「大阪・関西万博のチケット販売」(日本経済新聞)

来場日時の予約をマストとして「並ばない万博」を目指してきた大阪・関西万博。前売りチケット販売での目標を1400万枚としてきましたが、5日時点で55.2%の774万枚と開幕まであと2か月と迫った今、現状のままでは赤字になる恐れが強まっています。

なかなか盛り上がらない機運に加え、海外からの参加国からも複雑と指摘される購入やチケット販売での予約手続きなどもネックとなっています。これを解消するため先日吉村大阪府知事が石破首相と協議して、会場で購入できる「当日券」の導入を決めました。

また同じ大阪の湾岸地区にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のチケットを買うと、万博の入場券が1割引きになる販促も発表されましたが、入場予約には万博IDの登録が必要で、窓口当日券では繁忙期などの販売制限、会場までのアクセスなど、買いやすさが向上しても混雑が予想されたり、入場制限トラブルなども予想されるため、運用とその効果は多難です。