今朝取り上げる話題は、大切な人の自死を食い止めるアクションです。警視庁が発表している資料によると女性、そして20~30代といった若者の自死率が上がっています。
こうした悲しい事件を未然に防ぐためNPO法人Light Ring.では、大切な人のSOSサインに気付き、寄り添い、命を護る。ゲートキーパーの育成事業をおこなっています。
Light Ring.が相談を受けるゲートキーパーとなる皆さんに発信することのなかで最も大切にしていること。それは相手と向き合い、悩みを「傾聴」すること。
良かれと思い相談を引き受け、問題解決のために動き出す中、当人同士がまた深い悩みに迷い込む...そんなマイナススパイラルを起こさないため、重要だといいます。
詳しいお話を、Light Ring.高橋洸太さんにお聞きしました。
コミュニケーションは大切ですが、基本的には傾聴することが大切。我々のスタンスは、聞くこと。受け止めることが重要。話を背負い込むと自分がバーン・アウトして自分が当事者になることがあり、役割分担が大切で、具体的な改善方法は専門機関につなごうと。明確な線引をした方が良い、そういったつなぎ先を知っている。それが大切だと思っています。
悩みに寄り添い、聞く。専門的なアドバイスが必要なときには、適切な機関に繋ぐ。(冷たいことはありません。その人と、あなたを守るための大切なスキルです、と高橋さん)そして、いままさに悩みと向き合っている支え手である皆さん。Light Ring.では、悩みを抱えた皆さんで集まるプログラムを展開しています。
そういったことを気兼ねなく話せる友人がいることが良いですが、逆に身近過ぎて声がけできないことともある。事業の一つで「ringS」というコミュニティープログラムを展開中。似た悩みを持つ人が集まって交流会をしているので、その中で話してもらうことも大切かと思いました。人間は思考の癖があるのですが、それとは逆の行動をすることで悩みが解決することがある、、、など、認知療法的なアプローチでレクチャーをしています。
コロナの状況を受けて、いままさに悩んでいる...夏休み明けの学校がツライ...そんな苦しい悩みを抱えている方。ひとりで抱え込まず、相談しましょう。相談を受けた皆さん。一緒に乗り越えましょう。チカラとなってくれる団体があります。Light Ring.のウェブサイトには、番組サイトにリンクを掲載します。
改めて、NPO法人Light Ring. 高橋洸太さん。お話、ありがとうございました。