に発売されますので要Check!

サラーム海上(うながみ)

アフリカ、中近東など、HOUSE,HIPHOP TECHNOシーンにめっぽう詳しいツワモノライター。大学卒業後、音楽ソフト販売、フランス留学、2年半の放浪、インディーズ系レコード会社、クラブ運営会社を経て「よろず風物ライター」としてTVブロス、ソトコト、STUDIO VOICE、MUSIC MAGAZINE、流行通信、フィガロ、PEN、SWITCH、POP ASIAなど連載多数。
CHEZ SALAM サラームの家