今朝は「NPO法人Hand&Foot」の活動に注目します。団体が支援しているのは、手や足の指が1本、2本、といった多くの人とは違う個性を持って生まれた子どもたちや、当事者、そのご家族です。

世界には様々なカタチをした手足を持つ方が2万人に1人いると言われています。団体の代表を務める浅原ゆきさんが授かった女の子「りっちゃん」も、生まれつき右手の指が3本でした。

りっちゃんは、見た目はみんなと違って、困難が多いかもしれない。だけど、みんなと同じように生活できます。だから、私たちの「普通」と出会った時、どうか驚かないでほしい。

その想いから、浅原さんはさまざまなメディアで情報発信を始めました。

指が1本、2本、3本、4本というカタチの方がいることがあまり知られていなくて、出会ったときにとてもビックリされることがありました。もちろん親自身も自分の子どもがそういう手の状態で生まれたときにびっくりしたという方が多いんですが、それと同じように知らない方にとっても、やはり見た目が普通の5本指とは違うため差別的な目で見られることも多かったです。聞かれることは仕方ないと思いつつ、中には「気持ち悪い」「オバケみたい」と思わぬ言葉を浴びた方も居て、小学4年生の娘もこれまで様々な言葉と戦ってきました。こうした"知らないからビックリされる"ことを打開するために指が少ない子と出会う前に「こういった子が居る」という"知っている"が増えればビックリは減らせると思い、InstagramTwitterで【#りっちゃんのおてて】というタグで娘の日常を発信して、2016年からは絵本出版プロジェクトを進めています。

絵本は、生まれつき右手の指が3本の女の子のものがたり。・・・実際にりっちゃんが学校で体験した ものがたりです。壁にぶつかり、乗り越えて、いろんな個性と触れ合ったりっちゃんの絵本。今年 出版の見通しが立ち、プロジェクトが大きく動き出しました。販売は、年末から来年春を予定しているといいます。最後に、Hand&Footの取り組みを通して浅原さんが投げかけたいメッセージ、うかがいました。

手足の違いは見た目でわかる、わかりやすい違いですが、実際どんな人でも違うのが当たり前で、違うから出会いが楽しいんです。いろんな方が自分の違いや普通に囚われて落ち込んでしまったり...、子育てのなかでも「本に書いてある年齢でもおむつが外れない」「みんな歩き出しているのにうちの子は歩かない」とか、普通にこだわることってだれでもあると思うんですが、違いや普通を考え直せるような、みんな違うのが当たり前だよね、と話し合える機会にしてもらえればと思っています。

お話は、NPO法人HandFoot代表の 浅原ゆきさんでした。一人ひとりの「普通」が受け入れられることで、優しさがあふれる世界になりますよね!Hand&Footのサイトでは、絵本プロジェクトを始め、当事者家族に向けた専用SNSを展開中です。

また、浅原さんもコメントで触れていましたがTwitterとInstagramで

#(ハッシュタグ)りっちゃんのおてて」と検索をするとりっちゃんの日常に触れることができます。かわいいマンガが投稿されています。とても心が温かくなる投稿です。いろんな「普通」がある未来へのヒント、ぜひご覧ください。

NPO法人Hand&Foot