「アメリカ大統領選挙に急展開」

共和党大会でのトランプ氏指名から、バイデン氏の次期大統領選撤退までここ数日でアメリカは大きく動いています。民主党の大統領候補はカマラ・ハリス副大統領が有力という見方も報じられていますが、そのあたりも含めて現地の様子をお伺いします。

今朝はニューヨーク在住のジャーナリスト、津山恵子さんに今の状況についてお伺いします。

JK: 来月下旬のシカゴでの民主党大会前での前倒し指名も取りざたされ、1968年に暴動まで起きた混乱は避けられそうですね。

津山: 上院議長と下院議長の2人がハリス氏を推す、と態度を表明したことで、党内の意見の一本化がすすんでいる。バイデン氏の後継としてのハリス氏以前もめていたのがウソのよう。

JK:日本の新聞テレビではハリス氏への支持は拮抗もしくは有利との見方が報じられていますが?

津山:ハリス氏が出馬することで民主党、共和党それぞれの岩盤支持層はお互いに勝てると信じている。

JK: ハリス氏に対する評価がそれほど別れるのはなぜでしょうか?

津山:アメリカの分断の象徴ともいえる、「女性、有色人種、カリフォルニアのエリート」に対する考えの違いが色濃く象徴されています。

JK:トランプ陣営の戦略転換必至との報道。どう動きそうですか?

津山: バイデン氏への高齢批判がブーメランのように自分に返ってくる中、それを交わす一手が必要です。

JK: そうなると「ランニングメイト」とも言われる副大統領選びが注目されます。

津山:トランプ氏は自らを批判していたヴァンス氏を支持したことで、共和党内をまとめようとしているが、ミニトランプと指摘されるヴァンス氏を選んだのは致命的ミスとの指摘も。民主党のハリス氏には自らに対する支持の弱点を補う役割でどうバランスを取るのかどうかが注目される。

JK:ありがとうございました。お話いただいたのはニューヨーク在住のジャーナリスト、津山恵子さんでした