「アメリカ大統領選挙の不正を訴えるネット上のデマが激減」
(ワシントンポストの記事からです)
アメリカのサンフランシスコを拠点とする「ジグナル・ラボ」によると、トランプ前大統領のツイッターが凍結されて以降の1週間でツイッターを含む複数のソーシャルメディアサイトで、選挙不正へのコメントがおよそ250万から68万8000に激減です。
連邦議事堂の乱入事件直後の1月8日にトランプのツイッターのアカウントは永久凍結され、フェイスブックやインスタグラム、スナップチャットなども同様の措置を取りました。これと同時にトランプの支持者でインフルエンサー的存在になっているアカウント、根拠のない陰謀論を振りまくアカウントも同じく凍結されました。
虚偽情報についてリサーチする専門家らによれば、大統領選に関するデマは比較的少数の「スーパースプレッダー」によって拡散されたとか。彼らのツイートや投稿が繰り返しリツイートされたり共有されたりするなどして、選挙詐欺や郵便投票をめぐる嘘やミスリードにつながりました。
ニセ情報についてリサーチする団体「Election Integrity Partnership」が大統領選の1週間前に公表したレポートによると、投票に関して誤解を与える言説を拡散していたリツイートの20%の情報源は、わずか20個のアカウントに集約されていて、そのうちの1つが、トランプ大統領自身のアカウントだったとのことです。
トランプ元大統領はツイッターに代わる新たなプラットフォームを物色中だと報じられています。保守的なユーザーが多い「Parler」や「Gab」、「テレグラム」あたりに絞り込んでいるのはないかと憶測が飛んでいます。就任式に出席せず、ホワイトハウスを出た後にフロリダの自宅に行くため訪れたアンドルーズ空軍基地での最後の挨拶はこうしめくくられました。「私たちは何らかの形で戻ってきます。またお会いしましょう」