STAYHOME期間、お聞きの方はどんなことにチャレンジしましたか?・・・中には、読書に勤しんだ方もいるかもしれませんね。その読み終えた本をつかって 社会貢献してみませんか?今朝は そんな話題です。

古本をつかったグッドアクションに取り組むのは長野県の企業、株式会社バリューブックス。インターネットを通じて本の買取、販売をおこなうこちらの会社は、そのノウハウを活かした独自の社会貢献の仕組み「チャリボン」を生み出しました。詳しいお話を西山卓郎さんに、伺いました。

チャリボンは本の売買でお金が自分に戻る仕組みではなく、本を査定し社会の課題解決に取り組むNPOや図書館再建のために寄付されたり、本を通じて社会課題解決に参加してもらうサービス。NPOの課題は「応援してください」といいづらいこと。そんななかで「手持ちの本で課題解決ができる」と呼びかけることで寄付のハードルが下がる。お客さんとしても売る、捨てるもはばかられるなかで寄付できるのは良いと考え、スタートした。

2011年からスタートした本のチャリティ、「チャリボン」。支援がほしいNPOなどの団体と、金銭のやりとりではなく読み終えた本をつかって、繋がっていく。売る、資源に回す、といった これまでの方法以外に本を「寄付する」と選択肢を増やすことで、社会問題と向き合うハードルを下げ、これまでに5億円以上の寄付金を集めることに成功しました。そんなチャリボンは今月いっぱい、新型コロナウイルスの影響で事業をお休みしています。そのお休みの期間、本が循環する仕組みを見つめ直した西山さん。新たな気付きがあったといいます。

コロナをきっかけに変えないといけないことに気付いた。本を捨てるでも売るでもない、寄付という選択をしてもらうのは嬉しいが、半分の本は廃棄してしまう。この問題に向き合いたい。送料つかってまで運ばれたものが古紙回収に回るのはなんとかしたい。事前査定の仕組みを検討していたり、良い本の循環をアップデートしていきたい。

実はチャリボンで集められた本の、およそ半数は査定できず、資源回収に回っているといいます。せっかくの親切心がムダになってしまうことを避けるためにも、そして、環境にも目を向けた 新しい本の循環を試行錯誤中。近い将来、実現しそうです。「チャリボン」来月からは古本募集を再開予定です。詳しくは、株式会社バリューブックス、そして「チャリボン」のウェブサイトをご覧ください。