今朝ご紹介するのは、食べられるのに廃棄される食品、フードロスの問題について、遊びながら学べるボードゲーム、「食べ残しNOゲーム」です。1食で出る ほんの少しの食べ残しが積み重なり、1年間で 実に612万トンのフードロスが発生している日本。この量は、日本から飢餓に苦しむ国々に向けた食糧援助量の1.6倍にあたります。
この課題を解決するために、小学6年生だった男の子が考案したのが今回の「食べ残しNOゲーム」。このゲームを男の子と一緒に開発されたNPO法人ディープピープル、中尾榛奈さんに ルールを解説していただきました。
食べ残しNOゲームは小学6年生が考案。パスタ屋さん、お寿司屋さん、ラーメン屋さん、パン屋さんに分かれて食べ残しを発生させないようにメニューを提供する。10のメニューカードにグラム数と金額が書かれており、お客様には食べられる量と所持金があります。それぞれの店舗はカードを組み合わせてメニューを提供する。食べられる量よりお店が提供すると、罰金ルール。売上があっても罰金されるので、売上が下がってしまうルールがあります。
学校や企業研修などでも、フードロスを楽しく学べる教材として大活躍している「食べ残しNOゲーム」。フードロスの問題を、自分に関わることとして考える機会となって、多くの気付きが生まれているようです。
食品ロスの45%が家庭から出ています。=私たちが食品ロスを減らせれば280万トンが減らせます。行動が世界を変える事ができると伝えています。子どもたちは「食べ残ししません」と、その日の給食から行動を変える事ができるという声をいただき、やりがいになっています。
NPO法人ディープピープル、中尾榛奈さん。ありがとうございました。なお、ディープピープルでは、子どもたちにフードロスをより身近に感じてもらうために「挑戦しよう!食品ロス0自由研究コンテスト」を開催しています。夏の自由研究に、いかがでしょうか?