今日は、発生から1ヶ月ほどが経った 西日本豪雨について、現地の情報、そしていま、私たちに出来る支援を考えます。スタジオには、現地で復興支援に従事されている国際NGO ジャパン・プラットフォームから、現地で支援活動を続ける緊急対応部・部長、柴田裕子さんにお越しいただきました。
Q 柴田さん、まずは 豪雨の被害を受けた地域の現状を教えてください
今回、これまで地震や津波などの災害に縁遠かった地域が、豪雨水害に見舞われた。被災地各所では、断水の復旧や流入した泥や土砂などのかき出し、災害ゴミの処分など、今も各地で災害処理に追われているが、浸水による家屋の損壊なども判明しきっておらず、復旧の目処がいつ立つのか、まだ見えていない。
Q 支援が必要な状態はまだしばらく続く見通しでしょうか?
在宅避難している高齢者の方々、子どもたちをケアするお母さんたち、障がい者の方々など、まだ支援が届きにくいところが多くある。支援は長期化することが見込まれており、引き続き支援をお願いしたい。
Q いま私たちができる支援、どのようなものがありますか?
時間を取れる人...災害のフェーズが緊急期から復興期に移るにつれ、ボランティアの役割やニーズはさらに増えている。今回は、被害規模に比べ人手が圧倒的に少なく、現地へのボランティアとしての支援ニーズは高い。
※(時間次第で)ボランティアに行く際の注意点
- 地元で支援している人々自身も被災者であり、疲労していることを認識する
- 自己完結できるように、宿や食料の確保をする
- 暑さによる熱中症対策や、安全に気を付ける
- 信頼できる組織に問い合わせて、情報を得てから行く
時間の調整が難しい人...
支援金を送るのはもちろんだが、被災地では、産業が大きな被害を受けて大変な場所もある。一方、風評被害の影響も出てきていると聞く。被災県の中でも、一部の観光地は通常営業しているものの、観光客が激減し、地元経済が打撃を受けている。営業しているところには、引き続き現地を訪れたり、産物やお酒を購入して、支援することができるかもしれない。
Q 最後に、柴田さんからリスナーへ、支援の呼びかけをお願いします。
現地で支援を実施している団体は、ウェブサイトやFacebookなどで活動を公開したり、報告会などを開催している。是非、活動に共感できる団体を見つけ、寄付などで活動を支えることはもちろん、情報をウォッチしたりシェアしたり、報告会に参加していただければと思う。
ジャパン・プラットフォームの活動について詳しい情報はウェブサイトをぜひご覧ください。