「保健室の先生への2000人アンケート」(朝日新聞)
「保健室の先生」の4割が性別に違和感のある子と、2割が同性愛の子と直接関わった経験があると調査結果が出ました。これは小中高や特別支援学校の養護教諭などに対してウェブ上で実施され、昨日発表されたものです。養護教諭が性的少数者やそうかもしれない児童生徒の相談相手になっている実態が明らかになりました。
「保健室の先生」が性別に違和感のある子やトランスジェンダーの児童生徒と直接関わったことがある人は42.4%、同性愛の子では22.3%ということです。研修や独学、大学などの養成機関で性的マイノリティーについて学んだかと尋ねた設問とクロス集計すると、全てで学んだ層では性別違和・トランスジェンダーの子に関わった割合が52.4%、いずれかで学んだ層は42.5%、学んだことのない層は22.5%などで、学んだ経験があるほど関与の度合いが高かったとのことです。(学んだことがない先生は見過ごしている可能性が高い?)
一方でそうした児童生徒から受けた相談内容を担任や管理職などと共有した人は90.3%でしたが、このうち本人の承諾を得たのは54.3%と半分あまりが、本人確認なしに情報共有していたこともわかりました。
「学校側がチームで対応することは重要だが、相談はカミングアウトとほぼ同義で、性的指向や性自認の暴露につながる恐れもあるので、情報共有の必要性については丁寧に説明し、誰と共有するのかも含め、本人の意向を確認して欲しい」と集計にあたった専門家はコメントしています。