今朝は航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに、「インバウンドと秋の行楽シーズン」というトピックについて伺います。
J.K.: 8月の訪日外国人客は215万人あまり、コロナ前の85.6%とのことですね。
鳥海: ポイントは中国本土からの訪日客の動向で、8月は36万人あまりでした。これは韓国、台湾に次ぐ3番目です。旅行解禁からひと月半、ピークとなるシーズンは中国での大型連休10月の国慶節とされています。とはいえ福島第一原発の処理水放出の影響などで、回復の勢いは鈍いという見方もあります。ただ
J.K.: 逆に日本人の海外旅行はいかがですか?
鳥海: 8月はコロナ禍に入って最高の120万人でした。それでもコロナ前の2019年に比べると約57%の回復です。円安が続いていて、当面はコロナ前の6割程度の状況が続きそうです。それでも韓国や台湾など近場は人気があり、今年の夏休みはハワイも多くの日本人が訪れました。
J.K.: 秋の行楽シーズンに向け、日本人の観光客はどのように考えられますか。
鳥海: 国内旅行が順調ですが、今年は紅葉を観る旅が人気出そうです。紅葉シーズンは外国人観光客も京都や日光などを多く訪れることになるので、早めに宿の予約をしておくことをおすすめします。今年7月にデビューした東武の新しい特急「スペーシアX」は週末を中心に1ヶ月前の発売と同時に指定券が満席になっています。
J.K.: 今年は10月以降、あと3回祝日があるんですよね?
鳥海: そうなんです。10月9日月曜日がスポーツの日、11月3日金曜日が文化の日で3連休になるほか、11月23日の勤労感謝の日は木曜日で、金曜日をお休みすれば4連休にもなります。ホテル料金が高騰していますので、早めの予約がおすすめです。