今朝は、すい臓がんの早期発見を呼びかける『パープルリボン活動』を主宰する「NPO 法人パンキャンジャパン」、理事長の眞島喜幸さん、そして、国立がん研究センター東病院、池田公史さんをお迎えしました。
Q 早速ですが 日本におけるすい臓がんに関するデータ。手元に届いているんですが、、、決して他人事ではないんですね。
国立がん研究センターによる 2018年度がん予測によると、日本のすい臓がん罹患者数は毎年 40,000 人を数え、死亡者は34,900人です。すい臓がんの男性死亡者数は 17,600 人で全がんの第5位に、女性は 17,300 人で第3位になります。
特に膵臓がんの罹患者は高齢化の影響を受け、さらに増加傾向にあります。現在、膵臓がんの5年生存率はわずか9%で、過去40 年間1ケタ台を続けている唯一のがんです。(※アメリカの5年生存率のデータは、2015年以降は7%、2016年は8%、2017年は9%と確実に上昇傾向が続いている。)
Q 眞島さん、「パンキャンジャパン」では、そんなすい臓がんの早期発見を呼びかけるキャンペーンをおこなっているんですよね?
日本では乳がんのピンクリボン運動が最近よく知られていますが、すい臓がんのリボン運動は「パープル(紫)」。これに関連し、池田先生を始めとした医療関係者と協力して「パープルリボン活動」をスタート。2010年のキャンペーン開始に伴い、膵がんコミュニティをサポートするためのサイト「パープルリボン」を開設。
さらに、膵がん患者・家族からの強い要望である、国際的な標準治療の普及を目指し、ドラッグラグの問題に光をあてるセミナーを定期的に共催している。
Q 池田さん、すい臓がん治療に関し、現在の問題点とは?
この 10 年間に外科手術と術前・術後の化学(放射線)療法の併用、多剤併用療法や分子標的薬の登場などにより、治療成績の改善がみられるようになってきました。しかし、まだまだ満足できる状況ではなく、上皮内がんなどの早期発見につながる診断方法、転移がんも効果的な治療法の開発が求められています。
なので、早期発見を進めるために「膵臓がんの危険因子(喫煙歴、糖尿病、慢性膵炎、家族歴など)の理解を深めること」、「ハイリスクの方々への検査を通して、より早期の発見・治療につなげていくこと」は難治性がんの筆頭である膵臓がんにおいては特に重要な意味をもつ。
Q そして、ことしの11月には世界規模で、すい臓がんについての呼びかけ(啓発)がおこなわれるんですよね?
11月21日(木)は「世界膵臓がんデー」です。その啓発イベントにむかって池田先生や、国立がん研究センターの皆様をはじめ、全国の医療関係者、パンキャンのボランティア、患者、家族と一緒によびかけを進める予定です。
Each November, during Pancreatic Cancer Awareness Month, people around the globe unite on World Pancreatic Cancer Day to highlight the need for greater awareness, funding, and research for pancreatic cancer. On World Pancreatic Cancer Day, we are asking people to take action to raise awareness about pancreatic cancer, the symptoms and risks of this disease and the urgent need for earlier detection. Save the date for World Pancreatic Cancer Day 2019 - Thursday, November 21 2019. A global WPCD Committee, chaired by Ali Stunt, CEO of Pancreatic Cancer Action UK, oversees the development of the annual WPCD campaign. Activities around the globe are undertaken by local pancreatic cancer community members.
Q ~World Pancreatic Cancer Day 2019について、
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