今朝は、京都で立ち上がった アップサイクルブランド「OYAOYA」の活動に注目します。今あるものを、より良いものに生まれ変わらせる「アップサイクル」。OYAOYAでは、大きく育ちすぎた。カタチが悪い。傷がついてしまった...。「見た目が良くないから」と市場に出回らない規格外野菜を、見た目が関係ない「乾燥野菜」にアップサイクルしています。

OYAOYA代表の小島怜さん規格外野菜の現状、そして、このアイディアが生まれたキッカケについて、伺いました。

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僕が大学時代から農業を勉強していまして、そこで規格外野菜や農業の高齢化を目の当たりにしてきました。ちょっと形が悪かったり傷が入ってる野菜...、1農家さんあたりで全収穫量のうち3割ほどは規格外野菜と言われています。価格としてもそれほど高く取引されないので、利益にならないという理由で廃棄されている方もたくさんいます。無駄なく商品化して農業を通じた地域活性化をしていた関係で「何か(出身の)京都でもできるんじゃないかな」と。一方で、僕がこの事業を始めたのが2020年1月頃なんですが、その直前に自分が初めて実家を出て友達とシェアハウスを始めました。野菜を自分で買っても、、、白菜1玉買っても腐らせてしまったり、野菜を買うにしても決まった種類の野菜しか買えないっていうところで、自分の中でモヤモヤっていうのがありました。そこでたまたま農家さんを回る中で出会ったのが乾燥野菜で「こんなに便利なものはないな」と思ったので、乾燥野菜を始めました。

半年は保存ができて、素材の旨味も増す。乾燥野菜に目をつけた小島さんは早速ご自身の出身地、京都の農家さんを訪ねて周り、様々な世代の農家さんと繋がりました。皆さんやはり、規格外野菜の廃棄にはお困りだったそうですがその野菜を 正規の値段で購入。農家さんと 二人三脚で乾燥野菜を製造して、去年春から本格的に販売をスタートさせました。

スープや炊き込みご飯。いろんな用途に使える乾燥野菜。手にとった皆さんには、野菜が生まれる畑、その土地に想いを寄せて欲しいと小島さんは語ります。

よく言われるのは「農家さん救済のためにしてる」と言われるんですけどもそうではなくて、どちらかというと農家さんと一緒に農業のある暮らしを届けて、農業の存続であったり、食品ロスの削減に向き合いたいなと思って事業をしています。それこそ僕がこの規格外野菜と出会っていろんな農家さんを回る中で、それまで僕が持っていた農業の「暗い、きつそう」というイメージが良い意味で覆されて。皆さんこだわりをしっかりと持って農業に取り組まれている。で、せっかく規格外野菜を使った商品を販売するので、仕入れるっていう業者との関係ではなくて、同じ事業者として一緒に農業を盛り上げていくっていう観点で、農家さんの魅力を伝えながら「農ある暮らし」を届けたいなと思っています。

今年で活動2年目のOYAOYA今季、規格外で乾燥できる野菜はドンドン乾燥野菜にしていきます。とのこと!ぜひ注目しましょう。購入はこちらから。