今より、もっと豊かで 優しくあってほしい。そんな未来をデザインする、グッドアクションを紹介します。今朝は、NPO法人テラコヤの取り組みに注目します。

我々はですね、経済的に恵まれないなど、様々な事情を持つ高校生に対して無償で大学受験の勉強のサポートを行っている団体になります。教職の経験者や、あるいは大学生のスタッフがボランティアで勉強をしているということをやっております。場所については定休日のカフェや企業様のオフィスをお借りして、池袋を拠点に行っております。

お話は、テラコヤの代表、前田和真さん前職は高校の先生でした。学生との交流のなか、人のつながりが少ない学生ほど、自分の将来像が浮かばない、、、夢を抱きづらいというケースが多いことに気付きました。その後、テラコヤを設立した前田さんは、池袋に無料の塾を開講。学生の皆さんに 学ぶ機会、人と繋がる場所を提供しています。また、団体では職業体験プログラムも展開中。この事業は、前田さんの実体験から生まれました。

やっぱり社会経験というものがない子どもたちなので、そういった子たちに「夢を持ちなさい」っていうのはすごくある種、暴力的ではあるのかなとは思う一方で、やってみなきゃわからないっていうものがあるのかな、と思っていて。やっていく中で「これは合ってるな」あるいは「これは絶対違うな」っていう感覚を、1個でも2つでも身につけておくっていうのは大事なのかなというふうには思ってます。かくいう私自身も親というものが一つのロールモデルで高校生のときに存在していて、親の仕事と学校の先生の仕事ぐらいしか、正直職業を知る機会っていうものがなかった。そういった中で自分自身の将来のキャリアの選択肢がどんどん縮小していって結果的に学校の教員にはなりましたが、もう少し選択肢があったんじゃないかなっていう疑問を常に持ちながら社会人になって働いて...。そういった経験がすごく大きいのかなって思っています。

多感な学生時代に、自分のロールモデルとなる大人と出会って、将来の夢を描いてほしい。この取り組み、子どもたちからはもちろん、企業からも良い反響が寄せられているといいます。

一つはですね、雑貨メーカーの会社さんとのコラボレーションで実現したワークショップ。こちらはその会社さんの新しい商品を考えてみようというワークショップです。その中で一人の生徒が、全く柄もついてない透明なポーチを作ってみようと企画を立てました。それを会社さんはすごく気に入ってくださって、実際の形にすることができました。そういった中で、本当に実際に言えば形になるんだなっていう経験ができたとか、マーケティングの部分も勉強できたんじゃないかなという風に思います。

学生たちは大人と出会い、社会にふれる機会となる。企業側は、学生たちを応援しつつ意見を得ることができる。池袋でたくさんの繋がりを生み出すテラコヤ。今後はオンラインを通して、日本中にこの繋がりを築いていく予定。あなたも繋がりませんか?塾の開催場所や寄付についてはWEBサイトへぜひアクセスしてください。