今朝は、Social Kids Action Projectのプロジェクトリーダー植野真由子さんをスタジオにお迎えしました。
Q まず、Social Kids Action Projectの取り組みについて、教えてください
*NPO法人放課後NPOアフタースクールとNPO法人二枚目の名刺、そして私の3者が共催しているプロジェクトで、小学校高学年を対象とし、夏休みの5日間を使って、街でのインタビューなどから街の課題を見つけて、解決策を 区長をはじめとする大人たちに提案するプロジェクトです。毎年、渋谷区の原宿エリアで実施しています。
Q 学校の「課外授業」とは異なる?
このプロジェクトが一線を画すのは、単なる提案で終わらせるのではなく、子どもたちが本気でアクションを起こし、街をよりよく変えることまで求めていることです。
東急不動産、森ビル、NTT都市開発といった渋谷の街づくりに関連のある民間企業に加えて、渋谷区や原宿表参道欅会といった行政、地域もが一体となってプロジェクトを支えることで、子ども主導のプロジェクトがいくつも実現までたどり着いています。
Q 子どもたちの声から生まれたプロジェクト、ご紹介いただけますか?
直近で動きがあったのは、3年前に小学4年生だった女の子が発案したプロジェクト「らくがきデパート」。落書きやポイ捨てなどに着目し、環境美化を訴える活動をはじめました。当初は、落書きできる壁をつくりたいとの提案でしたが、若者に関心を持ってもらうためには何が効果的なのかを考えたところ、今流行りのフォトスポットと動画を作成することに。
フォトスポットには『きれいな渋谷+(空白)=♡』と描き、空白のところに立ったり、お気に入りのモノを掲げたりして写真をとって「#渋谷自由革命」で投稿してもらう企画をスタート。東急不動産に原宿のビルの外壁を借りて2/20までフォトスポットを設置していた。
動画は、若者が口ずさめるものを意識し、作詞作曲ヴォーカルと動画の編集の全てを自分で行いました。
先日この取組を発案した小学生から長谷部区長へ報告し、フォトスポットで一緒に写真撮影をした。動画に関しては、プロの手を入れてブラッシュアップしようとのコメントをいただき、今後、様々なイベントなどで使用できるものに仕上げる予定です。
Q より良い街にするため、子どもたちが自発的に行動!どんな感想が届いていますか?
子どもたちから「インタビューをいろんな人にして、突撃インタビューもして、最終的に発表資料にまとめたのが楽しかったです。」
「いつも原宿の近くにいるけれど、SKAPに参加していつもよりちゃんと街を見たことで、いつも通っている時より、色んな工夫がされていることに気づけたと思う。」
「自分のプレゼンに多くの大人たちが真剣に耳を傾けてくれ、さらに昨年の参加者の方々の提案が実際に形になっている様子を知り、娘がポツリと「今まで通学路でも気になることたくさんあったけど、自分の力で変えられるなんて思いもしなかった...。」とつぶやいていました。これまでただの景色にすぎなかった街の様子に対してより当事者意識を持ってとらえるようになったと成長を感じています。」