「レンタルカート業者摘発」(朝日新聞)

訪日外国人の増加で、8年ほど前から都内で見られるようになった「レンタルカート」。人気ゲームのキャラクターに扮した人々が、遊園地のゴーカートのようなカートに乗り、グループで歓声を上げ、渋谷のスクランブル交差点などを走る光景をよく見かけます。現在、都内ではおよそ20業者が、少なくとも合計350台を運用しているとのことです。

 この「カート」を無免許の外国人観光客に貸し出し、公道を運転させたとして、警視庁は都内のレンタル業者の責任者を道路交通法違反(無免許運転車両提供)の疑いで書類送検していたことが捜査関係者への取材でわかりました。交通事故も後を絶たず、警視庁によると、カートが絡む都内の人身事故は、いずれも軽傷ながら1~8月に7件発生。物損事故も18件あり、外国人が運転するカートの事故は、そのうち24件を占めました。今回無免許運転が発覚したのはそのうちのひとりで、物損事故で駆けつけた警察官に現行犯逮捕されたとのことです。

危険な運転に関する110番通報も多く、1~8月は134件で「スマートフォンを触りながら運転」「並列駐車」「交差点で降りて撮影」などといったもので重大事故を招くとして、警視庁はレンタル業者に起訴を求める「厳重処分」の意見を付けました。