「電気・ガス料金の補助金、5700億円が使われず」(日本経済新聞)

物価対策として電気・ガス料金を抑える。国の補助金事業で、2023年度に予算計上された3兆2527億円のうち18%にあたる5714億円が使われることなく、24年度に繰り越されていたことが会計検査院の調べでわかりました。これは企業や家庭の負担を軽減するため、電力・都市ガスの小売会社が値引きした分を補塡する形で国が支援金を配ったものです。

制度を所管する資源エネルギー庁は、多額の繰り越しが発生した理由について「23年度内に小売事業者が値引きするための必要額を見込むことが困難で、年度内に補助金の配布を完了できなかった」と説明しているとのことです。

しかし予算の見積もりが甘く、過大だった可能性があり、事業計画全体の甘さが浮かび上がった形となりました。また会計検査院は「資源エネ庁が成果実績を把握しているか、そして目標値を達成しているのか、は確認できなかった」と指摘しました。