スキマ時間にさまざまな仕事に就く「スポットワーカー」が増えていますが、同時に企業や働き手の労務や経理を支えるサービスが広がっています。スポットワーカーの働き方の実態に見合った就業規則をクラウドで手軽に導入したり、1つのスマートフォンアプリで確定申告と家計簿の記帳を完結できるようにしたりするものです。労務などを巡るトラブルや、煩雑な経理作業を減らし、スムーズに働ける環境を整えます。

スポットワーカーに特化した就業規則の提供をスタートしたのは、社内規定作成のクラウドサービスを手がける会社KiteRa(キテラ)。情報漏洩リスク、就業中の事故への対応、賃金の支払い方など、企業がスポットワーカーを雇用する際に留意すべき、法的な観点を網羅しています。スポットワーク仲介の「タイミー」などが運営するアプリでは、履歴書などを求めないことが通例となりつつあることに反映しています。

また1つのアプリで確定申告に加えて家計簿も管理できるようにしたのが、会計アプリを提供する会社TxTo(テキスト)です。クレジットカードや銀行口座を連携させ、支出を画面上で左右にスワイプすることで、経費もしくは家計簿に仕分けすることができます。

労務や経理など、企業や働き手にとって煩雑な作業の効率化で、スポットワーカーの市場拡大がすすむ可能性があります。